NETFLIXでランキングトップにしばらく滞在している映画「Missing」
2024年5月に公開された映画ですが、哀しそうな作品なので観るのをためらっていました。
なかなかランキングが落ちないので、「そんなにいい映画なのか?」と試聴してみることにしました。
行方不明か…
タイトルからね…
映画「Missing」
映画.com&MOVIE WALKER PRESSより
Missing(ミッシング)は、2024年5月17日に公開された日本の映画。
STORY
静岡県の沼津で娘の“美羽”の行方がわからなくなり、夫の“豊”と駅前でビラを配ったりあらゆる手段で捜す母親の“紗織里”。しかし、3ヶ月経っても有力な手がかりは得られなかった。焦る紗織里は、冷静な夫との温度差から喧嘩も絶えなくなる。そんな中で、地元テレビ局の記者である“砂田”は誠実に取材を続け、紗織里たち家族に寄り添ってくれていた。時間が経つにれ乱れていく感情、そこに更にSNSでの「誹謗中傷」が紗織里に追い討ちをかける…。
監督:吉田恵輔
上映時間:119分
重そうだね…
予告編だけでね…
キャスト
役者名 | 役名 | 説明 |
---|---|---|
石原さとみ | 森下 紗織里 | 娘の美羽を探す母親 失踪時にライブに行っていたことで誹謗中傷を受ける |
青木崇高 | 森下 豊 | 紗織里の夫であり美羽の父親 紗織里とは対照的に冷静なため夫婦喧嘩が増える |
蟻田麗未 | 森下 美羽 | 失踪してしまった紗織里と豊の娘 |
森優作 | 土居 圭吾 | 紗織里の弟で、失踪の直前まで美羽と一緒にいた 挙動不審なため誘拐犯の疑いをかけられる |
美保純 | 土居 真知子 | 紗織里の母親 |
中村倫也 | 砂田 | 静岡テレビの記者 紗織里たちに寄り添い誠実に取材を続ける |
小野花梨 | 三谷 | 静岡テレビの新人記者 |
細川岳 | 不破 | 静岡テレビのカメラマン |
柳憂怜 | 村岡 | 失踪事件の担当刑事 |
感想
これは…哀しくて辛い映画です…
視聴したのは1週間以上前なんですが、正直…レビューを書くかどうか悩んでいました。
娘の行方がわからないこと、報道のあり方、心無い誹謗中傷…
非常にリアルな現実に心が痛みます。
多くの子を持つ親たちは、この映画を観て「もし自分だったら」と想像したことでしょう。
あらゆる手を尽くし娘を探すが…手掛かりはなし、一体これ以上に何をすればいいのか…
時間の経過と共に壊れていく主人公の紗織里、観ているこっちまで息が苦しくなってきます。
自分に置き換えたら「こんな状況に耐えられるだろうか?」と考えさせられる。
“当事者以外、結局は他人事”という、残酷な現実が胸に突き刺さります。
紗織里
娘を探すのにあらゆる手を尽くす紗織里だが、その成果が全く出ないことに焦る。
ホームページのコメントを確認し、誹謗中傷を見つけてはショックを受け悪態をつく。
見なければいいのに、やはり目についてしまう。
コメント欄が見えるシーンがあるんですが、かなり酷いこと書かれていますね。
実際の失踪事件でも、ここまで言われてしまうものなのでしょうか…。
紗織里が「世の中って いつからこんなに狂ってんだろ?」ていう台詞が印象的でした。
結局は他人事で、弱っている人に平気で心無い言葉で攻撃する。
確かに、狂っていますよね。
娘の生死もわからない、生活のために仕事もしないといけない、チラシの印刷などにお金がかかる、そこに追い討ちで誹謗中傷がくるわけですからね。
疲弊してしまうし、ギリギリの状態なのかもしれません。
豊
紗織里とは違い、豊は冷静に現実を見て過ごしています。
彼が「2人とも取り乱してもしょうがない」みたいなことを言っていましたが、確かにそうですよね…どちらかが冷静でないと収拾がつかなくなってしまいます。
本当は同じぐらい辛いけど、気持ちを押し殺して平静を保っている感じ。
自分も辛いのに嫁のケアまでしなければならないのは、なかなかしんどい状況だと思います。
ホテルの外でタバコを吸いながら涙を浮かべるシーンと、最後に感情を抑えられなくなったシーンが良かった。
圭吾
紗織里の弟である圭吾は、失踪の直前まで美羽と一緒にいました。
発言が曖昧で挙動不審なので、誘拐犯だと疑われてしまいます。
結果的に隠し事をしていたわけですが、嘘はいずれバレるものなので「初めから正直に話せよ」って。
本当は優しい奴なのに、彼のように“誤解されてしまうタイプ”の人間はいるといえばいますよね。
観ている側に、彼を通して「偏向報道」をよぎらせます。
砂田が三谷に言ったように、見た目や挙動だけで物事を決めつけてはいけません。
彼も美羽がいなくなったこと、自分が家まで送ればよかったと後悔し悩んでいるんです。
砂田
テレビ静岡の記者の砂田は、「報道とは何なのか」と悩んでいる様子です。
上司は“数字を出す”ことしか要求してこないし、数字を出した者しか認めない。
砂田は、数字よりも“真実”を伝えたい。
カメラマンも“いい画”を撮ることしか考えてないので、平気で捏造しようとする。
世の中にそんなに頻繁にスクープなんてないですよね!?
でも、上司から命令されたらどうにかしたくて捏造する…なんてことはあると思います。
砂田は“世の中の真実を伝えるために記者になった”のに現実は違った。
これは実際にあるだろうし、記者も医者もみんな結局は“ビジネス”なんですよね。
刑事の村岡が言った「その事実が面白いんだよ」という言葉は砂田に突き刺さったはず。
“数字”と“事実”の狭間で砂田は悩み、自分がどうしたいのかもわからなくなっていく。
事実だけを報道してよ…
やらせ反対!
謎の喧嘩シーン
この映画の中で気になるシーンがいくつかあります。
「歩きスマホをしてぶつかった」ことで路上で言い合いをする男女
「ヤクルト1000がない」と店員に詰め寄るクレーマー
なんでこのシーンがいるのだろうか?と思った人も多いと思います。
彼らが抱える問題には、しっかり文句を言える相手がいる。
しかし、沙織里には行き場のない怒りをぶつける相手がいない。
その苦しさというか対比を、あえて不自然なカタチで同じ画面に収めたのかもしれません。
あるいは、世の中にはくだらない事で本気でキレる人間もいるというリアルなのか…。
あと気になったのは、行方不明のチラシを受け取ったおばちゃんがしつこく質問してくるシーン。
読めばわかることをいちいち質問してくる…何なんだ?!
興味がないくせにチラシを受け取り絡んでくる、そんな人も世の中にはいるってこと??
偏向報道
日本は特に“メディアコントロール”が強い国です。
戦争や選挙などの偏った情報が、新聞やニュースで伝えられます。
報道に演出はいらないのに、より悲劇的に“クライシスアクター”を使ってまで演出する。
人々の意識を操作し、選挙や法案を通すためにある方向へと導く。
「テレビは人々を洗脳するための道具」と言っても過言ではありません。
この映画でもテレビを真に受けた人々が、容赦なく沙織里たちを攻撃しています。
報道する側も観る側も、よく考えてから判断するべきではないでしょうか。
クライシスアクターは、救急隊•消防隊•警察官などの訓練の被害者役として参加する俳優のことだが、実際の事件や事故の報道でも使われている。
石原さとみ
この作品では、今まで見たことのない“石原さとみ”が観れると思います。
私は彼女の作品をほぼ観たことがありませんが、いつもバッチリメイクをしているイメージです。
彼女の“新境地”というか、とても頑張っていたのはわかる。
しかし、気になったシーンが2つあります。
- ホテルのレストランで、他人の子を美羽と見間違って抱きつこうとするシーン
- 美羽が確保されたと聞き警察署に行ったが、何者かの悪戯だと知りうなだれるシーン
この2つのシーンに関しては、私は「やり過ぎ」だと感じてしまいました。
ホテルのレストランという場所を考えても、もっと冷静に人を見るのではないかと。
豊の言う通り、あんな所にいるはずがないのだから。
警察署でもショック度はかなりあったと思いますが、あそこまでは…と思ってしまいました。
でも、人によっては“ああなる人もいるのかも”と、完全否定もできないわけですが。
多くの人が「石原さとみの演技が凄い」みたいなレビューをしていましたが、私の場合はずっと“沙織里”ではなく“石原さとみ”にしか見えませんでした。
キムタクと同じです…木村拓哉はどの役をやっても“キムタク”ですから。
解決しない問題
美羽の生死、誘拐なのか事故なのか、何もわからないまま映画は終わります。
森下夫婦の苦悩は続きますが、誹謗中傷に対しては「刑事告訴」したり変化がありました。
「夫婦で力を合わせて前に進んでいこう」という意志の表れでしょうか。
どちらにしても、2人の人生は続くわけです。
行方不明
世界では、毎年800万人以上の子供が行方不明になっています。
1日に22,000人という、とんでもない数字になります。
アメリカでは平均で年間46万人、イギリス14万人、ドイツ10万人、インド7万人、カナダ4万人、オーストラリアとスペイン2万人、韓国3.1万人となっています。(届出数)
そして…日本は全体で8万人で、そのうち未成年が2万人、さらに9歳以下は1,000人強という数字。
中国に関しては、届出もしなさそうなので…おそらく“計測不能”なのだと思われます。
なぜ、こんなにも多くの子供がいなくなるのでしょうか…
人身売買
世界では、4,030万人が人身売買の被害にあっていると言われています。
そのうちの半分がアジア地域に集中し、全体の約25%は子供です。
強制労働、強制結婚、性的搾取、臓器摘出など…非人道的な行為が繰り返されている。
人身売買は、市場規模3兆円の巨大ビジネスです。
「ピザゲート事件」、「エプスタイン事件」、最近の「ディディ事件」など、大富豪やセレブによる人身売買や性的虐待の事件が絶えません。
ピザゲート事件
ピザゲート(Pizzagate)は、2016年のアメリカ大統領選の期間中に拡散された。民主党の“ヒラリー・クリントン”候補陣営の関係者が人身売買や児童の性的虐待に関与しているというものだった。
ヒラリー陣営の選挙責任者であった“ジョン・ポデスタ”のプライベートメールがハッキングされ、内容が「ウィキリークス」に公開された。
メールには、アメリカ国内の複数のレストランや民主党の上級関係者が、ワシントンD.C.にある「コメット・ピンポン」(Comet Ping Pong)というピザ店を拠点とした人身売買や児童売春に関わっていると書かれていた。
結局、この話は「陰謀論」ということで片付けられましたが、本当に「虚偽」なのでしょうか…
“イーロン・マスク”は「X」で、5回に渡り「ピザゲート」は真実だとポストしています。
この世の中では、常に“真実”は隠されていて「陰謀論」とは非常に都合のいい言葉です。
慌てて火消しに入り、「陰謀論」として片付けたのかもしれません…。
エプスタイン事件
エプスタイン事件は、投資などで財を成した大富豪“ジェフリー・エプスタイン”が、マッサージのアルバイトと称して10代の女子高生らをパームビーチなどの邸宅に招き、1回200〜300ドルで性的な行為をしていたというもの。
さらに彼女達の知り合いにも報酬を払い、被害は米国内だけでなく欧州や南米にまでねずみ算式に増えていった。
エプスタインはカリブ海にある「リトル・セント・ジェームス島」を所有しており、その島にアメリカ国内外の著名な政治家や大富豪、セレブなどを招待し、未成年や児童の性的虐待、性的搾取、非人道的な行為を繰り返したという疑惑がある。
故に、この島は「エプスタイン島」、「罪の島」(Island of Sin)、「ペドフィリア島」(Pedophile Island)、「乱行島」(Orgy Island)などと呼ばれている。
エプスタインの顧客リストには多くの有名人の名前が並んでおり、英王室の“アンドリュー王子”や“ビル・クリントン元大統領”、“ビル・ゲイツ”、そして日本からも…
びっくりするような著名人の名前がたくさん挙がっています。
この「エプスタイン島」に子供たちを運んでいたのは“ディ○ニーの船”だと言われています。
「ミッキーマウス」の生みの親“ウォルト・ディズニー”がペドフィリアだったことは有名です。
島で行われた“悪魔的な儀式”や虐待により亡くなった子供たちの遺体は、“マク○ナルド”が引き取っていると噂されている。(だから商品から歯が出てくる)
この噂が真実でも虚偽でも、私は一生“ディ○ニーランド”と“マク○ナルド”に行くことはありません…
ペドフィリア(ペド)とは、児童のみに性愛感情を抱く小児性愛者のこと。
ディディ事件
ディディ事件は、2024年9月にアメリカの人気ラッパー“ディディ”(元パフ・ダディ)の豪邸に地下トンネルが発見され、そこで人身売買や性的搾取が行われていた疑惑があるというもの。
ディディこと“ショーン・コムズ”は、2023年にも元恋人で歌手のキャシーにレイプと身体的虐待で訴えられている。
さらに、4人の女性から性的虐待で訴えられたり、ドラッグや銃器の違法所持などでも家宅捜索を受けている。
この事件の関係者のリストには、英国王室の“ハリー王子”や“ウィリアム王子”、“ジェイ・Z”などの名前も挙がっている。
120人に性的暴行を告発され、そのうち9歳児などを含む25人が未成年だった。
まだ15歳だった“ジャスティン・ビーバー”も被害者だったという噂も。
ディディと取り巻きたちは、「フリークオフ」と呼ばれる“乱行イベント”を開催していた。
薬物で女性たちを従わせ逆らえば激しい暴力を振るい、自分の性的満足のために参加者の性行為を見て自慰行為をしたり録画して口止め材料にしていた。
サウンド・オブ・フリーダム
映画「SOUND OF FREEDOM」(サウンド・オブ・フリーダム)は、児童人身売買の実態を描いた作品です。
“全米興行収入第1位”を記録した衝撃作!が、2024年9月27日から日本でも公開されている。
人身売買は許せません!特に児童人身売買は卑劣で外道、人のカタチをした悪魔です。
何も知らない子供たちが、どれほど痛く辛い思いをし泣き叫んでいるか…。
一人でも多くの子供たちが、救出されることを祈っています。
日本も安全ではない
世の中には、“ペドフィリア”が予想以上に多く存在するのかもしれません。
「エプスタイン島」のような場所は、この日本にも存在すると言われています。
近年の日本は移民も増えて、私たち日本人の安全が脅かされています。
少し前にも、中国人の女による日本人の子供の“誘拐未遂事件”がありました。
お金のためなら平気で誘拐する人間がいます…我々の価値観とはまるで違う。
親御さんはどうか、お子さんから決して目を離さないでください!
“一瞬の油断が一生の後悔”になるかもしれません。
評価
海外の評価サイトでは、まだコメントが少な過ぎて評価されていません。
日本のFImarksでは、3.8/5.0とけっこう高い評価となっています。
海外サイトの評価が出たら、また追記したいと思います。
まとめ
映画「Missing」は、2024年9月17日からNETFLIXで独占配信されています。
失踪した娘を必死で探す“沙織里”と“豊”、そこに追い討ちをかける残酷な現実。
一向に手掛かりは掴めない上に心無い誹謗中傷を受け、次第に心が壊れていく沙織里…。
辛く哀しい2時間です…
報道とは一体なんなのか?真実より視聴率を求めるテレビ局。
砂田も、自分がどうしたいのかわからなくなっていく…。
自分に置き換えたら「どうするだろうか」と、いろいろと考えさせられる映画です。
この作品は哀し過ぎて…二度は観たくない
でも、一度は観てみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございます
美羽ちゃんはどこ?