2025年7月16日よりAmazon Prime Videoで、アニメーション映画「Flow」が配信されました。
猫が主役ということで、前から気になっていた作品です。
どんな内容なのか知りませんが、猫が好きなので観てみることにしました。

親近感を感じるね…



間違いない…


3DCGアニメーション映画「Flow」
Xより
Flow(原題:Straume)は、2024年(日本は2025年)公開のラトビア・フランス・ベルギー製作の3DCGアニメーション映画。
制作費350万ユーロ(約6億円)の低予算インディペンデント映画。
無料のオープンソース3DCGソフトウェア「Blender」で制作され、スタッフも50人足らずと小規模なものだった。
原題の“Straume”はラトビア語で、意味は英語の“Stream”に該当する。
第82回ゴールデングローブ賞アニメ映画賞、第97回アカデミー賞長編アニメ映画賞を受賞した。
ラドビア出身の映画監督“ギンツ・ジルバロディス”が、監督・脚本・音楽・編集・撮影を1人でこなした。
STORY
人がいない世界の森で静かに暮らしていた1匹の猫。ある日、大洪水により森が飲み込まれてしまう。居場所を失った猫は、旅立つことを決意する。旅の中で様々な動物たちと出会い、やがて彼らに友情らしきものが芽生え始める。彼らを待ち受ける運命とは…。
監督:ギンツ・ジルバロディス
上映時間:85分



カワイイ



水面が美しいね
キャスト
動物名 | セリフ |
---|---|
ネコ | ニャー |
イヌ(ゴールデン・レトリバー) | ワンワン |
カピバラ | ヴァー |
サル(ワオキツネザル) | アァー |
トリ(ヘビクイワシ) | クァー |
クジラっぽい生き物 | グルルル |


感想
動物を主人公にした映画は、だいたい言葉を話しますが…この映画は人の言葉は一切話しません。
種を超えて何とか意思疎通を図ろうとしているところが、非常にリアルであり可愛らしかった。
それぞれの動物たちの動きが細かく表現されており、観ている自分も彼らが何と言っているのか読み取ろうとします。
少しずつ彼らに芽生える友情にほっこりして、自然と彼らを応援していました。
無料ソフトで制作したとは思えないほど、美しい3DCGアニメーションだったと思います。
主人公の猫の行動がとても興味深くて、その動きに夢中になってまう面白く感動的な作品でした。
洪水
動物たちが何かを察知して走り出し、その後…洪水に森が飲み込まれます。
“なぜ洪水が起こったのか”、“どこから”などは、一切説明されていません。
山を飲み込むほどの相当な規模の洪水でしたが、それにしては飲み込まれた動物がほとんどいなかった。
鹿の群れは逃げ切れたのでしょうか…最終的に“なぜ引いた”のかも説明されていません。
まあ、これらはどうでもいいことかもしれませんけどね。
水の表現
この作品は水の表現が素晴らしくて、特に水面の描写が美しかったです。
水溜まりに映る木々や、風で波紋ができる水面が素晴らしい。
あのリアルで美しい水面を表現するのに、一体どれぐらいの時間を要するのでしょうか。
「もっと水面を眺めていたい」…そんな気持ちにもなりました。
動物たち
動物たちの動きが非常にリアルで、細かな所まで観察されたのが分かります。
呑気でマイペースなカピバラさん、籠にお気に入りの瓶などを詰めるキツネザル、急に船の舵を取り出すヘビクイワシ、心優しいゴールデン・レトリバーなど、とても可愛らしかったです。
カピバラやキツネザルは、伊豆の“シャボテン公園”などでリサーチされたようです。
クジラのような恐竜のような生き物は、リアルなクジラの予定からより神話的な容姿に変更された。
ネコやイヌ、キツネザル、ヘビクイワシの鳴き声は本物の音声を使用し、カピバラは子ラクダの鳴き声、クジラのような生き物にはトラの鳴き声を低くしたものが使用されました。
彼らが何と言っているのか、想像して観るのもいいですね。
次第に友情が芽生え、助け合う姿には感動しました。
ポスト・アポカリプス
大規模な災害や戦争などで、文明が崩壊した後の世界を舞台とした“ポスト・アポカリプス”
この作品も建築や遺跡など、人類の痕跡はあるものの…人間は1人も登場しません。
何が起きたのかも分かりません。
猫好きの彫刻家が、主人公の猫を飼っていたんじゃないか…ぐらいは想像できました。
評価
Rotten Tomatoesでは、トマトメーター(批評家)97% ポップコーンメーター98%
metacriticでは、メタスコア(批評家)87/100のMUST-SEE ユーザースコア(観客)8.3/10
IMDbでは、IMDbレーティング7.9/10 ユーザー評価8.0/10
どのサイトも、かなりの高評価となっています。
一度ではなく何度も観ると、動物たちのより細かな動きに気付くことが出来ます。
彼らの友情を観ることで、とても優しい気持ちになれる作品だと思いました。


まとめ
日本では、2025年3月に公開された3DCGアニメーション映画「Flow」
2025年7月28日現在、Amazon Prime Videoで視聴することが出来ます。
1匹の猫の冒険と…種を超えた動物たちの絆の物語。
動物たちの動きがとてもリアルで可愛らしく、自然が美しく感動的な作品です。
動物は人の言葉を話さず、子供も大人も楽しめるアニメーション映画。
低予算インディペンデント映画にも関わらず、アカデミー賞とゴールデングローブ賞でアニメ映画賞を受賞しました。
ぜひ、視聴してみてください!



最後まで読んでいただきありがとうございます



にゃー