この映画を初めて観たのは高校生の時でした。
1人で観て感動して泣いて、当時の彼女と改めて観てまた泣いたり…
その後も、また久しぶりに観ては泣いていました。
今回は最後に観てから10年以上は経っていると思います。
やっぱり泣いてしまいました…歳とってさらに涙腺が弱くなっているからかもしれませんが。
何度観ても泣いてしまう名作
今夜泣きたいあなたに…おすすめの作品です!
ずいぶん昔の映画だね
名作は色あせないね
映画「パーフェクトワールド」
amazon Prime Video より
パーフェクト ワールド(a Perfect World)は、1993年(日本は1994年)公開のアメリカのドラマ映画。
STORY
1963年のアメリカ・テキサス州、ブッチとテリーは刑務所を脱獄した。2人は逃走途中の民家で8歳の少年フィリップを人質にして逃亡したが、ブッチはフィリップに手を出したテリーを射殺しフィリップとアラスカ(パーフェクトワールド)を目指して2人で逃亡を続けた。一方、事件を担当する事になった警察署長のガーネットは、犯罪心理学者のサリーと共にブッチを追跡する。脱獄犯ブッチと人質の少年フィリップは、逃亡しながらも少しづつ絆を深めていく…
上映時間:138分
こちら31年前の映画ですので…日本語字幕版のトレーラーが見つかりませんでした。
YouTubeの映像も良くないですが、もちろん本編は綺麗です。
2024年5月現在では、U-NEXTで見放題で amazon Prime Videoでは¥407でレンタル視聴できます。
監督
クリント・イーストウッド(レッド・ガーネット役)
クリント・イーストウッドは、カリフォルニア州・サンフランシスコ出身の俳優、映画監督、映画プロデューサー。
役者にはあまり興味がなかったが、人との出会いから1954年4月に週給100ドルでユニバーサルと契約。
同年に「半魚人の逆襲」で端役をもらい映画デビュー。その後もいくつかのテレビドラマに出演したが芽は出ず、プール工事など複数の仕事をして生活していた。
1959年から放送された西部劇テレビシリーズ「ローハイド」に出演し、番組が人気となったことでこの作品がキャリアの転機となる。
1964年「荒野の用心棒」1964〜1966年「夕陽のガンマン」3部作に出演するが、イタリア映画のためアメリカでの知名度は上がらなかった。
1970年代に「真昼の決闘」「戦略大作戦」、「恐怖のメロディ」では初監督、そして「ダーティーハリー」で人気者となる。
1992年、監督兼主演を務めた「許されざる者」でアカデミー監督賞と作品賞を受賞。2004年「ミリオンダラーベイビー」でもアカデミー監督賞と作品賞を受賞した。
その間に「マディソン郡の橋」や「ミスティック・リバー」なども監督・主演する。
2006年「父親たちの星条旗」2007年「硫黄島からの手紙」で日米戦争を双方の視点で描いた。
2008年の「グラントリノ」で俳優業を引退し、監督業に専念すると発言したがその後も出演している。
イーストウッドといえば、やはり「ダーティーハリー」のイメージが強いです。
昔よく「金曜ロードショー」などで観ていた記憶があります。
今の若い世代の人たちは、俳優より監督のイメージの方が強いのかもしれません。
「パーフェクトワールド」では、ブッチの素性を知っている冷静でクレバーな警察署長を演じています。
いつも眩しそうな、いつもの渋いイーストウッドです。
主演
ケビン・コスナー(ブッチ・ヘインズ役)
ケビン・コスナーは、カリフォルニア州・リンウッド出身の俳優、監督、プロデューサー。
少年時代から高校生まで野球やアメフトに熱中し、大学卒業後に演技を学ぶ。
1982年「女優フランシス」でデビューし、いくつかの作品を経て1985年「ファンダンゴ」主演。
1987年「アンタッチャブル」の主演に抜擢され、ロバート・デ・ニーロやショーン・コネリーと共演しトップスターの仲間入りをする。
1989年「フィールド・オブ・ドリームス」1991年「ロビン・フッド」1992年「ボディガード」などが立て続けにヒット。
1990年の「ダンス・ウィズ・ウルブス」でアカデミー監督賞と作品賞を受賞。
一方で、「ロビン・フッド」と1994年の「ワイアット・アープ」では、ゴールデンラズベリー賞最低主演男優賞、1997年「ポストマン」では最低監督賞を受賞している。
ケビン・コスナーは1990年代はめちゃくちゃ人気があり、“ハリウッドスターの代表”的な存在でした。
当時は私も彼の映画を多く観ていましたが、2000年代以降はほとんど見ることがなくなりました。
若い世代は“ケビン・コスナー”と言っても、おそらく誰かわからないでしょう。
近年はメジャーな映画には出ていないようですが、2024年に監督・脚本・製作を手掛けた作品が公開されるようです。
「パーフェクトワールド」では、脱獄犯ではあるがIQが高く子供に優しい男を好演しています。
2人とも監督と役者の両方で成功してるんだね
この2人のタッグは後にも先にもこの作品だけだね
感想
久しぶりに改めて観ると、過去に目に行かなかったようなところも見るようになる。
少年フィリップがブッチに人質として連れ去られるわけだが、最初からけっこう落ち着いている…落ち着き過ぎているのが少し気になった。
州知事
州知事は選挙が近いということで、息子を誘拐された母親に同情して“犯人はじき逮捕します”とマスコミにアピールします。
選挙のことしか考えていないのがバレバレでした。
「こんなシーンもあったか」と忘れていましたが、“役人なんてこんなもんだ”という皮肉が効いていて割と好きです。
パレードで使う車両ももっとボコボコにしてしまえば良かったのに。
“Trick or Treat”
ブッチがフィリップに“Trick or Treat”をさせるために民家に連れていく。
立ち止まり躊躇するフィリップにブッチが言います「おふくろやエホバじゃなく、お前に聞いてるんだ。やりたいんだろ?」
フィリップが嬉しそうに駆け寄りブッチの手を握るシーン…嫌がるブッチと諦めないフィリップ。
可愛らしくて切なくて…もう泣けてきます
ハロウィンはもう終わっていたため、フィリップがもらった物は…
選択肢を与えるブッチ
ブッチは所々でフィリップに選択肢を与えます。
逃げれるチャンスは何度もありましたが、その都度ブッチは「(車に)乗るのか?」と尋ねます。
フィリップは自らの意思でブッチと行動を共にする。
ブッチは常にフィリップの意思を尊重し、“人生とは自らの意思で選択し進んでいくもの”と教えているのではないでしょうか。
ふたりの共通点
ブッチとフィリップは、“子供を叩いたり激しく叱るところ”を見るのが大嫌いです。特にブッチは激しく怒ります。
自分が子供の頃に、親父に激しく暴行されていたからだろう。だから、ブッチは決して子供に手をあげない。
そして、ふたりとも“RCコーラ”が好きで自由になりたい。
ロイヤルクラウン・コーラ(RC Cola)は、アメリカのジョージア州・コロンバスの薬剤師が開発したコーラ味のソフトドリンク。コカ・コーラ、ペプシに続く第3のコーラ。
ブッチは悪人なのか?
殺人は確かにしてはいけないことだが、ブッチが殺した人間は母親を殴ったゴロツキと一緒に脱獄したロクでもない男だけだ。
IQも高いブッチは、無意味に人を殺すような男ではないでしょう。
最後までフィリップを叱ることはありません。
レッドとサリー
レッド署長と犯罪心理学者のサリーは、ブッチがフィリップを殺さないとわかっていたでしょう。
特にサリーは、ブッチの生い立ちや性格を分析していました。
わかっていただけに、最後は怒りが込み上げました。
観た人のほとんどが同じ気持ちになると思います。“フェッズ(FBI)のクソ野郎が!”と…
レッドの“もう何もわからん”という言葉が印象的でした。
ドティーのお店
これは割とどうでもいいことですが、ブッチたちが立ち寄った田舎のレストランのおばさん。
もう少し若い人でも良かった気が…
いや、でも刑務所にいたわけだから…“あえてそうしたのかも”とも考えられますね。
フィリップの将来
フィリップがこれからどんな人間に成長していくのかが気になります。
ブッチとの一連の出来事は、一生忘れることはないでしょう。
母親は、最後にした約束を守ってくれそうにない気がします…宗教優先で…
フィリップはブッチから教わったように、“自らの意思で物事を判断し選択して生きていく”のだと思います。
ブッチとの別れ
ここは、何度観ても涙なしには観れません。
あえて書くのはやめておきましょう…
ラストは凄そうだね
涙で前が見えません…
まとめ
今回は、“泣ける名作映画”クリント•イーストウッド監督×ケビン•コスナー主演「パーフェクトワールド」をご紹介させていただきました。
脱獄犯ブッチと少年フィリップの絆が心に響きます
ブッチの優しさと切なさに涙がこぼれてしまう
何が正しくて何が間違っているのか…良くわからなくなってくる。
イーストウッド監督の映画の中でも一番好きな作品かもしれません。(全部観てないけど…)
31年前の古い映画ですが、やはり“名作は色あせません”
2024年5月現在、U-NEXTで見放題でamazon Prime Videoで¥407でレンタル視聴できます。
ぜひ一度、ご覧になってみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました
ブーーーーッチ!