2024年4月25日、映画「シティーハンター」がNETFLIXより配信されました。
1993年の香港版、2019年のフランス版に続いて、実写版としては初の日本版「シティーハンター」です。
ついに本家のご登場といった感じで、配信を非常に楽しみにしていました。
思い起こせばジャッキー・チェンの香港版は、全く「シティーハンター」じゃなくて笑いました。
ジャッキーは子供の頃から大好きなんですけどね。
フランス版は“どうせつまらないだろう”と思って観ていませんでしたが、日本版を観た次の日に観ました。
フランス人なのに役名を“冴羽獠”や“槇村秀幸”にしてるのには無理があるんですが、原作を非常にリスペクトしていて予想外に面白くてビックリしました。
さて、本家の日本版はいかがでしょうか!?
どんな作品が出来上がったのかな
海外版には負けられないよね
シティーハンター
Hulu より
「シティーハンター」(CITY HUNTER)は、北条司が原作の漫画作品。
1985年「週刊少年ジャンプ」13号から50号にかけて連載され、「キャッツ🖤アイ」に続く2作目となる北条司の連載作品。
STORY
1980年代後半の東京・新宿、腕利きのスイーパー(始末屋)である“冴羽獠”は元刑事の“槇村秀幸”と組み、女性のボディーガードから探偵など裏社会で様々な依頼を請け負っていた。ある日、槇村は麻薬組織“ユニオン・テオーぺ”の手によって殺されてしまう。獠は槇村に妹の香(かおり)を託され、香は獠の新たな相棒となり“シティーハンター”が結成された。美女に目がないスケベな獠、香に怒られハンマーで追い回されたりしながらも2人は次々と依頼を解決していく。
ジャンル | 巻数 |
---|---|
ジャンプ・コミックス | 全35巻 |
文庫版 | 全18巻 |
COMPLETE EDITION(完全版) | 全35巻 |
XYZ EDITION | 全12巻 |
PERFECT EDITION | 全17巻 |
様々なジャンルで発売されている「シティーハンター」ですが、累計発行部数は5,000万部以上になっています。
アニメシリーズ | 放送時期 |
---|---|
シティーハンター | 1987年4月6日〜1988年3月28日 |
シティーハンター2 | 1988年4月2日〜1989年7月1日 |
シティーハンター3 | 1989年10月15日〜1990年1月21日 |
シティーハンター’91 | 1991年4月28日〜10月10日 |
シティーハンター ザ・シークレット・サービス | 1996年1月5日 |
シティーハンター グッバイ・マイ・スイート・ハート | 1997年4月25日 |
シティーハンター 緊急生中継!?凶悪犯冴羽獠の最期 | 1999年4月23日 |
劇場版 | 公開日 |
---|---|
シティーハンター 愛と宿命のマグナム | 1989年6月17日 |
シティーハンター 百万ドルの陰謀 | 1990年8月25日 |
シティーハンター ベイシティウォーズ | 1990年8月25日 |
劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ | 2019年2月8日 |
劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト) | 2023年9月8日 |
冴羽 獠
冴羽 獠(さえば りょう)
幼少時に中米上空で飛行機事故に遭ったが、奇跡的に生存しジャングルで某小国の反政府ゲリラ部隊の村に拾われた。
飛行機事故で全てを失い、名前や生年月日、国籍も不明だったが、髪や目の色から日本人と推測され本人も両親から「リョウ」と呼ばれていたのを覚えていたことからそう呼ばれるようになった。
銃の扱いや戦闘技術はゲリラ部隊の村で身に付けられた。
長身で強靭な肉体と整った顔立ちで非常にクールな雰囲気だが、実際はかなりのスケベで「新宿の種馬」「新宿の一発狼」「恐怖のもっこり男」などの異名を持つ。そして、かなりの巨根である。
基本的に美女絡みの依頼しか受けないが、稀に“心を動かされる事情”があれば男性の依頼でも受ける。
仕事柄いろんな名前を使い分けていたが、香と出会い「名前を決めよう」と選んだ名刺に書かれていた名前が“冴羽獠”だった。また、香と出会った“3月26日”を誕生日とし年齢も30歳と決め逆算し1959年生まれとなった。
裏社会では「シティーハンター」の名を聞くだけで震え上がる程の凄腕スイーパー。
身長:186cm(アニメでは191.4cm)
体重:77kg スリーサイズ:B105/W83/H91
住まい:東京都新宿区新宿にあるビル(冴羽商事)
職業:冴羽商事代表取締役社長/表向きはマンション管理人/本業はスイーパー(始末屋/ボディーガード)
愛銃:コルト・パイソン357マグナム(4インチ)/S&W41マグナム(83/4インチ)
愛車:モーリス・ミニクーパー1275S Mk.I/フィアット・ウーノ・ターボ(クイック・アバルトタイプ)/原作のみホンダCR-XとトヨタS800
ミニクーパーのナンバーは原作では“歌舞伎町69 あっ 19-19”で、「劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ」以降は“新宿300 あ 19-19”である。
私も子供の頃から「シティーハンター」が好きで、ジャンプで読んだり毎週のようにアニメを観ていました。
スケベな“もっこり獠ちゃん”と、ここぞという時に“コルトパイソン357マグナム”でビシッと決める冴羽獠のギャップが最高にカッコ良かったです。
こういう男が“カッコいい男”なんだなと、子供ながらに感じていました。
最近の劇場版に関してはノーマークで知りませんでした。
小学生の頃は“もっこりー”って真似してたな
バカだねぇ〜
北条司
北条 司(ほうじょう つかさ)
福岡県小倉市出身の日本の漫画家、実業家。
1980年“週刊少年ジャンプ”に掲載された「おれは男だ!」でデビュー。1981年「キャッツ・アイ」が連載開始され、アニメ化もされて人気となる。
1983年「シティーハンター-XYZ-」を読み切りとして描き、愛読者賞を獲得。
1985年に「キャッツ・アイ」の連載が終了し、同年に「シティーハンター」の連載が始まる。アニメ化もされ人気となり、「キャッツ・アイ」と共に北条の代表作となる。
しかし、6年以上連載されていた「シティーハンター」は突然に終了した。まだ描き切っていないという思いから、2001年リメイク版の「エンジェル・ハート」の連載を開始した。
2000年に原哲夫や神谷明らと共に“株式会社コアミックス”を設立
トレードマークはサングラス
NETFLIX 映画「シティーハンター」
NETFLIX JAPAN より
「シティーハンター」は2024年4月25日にNETFLIXで世界同時配信された日本の映画。
漫画「シティーハンター」の日本初となる実写版の作品。
STORY
XYZと書かれた伝言板から依頼を受け、有名コスプレイヤー“くるみ”を捜索していた“冴羽獠”。捜査中に親友であり相棒の“槇村秀幸”が何者かに殺され、獠は槇村の死に際に妹の“香”を託される。新宿で勃発していた事件に謎の薬「エンジェルダスト」が関係していることがわかり、槇村の死の真相を知りたい香と共にその鍵を握るくるみを捜し、事件の究明へと動き出す。
ジャンプ連載時やアニメ放送時は1980年代だったため、作品の時代背景も当時の1980年代でした。
しかし、2019年公開の「劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ」では、伝言板が“スマホ”だったり“配膳ロボット”や“ドローン兵器”などが出てきました。
今回のNETFLIX版「シティーハンター」も現代の令和の設定のようです。
「シティーハンター」はNETFLIX独占配信となっております。
監督:佐藤祐市
上映時間:104分
アクションがカッコいいね
もっこり♪もっこり♪
主演
鈴木 亮平(すずき りょうへい) 冴羽獠 役
兵庫県西宮市出身の日本の俳優。
東京外国語大学外国語学部に入学し、演劇サークルで演技を学ぶ。卒業後にアクターズクリニックに所属し、2006年ドラマ「レガッタ〜君といた永遠〜」で俳優デビューする。
2007年「椿三十郎」で映画デビュー。2013年「HK 変態仮面」2015年「俺物語‼︎」、2018年NHK大河ドラマ「西郷どん」で主人公・西郷隆盛を演じる。
英語が堪能で英検1級を取得。世界遺産検定1級も所持。趣味はボクシング。
私はこれまで、鈴木亮平のドラマや映画は観たことがありませんでした。
「HK 変態仮面」を演じていたのは知っていましたが、観る機会はありませんでした。
彼は少年時代にアニメの声優に憧れていたようで、おそらく「シティーハンター」も観ていたのでしょう。
俳優になってからいつか“冴羽獠”を演じてみたいと思っていたようです。
腕利きスイーパーの冴羽獠は、銃の扱いは超一流。獠を演じるために銃の扱いや“リロード”にはかなりこだわり、相当な練習を重ねたようです。
その甲斐あってか、ガンアクションやリロード動作はカッコ良かったです!
良かった点
- 舞台が新宿であること
- 銃の“リロード”がカッコいい
- 冴羽獠に寄せた肉体や声
- 原作へのリスペクト
舞台が新宿
やっぱり「シティーハンター」は新宿が舞台じゃないとですよね。
海外版にはできないことで、原作に忠実でいいと思いました。
歌舞伎町にはろくな奴がいないという描写もリアルで良かったです。
銃の“リロード”
“スピードローダー”を使った素早いリロードがカッコ良かったです。
スムーズに見せるためにかなり練習したのでしょう。
通常リボルバーの装弾は弾薬1つ1つ入れなければならないが、スピードローダーは全薬室に同時に素早く装弾するのを可能にする器具である
冴羽獠に寄せた肉体や声
本編を観ればわかりますが、鈴木亮平は体をバキバキに鍛えています。
さらに「冴羽獠は顎の輪郭が出ないとダメだ」ということで、なるべく筋肉を落とさないようにしつつ体を絞ったらしいです。
確かに、冴羽獠の顎はかなりシャープですからね。
視聴していて途中まであまり気にしていなかったんですが、最後の方に声が冴羽獠(神谷明)にけっこう似ていることに気づきました。
本人は意識して寄せていたのでしょうか。
原作へのリスペクト
槇村が亡くなった後、獠は敵の女性との対決でナイフを投げます。“ナイフ投げ”は槇村の得意技です。
そういう細かい部分に“原作へのリスペクト”が感じられて良かったです。
残念だった点
- 冴羽と槇村 以外のキャスト
- 所々のセット感
- 敵がアホ過ぎる
- “もっこり”が足りない
- ストーリーがしょぼい
- 「Get Wild」は昔のままでいい
冴羽と槇村 以外のキャスト
冴羽獠はもっとカッコいい…これを言ったら元も子もないが、冴羽と槇村はけっこう良かったです。
個人的な意見ですが漫画やアニメの「シティーハンター」を観てきた者からすると、香や冴子はイメージと違って気に食わない。
香はショートヘアで男みたいな言葉遣いをしますが、黙っていれば非常に美人でいい女です。
やかましいという意味では合っていたんですが、それ以外がちょっと残念でした。
冴子はもっと大人っぽくて色気のある感じが良かったですね。
要するに…主演の鈴木亮平が“冴羽獠”を演じるためにしてきた努力に、他のキャストが追いついていないという感じです。
所々のセット感
新宿での撮影は良かったんですが、所々のシーンでセットなのがバレバレでチープに感じてしまいました。
NETFLIXなら、金があるからもっとちゃんと出来ただろ?と思ってしまいましたね。
せっかく頑張っていたのにもったいない!
敵がアホ過ぎる
多数の部隊が相手の戦闘シーンで、まず「ウーバーイーツのくだりは要らない」と思った。敵も早く撃てよ!という感じ…。
敵が全員で並んで壁を撃つシーンはマヌケ過ぎる。
獠が“ジョン・ウィック”のように大勢と戦うんですが、これが“隙だらけ”なんですよね〜。
あれで倒せない敵がアホ過ぎます。
もう少し考えてアクションの立ち回りを組み立てた方が良かったのではないでしょうか。
あと、獠はあんまりマシンガンとか使わないので、あえてマグナム中心で応戦して欲しかったです。
マグナム一発で仕留めるのが“冴羽獠のカッコ良さであり魅力”なのだから。
“もっこり”が足りない
これに関しては「下ネタがそこまでなくて良かった」という意見もあったんですが、個人的にはもっとあっても良かったのかと…。
女性の胸に顔をうずめるとか、胸を揉むぐらいあっても良かったかな。
ポリコレ気にしてたら「シティーハンター」は作れないだろ?何のためにNETFLIXで製作したんだ!?と言いたくなります。
フランス版ぐらいあっても良かったし、あれがあるからシリアスなシーンが更にカッコ良くなるのだから。
ストーリーがしょぼい
敵のアジトに行くだけで大した展開もないストーリー。
香との出会いのストーリーなら“エンジェルダスト”ではなく、フランス版のように“オリジナルストーリー”で良かったのではないかと思いました。
凶暴化した人間の目的もよくわからなかったし、時間が経てば道端で死んでいたし…
下手したらゾンビと戦う「バイオハザード」みたいになってしまいがちなので、新宿を舞台にした別のオリジナルストーリーもしくは、原作にある話で良かった気がします。
香との出会いの「始まりの物語」なのだから、槇村をあんなに早く殺さずに…
獠と槇村のコンビで美女からの依頼をこなす場面を大部分にする → 槇村が死んで香を託される → 香が新たなパートナーとなる → 槇村の写真が映り「Get Wild」が流れてエンディング
そして、「シティーハンター」ドラマシリーズが始まる…みたいな。
こんな感じが良かったかも!?
「Get Wild」は昔のままでいい
新しいのがダメというわけではありませんが、変にアレンジするよりオリジナルのままで良かったんじゃないかと。
名曲はオリジナルのままがいい!
そう思うのは私だけでしょうか…
最後に「Get Wild」が流れるタイミングは悪くなかったんですが、欲を言えばもっといいタイミングに出来たのではないか...なんて思ったりもします。
観終わった後は「Get Wild」が頭から離れなくなります。
残念な点の方が多くなってる
いや、欲を言えばの話ね💦
まとめ
NETFLIX 映画「シティーハンター」は2024年4月25日より世界同時配信されています。
意外にも日本初の実写版「シティーハンター」
主演の鈴木亮平は原作ファンの期待を裏切らないように、必死で“冴羽獠”の役作りをしてきたのだと思います。
カッコいいアクションと銃の“リロード”は必見です!
残念な点もいくつか述べましたが、だからといって「この作品がつまらない」というわけではありません。
原作を知らない人でも楽しめると思いますので、ぜひご覧になってください!
“シティーハンター”としての、この先の獠と香の活躍を観てみたいです。
シリーズ化に期待しましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました
Get wild and tough♪