何となく気になってたけど、なかなか観るまでに至らない映画。
どんどん後回しになる映画。そんな映画はいくつかあると思います。
私にとってはこの「巨大ザメ映画」がそうでした。
“何となく想像できるしな〜”と思って観ていませんでしたが、暇ができたので観てみることにしました。
デカいサメ…
こういうB級映画もたまにはいいよ
映画「MEG ザ・モンスター」
ワーナー・ブラザース公式より
「MEG ザ・モンスター」(原題:THE MEG)は、2018年公開のアメリカ・中国合作の海洋パニックアクション映画。
STORY
沈没した原子力潜水艦の乗組員の救助に向かったジョナス・テイラーは、“巨大な何か”に攻撃されやむを得なく1人を犠牲にして帰還した。5年後、中国・上海にある海洋研究所「マナ・ワン」では、マリアナ海溝の海底のさらに下の“未知の領域”の調査が行われていた。調査隊は巨大な生物らしきものに攻撃され、身動きが取れなくなってしまった。仕事を辞めタイで暮らしているジョナスに救助要請がくる。救助のため海底に向かったジョナスの目の前に現れたのは、200万年前に絶滅したはずの巨大ザメ“メガロドン”だった。
監督:ジョン・タートルトーブ
上映時間:113分
デカっ!
あんなデカいのに俊敏なんだよ
主演
ジェイソン・ステイサム(ジョナス・テイラー役)
元飛び込み選手のイギリス出身の俳優。
映画「トランスポーター」が大ヒットし人気アクション俳優となる。
「トランスポーター」はシリーズ化され3部作に。
その後、「アドレナリン」や「エクスペンダブルズ」シリーズ、「ワイルド・スピード」シリーズで活躍。
スタントは一切使わず、高い身体能力を活かしたアクションには定評がある。
「ジェイソン・ステイサムこれに出てるの!?」と、正直びっくりしました。
格闘やカーアクションが得意なステイサムが、まさかCGデカサメ映画に出演しているとは…
ステイサムの無駄使いになるんじゃないかと、不安がよぎりました…。
あと、「HEROES」のマシ・オカが出ていました。出演シーンは短かったですが…
感想
こういう巨大生物の映画は、ツッコミどころが多いものです。
明かにCGとわかる実写と馴染まない映像は、製作費の問題なのでしょうか。
「MEG ザ・モンスター」は270億円ぐらいの製作費をかけているおかげか、CGは割と自然に実写に馴染んで大きな違和感はありません。
正統派サメ映画
「ダブルヘッド・ジョーズ」や「ビーチ・シャーク」など、イカれた映画だらけなのがサメ映画業界です。
この手のサメ映画は、めちゃくちゃな設定でとにかく人を喰い散らかします。
ストーリーもへったくれもありません。
その点この「MEGザ・モンスター」はストーリーもありぶっ飛んだ設定もないので、「ジョーズ」のように“正統派”のサメ映画と言えるでしょう。
ジェイソン・ステイサム
ジェイソン・ステイサムは、活かしきれていないと思います。
ステイサムといえば格闘アクションですが、相手がサメですから仕方がありません。
結果、主人公はステイサムじゃなくても良かったんじゃないかという感じでした。
マシ・オカ
「HEROES」で一躍有名になったマシ・オカですが、「MEGザ・モンスター」ではあっという間に出番を終えてしまいます。
中国とアメリカの合作ということで、“日本人はさっさと○してしまおう”ということでしょうか!?
もう少し生かしておいて欲しかったです。
恋愛要素
ちょっとした恋愛要素が入っていますが、特にキスなどするわけではありません。
サメ映画に恋愛要素はいらねーんだよ!
キスしてる奴らはサメに喰われちまえ!
それならアリですね(ジェイソン方式)
なくてもいいけど、いい塩梅だったね
ステイサムの映画に恋愛はいらないよ
ジョナスはスーインを助けるために迷わず海に飛び込みますが、ステイサムは元飛び込み選手なので非常に綺麗なダイブを披露しています。
ませた小娘
“メイイン”という小娘が出てくるんですが、この娘がませてて笑えます。
というか、ステイサムとのやりとりが面白いです。
ステイサムが小さな女の子と会話をするシーンが珍しくて、なんだか微笑ましく感じるんですよね。
サメの演出
正直、サメの恐怖感はそれほど感じませんし「ジョーズ」のようなドキドキ感は少ない。
人を喰いちぎるというより、デカ過ぎて丸呑みしてしまう。
ただ、あのデカさであれだけ俊敏に動くという怖さはあります。
ステイサム vs メガロドン
さんざんミサイルなど用意しておきながら、最後は近接物理攻撃!
グサッ!!
さらば…メグちゃん…また来てね…
総評
ずっと環境がまるで違う深海の奥深くにいたのに、上がってきていきなり動けるのか。
人が泳いでるような浅瀬に、あんな巨大なサメが来れるのかよ。
などのツッコミどころはいろいろあるものの、サメ映画にそこまで細かいツッコミは御法度です。
こういう巨大生物は映画でしか観れないので、何も考えずにその迫力を味わいたいものです。
これもまた、映画の醍醐味ではないでしょうか。
「MEG ザ・モンスター」はそれなりにしっかりとした設定があるサメ映画なので、普通に“人間と巨大ザメの戦い”を楽しめると思います。
ジェイソン・ステイサムが好きな人は、“巨大なサメと戦うステイサム”が観れちゃいます。
2024年5月現在「MEG ザ・モンスター」は、NETFLIXやamazon Prime Videoなどで見放題となっています。
たまにはこういう映画もいいよね
何も考えずに観る映画もいいね
映画「MEG ザ・モンスターズ2」
ワーナー・ブラザース公式&SCREEN ONLINEより
「MEG ザ・モンスターズ2」(原題:MEG 2:THE TRENCH)は、2023年公開のアメリカ・中国合作の海洋パニックアクション映画。2018年公開の「MEG ザ・モンスター」の続編。
STORY
メガロドン発見から5年が経った。ジョナス・テイラーは汚染物質を海に不法投棄する船を取り締まりながら、海洋センター「マナ・ワン社」で海底調査をしていた。ある日の海底調査で海底資源を不法採掘している者たちに遭遇したが、彼らは証拠隠滅のために採石場を爆破した。ジョナスたちは、メグがいる危険な海底を歩いて海底ステーションまで移動する事になった。また、先の爆発で水温躍層に穴が空きメグたちが層を突破してしまった。ジョナスたちは無事に脱出し、なおかつ地上の危機を救えるのか!?
監督:ベン・ウィートリー
上映時間:116分
ジェイソン・ステイサムは続投だね
リー・ビンビンはいないんかい
1作目からの続投キャスト
役者名 | 役名 | 説明 |
---|---|---|
ジェイソン・ステイサム | ジョナス・テイラー | 主人公でMEGを倒した英雄 |
メイイン・ジャン | ソフィア・ツァイ | 前作に出ていた海洋学者スーインの娘 |
クリフ・カーティス | ジェームズ・“マック”・マックライズ | ジョナスが信頼するチーフ |
ペイジ・ケネディ | DJ | 遠隔操作のプロで陽気な男 |
スイ・フォン・アイビー・ツイ | ココ | 前作では結婚式をしていて、今作はファン・アイランドで働いている |
マッチョ | 犬のピピン | ココの愛犬 |
前作でジョナスといい感じになった海洋学者のスーインは、2作目では亡くなったことになっていました。
39歳で亡くなった設定になっていましたが、どうして亡くなってしまったのでしょうか…
メイインは、けっこうデカくなっていました。
感想
ヒットした映画の2作目はハードルが上がるため、前作を超えるものを製作するのは困難を極めます。
主演の役者も続投するのかどうかは、脚本をじっくり読んで決めるのだと思います。
例えば「プレデター」のアーノルド・シュワルツェネッガーや「スピード」のキアヌ・リーブスは、2作目に出なくて正解だったと思います。
結果、これらの映画の2作目は大コケしていましたから…
ジェイソン・ステイサム
前作でステイサムを活かしきれなかったからか、今回は冒頭から格闘アクションがあります。
どこかで見たことのある懸垂のシーン…何の映画だったか
しかし、格闘アクションは冒頭だけで良かったと思います。
途中から何と戦っているのか分からなくなってしまうから…。
ステイサムはなぜ2作目に出たのでしょうか。
チャイナマネーに目が眩んだとか!?
メイイン
成長してデカくなったのに、相変わらず言うことを聞きません。
ジョナスに“娘だと思ってる”とまで言わせておきながら、おばさんを助けに海に飛び出します。
お前はじっとしてろよ!
ジョナスの仕事が増えるだろ!
頭は成長していないようです…
ハイチ
マナ・ワンで幼魚から育てたメグの“ハイチ”を研究していました。
CEOの“ジウミン”に手なづけられていたのに、簡単に脱出してしまいます。笑
最後は、ジウミンが食べられても良かったんじゃないですかね。
ハイチが生きているので、メグはまだ絶滅していません。
てか、ハイチは深海に帰れないので…どうなってしまうのでしょうか。
タコとトカゲ
深海から水温躍層を抜けてきた巨大ダコの影が見えたとき、はっきり言って嫌な予感がしました。
いつの間にかトカゲのおまけまで…そして人間の敵も…
もうめちゃくちゃです…
サメ映画なんだから相手は巨大ザメだけにしてくれよ!
海では巨大ダコとサメ、陸ではトカゲが大暴れ…
ジュラシックパークかよ!!
だから、タイトルが“モンスターズ”になってたわけね。
だいたい深海にずっといたんだから、トカゲの足は退化してないはずだろ?!
なんで上陸していきなり歩いてんの!?
メグちゃんの恐怖はどこいった?脇役みたいになってるし…
DJ
前作で泳げなかった陽気な男DJは、密かに戦闘や水泳の訓練をしていました。
50口径のデカい“デザートイーグル”のような銃まで持っています。
ジャンプしながら片手でトカゲを撃って仕留めていましたが、あの体勢で50口径の片手打ちは非現実的ですね…
まあ、もはやビーチははちゃめちゃ状態なので何でもいいでしょう。
強化スーツもあんまり役に立っていなかったね
水中での移動は速過ぎだろ
ゴールデンラズベリー賞
「MEG ザ・モンスターズ2」は、第44回ゴールデンラズベリー賞の“最低作品賞”“最低監督賞”“最低主演男優賞”にノミネートされました。
結果的に受賞はしなかったものの、3部門もノミネートされてしまいました…。
総評
1作目が割と“正統派サメ映画”だったのに、2作目では“コメディ路線”に切り替わってしまいました。
ジェイソン・ステイサムの格闘アクションは観れたものの、敵が多過ぎてサメ映画としてはかなりブレてしまった。
相変わらずステイサムの近接物理攻撃でメグを倒し、これといった新しいアイデアもありません。
サメ映画としてではなく、ビーチで巨大生物が大暴れする映画としてなら楽しめます。
“ハイチ”が生きているため続編は普通に製作可能ですが、ステイサムが出演拒否すれば終わりでしょう。
もうお腹いっぱいだという人も多いと思います。
ただ、中国が製作から抜けてアメリカだけで作ればどうなるでしょうか。
3作目が公開されても観ないという人は多いですが、私はこの先どうなるのか気になります。
原点回帰の“正統派サメ映画”か、イカれた“コメディサメ映画”なのか…
「MEG ザ・モンスターズ2」はNETFLIXで見放題となっています。
まとめ
今回は、サメ映画「MEGシリーズ」をご紹介しました。
どちらも何も考えずに観れて、暇つぶしには丁度いい映画です。
巨大生物が見たくなった人や、ジェイソン・ステイサムが見たくなった人も楽しめると思います。
こういう現実では見れないものが観れるのが映画の楽しさではないでしょうか。
1作目で“巨大ザメの迫力”を楽しんで、2作目で“巨大生物のハチャメチャ大暴れ”を堪能してください。
暇つぶしにおすすめの映画です!
最後まで読んでいただきありがとうございました
オレはメガロドン メガロドン♪ガブリガブリ ガッツリいくぜ♪