2024年9月27日にApple TV+で、映画「ウルフズ」が配信されました。
主演は“ジョージ・クルーニー”と“ブラッド・ピット”です。
この2人の共演ということで、前から期待して楽しみにしていました。
そりゃ、楽しみにしますよね!?
映画「オーシャンズ」シリーズではお馴染みの2人ですから。
どんな映画になったのでしょうか。
これは期待せざるを得ないね
ハードル上がっちゃうよね
Apple Original Films「ウルフズ」
アイアリ& Apple TV+ Pressより
ウルフズ(原題:Wolfs)は、2024年公開(日本劇場未公開)のアメリカのアクション・コメディ映画。
Apple TV+で2024年9月27日から配信されている。
ジョージ・クルーニーの「スモークハウス・ピクチャーズ」とブラッド・ピットの「プランBエンターテインメント」それぞれの映画製作会社がプロデュースしている。
STORY
ニューヨークのホテルである問題が発生し、1人の“フィクサー”(解決人)の男が呼ばれた。男が仕事に取り掛かると、遅れてもう1人のフィクサーが現れた。似たような外見で「一匹狼」の2人が、互いに文句を言いつつも協力する羽目になる。次々と問題が発生する中、彼らは事態を“FIX”することが出来るのか!?
監督:ジョン・ワッツ
上映時間:108分
イケオジたち…
クールだよね
主演
ジョージ・クルーニー
本名:ジョージ・ティモシー・クルーニーは、ケンタッキー州レキシントン出身のアメリカ人の俳優、映画監督、脚本家、映画プロデューサー。
父親のニック・クルーニーは、映画評論家でありニュースキャスターでもある。
義叔父は俳優でアカデミー主演男優賞も受賞したこともある“ホセ・フェラー”、伯母は歌手の“ローズマリー・クルーニー”。
厳格なローマ・カトリックに育てられ、中学時代に「ベル麻痺」を患って過酷な経験をした。
高校時代は野球とバスケットに夢中になり、1977年に“シンシナティ・レッズ”のトライアウトを受けるが不合格となった。
その後、2つの大学にわずかな期間在学したが卒業はしていない。
紳士服のセールスや煙草のカッティングなどの仕事を経て、1978年にテレビドラマ「遥かなる西部」で俳優デビュー。
1994年から1999年まで医療ドラマ「ER緊急救命室」に出演し知名度を上げ、エミー賞に2度、ゴールデングローブ賞には3年連続でノミネートされた。
1997年「バットマン&ロビン Mr.フリーズの逆襲」1998年「アウト・オブ・サイト」1999年「スリー・キングス」
2001年「オーシャンズ11」が大ヒットしシリーズ化された。
2002年に「コンフェッション」で監督デビューし、2005年「シリアナ」でアカデミー助演男優賞を受賞。
2007年「フィクサー」2009年「マイレージ、マイライフ」2011年「ファミリー・ツリー」でアカデミー主演男優賞にノミネートされた。
2012年には「アルゴ」でプロデューサーとしてアカデミー作品賞を受賞している。
2015年「トゥモローランド」2016年「マネーモンスター」、現在まで俳優と監督や製作を両立させている。
また、政治的な言動や人道的活動にも積極的に取り組んでいる。
ジョージ・クルーニーの映画は久しぶりに観ましたが、近年は俳優より監督や製作の方に力を入れているようです。
相変わらずのイケオジ振りで、友人でもある“ブラッド・ピット”と共に渋いフィクサーを演じていました。
ブラッド・ピット
ブラッド・ピットは、オクラホマ州シャウニー出身のアメリカ人の俳優、映画プロデューサー。
高校卒業し、ミズーリ大学コロンビア校に入学。ジャーナリズムを専攻するが俳優になることを決意し、中退して僅かな所持金と共にロサンゼルスへ向かった。
演技を学びながら運転手など様々な職を経験し、1987年「追い詰められて」で映画デビュー。
いくつかのテレビシリーズに出演し、1988年「リック」で映画初主演。
1990年テレビ映画「トゥルー・ブルース」で主演し“ジュリエット・ルイス”と共演し、1991年「テルマ&ルイーズ」で脇役での出演だが知名度を上げた。
1992年に“ロバート・レッドフォード”が監督した「リバー・ランズ・スルー・イット」で注目され、1993年「カリフォルニア」で再びジュリエット・ルイスと共演した。
同年に「トゥルー・ロマンス」、1994年に「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」で“トム・クルーズ”と共演。
同じく1994年に「レジェンド・オブ・フォール/果てしなき想い」で初めてゴールデングローブ賞主演男優賞にノミネートされた。
1995年「セブン」が大ヒットし批評家からも演技を高く評価され、同年の「12モンキーズ」でゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞しアカデミー賞助演男優賞にもノミネート。
1996年「スリーパーズ」、1997年「デビル」、同年の「セブン・イヤーズ・イン・チベット」は批評家に酷評された。
1999年「ファイト・クラブ」、2000年「スナッチ」、2001年「ザ・メキシカン」「スパイ・ゲーム」に出演、さらに「オーシャンズ11」は大ヒットしシリーズ化された。
2004年「トロイ」2005年「Mr.&Mrs.スミス」が大ヒットし、2006年「バベル」がゴールデングローブ賞作品賞を受賞し自身も助演男優賞にノミネート。
後にピットは、「バベル」への出演がキャリア最高の選択のひとつだと語っている。
2007年「ジェシー・ジェームズの暗殺」、2008年「バーン・アフター・リーディング」、同年の「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」では全米映画俳優組合賞に初めてノミネートされた。
2009年「イングロリアス・バスターズ」2011年「ツリー・オブ・ライフ」が高く評価され、興行的にも成功をおさめた。
2011年「マネーボール」、2013年「ワールド・ウォー Z」、2014年「フューリー」
2019年の「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」で“レオナルド・ディカプリオ”と共演し、ゴールデングローブ賞や映画俳優組合賞で助演男優賞を受賞、そして自身初のアカデミー賞助演男優賞を受賞した。
プロデューサーとしては、2001年に「プランBエンターテイメント」を設立し、2006年「ディパーテッド」でアカデミー作品賞を受賞した。
“ジュリエット・ルイス”や“グウィネス・パルトロー”などと交際し、2000年に“ジェニファー・アニストン”と結婚。
2005年に離婚し、直ぐに“アンジェリーナ・ジョリー”と交際し2014年に結婚。2016年に離婚した。
慈善活動にも熱心で、これまで多くの児童養護団体や野生動物保護区などに多額の寄付をしている。
ブラッド・ピットは、出演作や話題が多過ぎて長くなってしまいました。
ブラピの映画は、けっこう観ていると思います。
「テルマ&ルイーズ」の出演シーンも覚えているし、「リバー・ランズ・スルー・イット」は好きでした。
“キラキラ”したイメージを払拭するために、「カリフォルニア」などで殺人鬼を演じて努力したと思います。
ハリウッドの“イケメン”の代表的存在で、世界中で長く“セックス・シンボル”となる存在でしたね。
この作品でも相変わらず渋くてカッコ良くて…イケオジ振りに憧れます。
若い頃からずっとカッコいいよね
ワイもあんなイケオジになりたい…
感想
“ジョージ・クルーニー”と“ブラッド・ピット”の共演ということで、話題性はかなりあった作品だと思います。
世界中の多くの人が、公開や配信を楽しみにしていたであろう作品。
私も同じ気持ちで、かなり期待して楽しみにしていました。
2人の会話や動作は面白く、笑いもあってシュールで…確かに面白い作品ではあります。
ですが、ストーリーは単純であまり抑揚がありません。
最後に全てを理解する展開はいいんですが、もっと盛り上がるシーンも欲しかったかなと…
観終わってから物足りなさを感じます。
この2人の共演なんだから、もっとテンション上がるシーンが観たかった。
でも、「きっと本人たちは満足しているんだろうな」と感じる作品でした。
クルーニーとブラピ
この映画では、クルーニーもブラピも役名すら明かされません。
まあ、彼らの仕事上…そんな設定でも気にはなりませんが…。
著名な高官(検事長)の「SOS」に、最初に現れる“フィクサー”のクルーニー。
自分のようなフィクサーは“唯一無二”で他にはいないと言い切る。
でも、直ぐにブラピが現れて笑えます。
この映画は、こういうシュールな笑いが多く散りばめられている。
2人は、プライベートで友人でもあるため息はぴったりです。
どちらも髭面で、渋くてカッコいいですよね。
ボソボソ会話をしていても絵になるし、ずっと観ていられます。
息がピッタリで絵になる彼らだからこそ、もっと盛り上がるシーンが欲しかったと思ってしまう。
仕事の流儀
お互い自分の仕事に“自信と流儀”があるし、行動は常に単独である。
だから、互いに協力し合うなんてあり得ない。
今回は協力せざるを得ないので、ずっと文句を言いながら仕事をします。
プチ自慢したり、大人気なく挑発するシーンは笑えました。
タイトル
この映画のタイトル「WOLFS」(ウルフズ)には、ちょっとした“ギミック”があります。
本来は英語で「WOLF」(ウルフ)の複数形は、「WOLVES」(ウルブス)と書くのが正解です。
クルーニーとブラピが映画で演じる“フィクサー”は、互いに単独で行動する「一匹狼」です。
故に、タイトルを「WOLVES」(ウルブス)ではなく、あえて「WOLFS」(ウルフズ)にしているということです。
つまり…「狼たち」ではなく「一匹狼たち」という意味になっているということですね。
2人の共演
映画「オーシャンズ11」以来、公私共に仲の良いクルーニーとブラピ。
この作品を観ていると、打ち合わせの段階からお互いに楽しんでいる様子が目に浮かびます。
例えば、2人が老眼だからメガネをかけて「ポケベル」を見るシーン。
「ここでこんなことやろう」なんて、2人で笑っている場面を想像してしまう。笑
だから、きっと2人は「この作品の出来に満足しているんだろうな」と思ってしまう訳です。
これも良いなと思いつつ…個人的には、もっと「ドンパチ」(銃撃戦)が観たかったですね。
ダンスシーンは、まるで「コント」でした。笑
フィクサー
フィクサーとは、政治や行政、企業などの営利活動の意思決定の際に、正式な経路を辿らずとも決定に対して影響を与えることの出来る人物。
裏社会や様々な世界に存在し、“黒幕”と称される人物のことをいう。
この映画では“(問題)解決人”と訳されています。
彼らは「死体の後始末」を任されるわけですが、よく言う“掃除屋”とは何が違うのでしょうか。
殺人現場などをキレイにする“掃除屋”に対して、“フィクサー”は「後始末」もするし「解決」もする幅広い仕事なのかもしれません。
日本劇場未公開
当初は2024年9月20日に日本でも劇場公開が決まっており、1週間後の9月27日からApple TV+で配信される予定でした。
しかし、公開41日前に異例の「日本のみ公開中止」になりました。
理由は、賞レースにも絡む過去のApple Original Filmの大作「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」や「ナポレオン」が日本で期待の興行収入を出せなかった…
劇場公開にかける予算を減らすため…だと言われています。
少し残念な話ではあるんですが、公開前から“続編”の製作が決定しているようです!
次回作は、日本でも劇場公開されると良いですね。
評価
Rotten Tomatoesでは2024年9月28日現在、トマトメーター(批評家)70% ポップコーンメーター(観客)57%
metacriticでは、メタスコア(批評家)62/100 ユーザースコア(観客)6.0/10
IMDbでは、IMDbレーティング6.5/10 ユーザー評価6.5/10
なかなか厳しい評価となっていますね。
ロッテントマトでは、観客が「退屈だった」という意見が多く見られました。
お酒を飲みながら観ると、途中で寝てしまうかもしれません。
まとめ
2024年9月27日よりApple TV+で配信された映画「ウルフズ」
“ジョージ・クルーニー”と“ブラッド・ピット” ダブル主演の注目作品。
残念ながら日本では「劇場未公開」となってしまいました。
ニューヨークのホテルで起きた問題に駆けつける2人の“フィクサー”
どこか似た2人が、協力しなければならないというまさかの展開。
嫌々ながらも…仕方なく協力し合う2人が笑えます。
そして、最後に全ての点と点が繋がる!
彼らの会話や表情をじっくり観ていると面白いんですが、なんとなく観ていたら退屈で寝てしまうかもしれません。
会話が長くテンポも良くないので、アクションを観たい人は物足りないと思います。
しかし、「クルーニーとブラピが好きだ」という人は…きっと楽しめるはず。
渋い彼ら、老いた彼ら、カッコいい彼らを楽しむことが出来る作品。
これを観るためにApple TV+に加入した方は、ついでに私がオススメするドラマなども観てみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございます
仕事をやり通すのが男の価値