最近Apple TV+で、何かいい映画はないかと探していました。
そこで目に留まったのが、映画「Fly Me to the Moon」です。
なんだか古くさいポスターが興味をそそりました。
どうやら…あの有名なアメリカの“月面着陸”に関する映画のようです。
疑惑のあの出来事ね…
ワイは信じてないよ
Apple Original Films「Fly Me to the Moon」
ソニー・ピクチャーズ映画 公式Xより
フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン(原題:Fly Me to the Moon)は、2024年公開のアメリカのロマンティック・コメディ映画。
STORY
1969年のアメリカ。ソビエト連邦との「宇宙開発競争」は続き、人類初の月面着陸を成功させるプロジェクト“アポロ計画”がスタートし8年が経過していた。国民の月面着陸への関心も薄れる中、NASAは次の“アポロ11号”の打ち上げに望みをかけていた。一方で、大統領の側近を名乗る“モー・バーカス”は、PRマーケティングのプロ“ケリー・ジョーンズ”をNASAに送り込んだ。月面着陸のPRを進めるケリーだったが、モーから秘密裏に月面着陸の「フェイク映像」を作ることを頼まれた。
監督:グレッグ・バーランティ
上映時間:132分
あのタブーに触れるのかぁ
あの金髪の女優は誰?!
主演
スカーレット・ヨハンソン(ケリー・ジョーンズ/ウィニー役)
スカーレット・ヨハンソンは、ニューヨーク州・ニューヨーク出身のアメリカ人女優。
デンマーク系の父親と東欧系ユダヤ人移民の母親との間に、双子の姉として生まれ…その名は映画「風と共に去りぬ」の“スカーレット・オハラ”から名付けられた。
幼い頃から演劇教室(The Lee Strasberg Theatre & Film Institute For Young People)で演技を学び、8歳のときにオフ・ブロードウェイの舞台「Sophistry」でデビュー。
1994年に「ノース 小さな旅人」で映画デビューし、1996年「のら猫の日記」でインディペンデント・スピリット賞主演女優賞にノミネートされた。
1998年の「ゴーストワールド」で注目され、同年の“ロバート・レッドフォード”監督の「モンタナの風に抱かれて」で国際的な評価を受ける。
2003年「ロスト・イン・トランスレーション」で英国アカデミー賞主演女優などいくつかの賞を受賞し、ゴールデングローブ賞にもノミネートされた。
2005年“ウディ・アレン”監督の「マッチポイント」が大ヒットし、ゴールデングローブ賞助演女優賞にノミネート。
2010年に「橋からの眺め」でブロードウェイデビューし、トニー賞演劇助演女優賞を受賞した。
2010年「アイアンマン」、2012年「アベンジャーズ」、2015年「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」で人気者となり、2019年「ブラック・ウィドウ」では単独で主演を務めた。
2019年の「マリッジ・ストーリー」と「ジョジョ・ラビット」で、アカデミー賞と英国アカデミー賞の主演・助演女優賞の両方にダブルノミネートされた。
2018年と2019年に“世界で最も稼いだ女優”となった。
プライベートでは、ヤンキースの“デレク・ジーター”や俳優の“ベニチオ・デル・トロ”、“ジョシュ・ハートネット”などと交際していた。
俳優の“ライアン・レイノルズ”などと結婚と離婚を繰り返し、2020年に「サタダーナイト・ライブ」の脚本家と結婚し男の子が生まれた。
スカーレット・ヨハンソンの映画は、今までほとんど観たことがありませんでした。
「アベンジャーズ」なんかも興味がないので…スルーしていました。
機会があったら「マリッジ・ストーリー」あたりを観てみようと思います。
この作品では、“マリリン・モンロー”のようなブロンドヘアーが似合っていたしセクシーでした。
チャニング・テイタム(コール・デイヴィス役)
チャニング・テイタムは、アラバマ州・カルマン出身のアメリカ人の俳優、ダンサー。
学生時代はバスケットボールやアメリカン・フットボールなどのスポーツを経験し、地元でセールスマンや建設関係、ストリッパーの仕事もしていた。
その後にマイアミに移り、スカウトされてモデルの仕事をする。
2000年に“リッキー・マーティン”のPV「She Bangs」にダンサーとして出演し、23歳の時に“ペプシコーラ”や“マウンテンデュー”のCMに出演した。
2004年「CSI:マイアミ」にゲスト出演し、2006年「ステップ・アップ」で初主演を果たしてブレイク。
インディペンデント映画「シティ・オブ・ドッグス」の演技が評価され、インディペンデント・スピリット賞にノミネートされた。
2012年に“スティーヴン・ソダバーグ”監督の「マジック・マイク」でストリッパー役を好演し、その年の「ピープル誌」が選ぶ“最もセクシーな男性”に選ばれた。
チャニング・テイタムもヨハンソンと同様に、今までほとんど観たことがありませんでした。
この作品では真面目な男を演じていましたが、これといって印象に残るシーンはなかったです…。
キャスト
役名 | 役者名 | 説明 |
---|---|---|
ケリー・ジョーンズ/ウィニー | スカーレット・ヨハンソン | PRマーケティングのプロフェッショナル NASAで“月面着陸”のPRと“フェイク映像”を任される |
コール・デイヴィス | チャニング・テイタム | NASAのロケット発射責任者で、自分勝手なケリーに翻弄される |
モー・バッカス | ウディ・ハレルソン | 自らを“大統領の側近”だと名乗る謎の男 ケリーをNASAに送り込み重要な任務を与える |
ランス・ヴェスパータイン | ジム・ラッシュ | 短気なCM監督で“フェイク映像”の監督を務めることとなる |
ヘンリー・スモールズ | レイ・ロマーノ | NASAの副責任者 |
ルビー・マーティン | アンナ・ガルシア | ケリーの秘書 |
ステュー・ブライス | ドナルド・エリーゼ・ワトキンス | NASAの主任技師を務める24歳の男性 |
ニール・アームストロング | ニック・ディレンバーグ | アポロ11号の司令官であり船長 |
マイケル・コリンズ | クリスチャン・ズーバー | アポロ11号の司令船パイロット |
バズ・オルドリン | コリン・ウッデル | アポロ11号の月面着陸パイロット |
感想
2024年に公開されたこの作品は、興行的にはコケてしまいました。
製作費1億ドルかけて、世界興行収入は3,900万ドルという結果です。
なぜ失敗したのかはわかりませんが、そんなに面白くないわけではありません。
ただ、もう少し振り切って欲しかった感はあります。
そういう意味では、少し惜しい作品でした。
ケリー
1960年代にアメリカで流行った髪型なのか、ブロンドの巻き髪が印象的なケリー。
スタイルも“マリリン・モンロー”を彷彿させます。
子供の頃に覚えた営業テクニックで、大手企業のPR担当にまで上り詰めました。
彼女の噂を聞きつけた“モー”が突如現れ、NASAへと送り込みます。
観光ツアーからズカズカとNASAの格納庫へと入っていく。
警備が緩過ぎじゃないか!?
それから勝手なことを次々とやるが、いきなり来た得体の知れない女性なのに…NASAはどうなってんだ?!
まあ、テンポが良いのはいいんですが…
コールが好きなのかどうかもよくわからないし、誘いを待っているようにも感じる。
「ラブシーン」になりそうでならない…笑
“月面着陸”のために必死でPRを続ける最中、モーから“フェイク映像”を依頼される。
ケリーは怪しいCM監督の“ランス”に撮影を依頼するが、さらに裏をかく作戦に出るのです。
とにかく饒舌なケリーは、最初から最後まで詐欺師のような女です。
コールとは正反対のケリーは、彼と出会いどんな化学反応を起こすのでしょうか。
ケリーを演じた“スカーレット・ヨハンソン”が、とてもセクシーで魅力的でした。
コール
NASAでロケットの発射責任者を任されているコール。
仕事熱心で、とにかく真面目な男です。
自分と全く正反対のケリーが現れ、コールは彼女に翻弄される。
コールのような真面目な人間は、ケリーみたいないい加減な人にはかなりストレスを感じると思います。
しかも、国の威信をかけた“月面着陸”を成功させなければならないのですから。
そのくせ“クロネコ”を見たら追いかけますから、純粋なのか馬鹿なのかわかりません。
真面目なこの男は奥手で、全然ケリーに手を出さない…。
「ラブシーン」を求めているわけではないですが、なんか観ていて焦ったくなります。
ケリーに邪魔されたり助けられたりしながら、ロケット発射に向けて尽力するという感じ。
この男は特に何かが優れているわけでもなく、何かを起こすわけでもなく…退屈なんですよね。
コールを演じた“チャニング・テイタム”の他の作品を観たことがないので、ここで彼をフォローすることが出来ません…。
モー
自らを“大統領の側近”だと言う怪しい男モー。
どこからともなく現れ、ケリーに接触します。
実際にケリーをNASAに行かせ働かせたので、彼には力があり本当に政府関係者なのかもしれない。
映画にああいう感じの人が出てくることはよくありますが、きっと現実でもいるのではないでしょうか。
権力者からの命令で秘密裏に動く存在。
モーを演じる“ウディ・ハレルソン”の絶妙な怪しさが、凄くいい感じで好きでした。
フェイク映像
アメリカ政府はアポロ11号が「月面着陸に失敗」した時のために、“フェイク映像”を流そうと考え撮影をします。
月面着陸は「2001年宇宙の旅」を監督した“スタンリー・キューブリック”が撮影した…というのは、多くの人が聞いたことのある有名な都市伝説です。
これについてはキューブリックの娘も否定していますが、娘にも誰にも語らず墓場まで持っていった可能性は十分にありますよね。
この映画では、“フェイク映像を作りつつも映像は実際に撮られていた”というところに着地します。
個人的には、フェイク映像を流して終わって欲しかった…なんて思いました。
私自身も月面着陸を信じていないので、そっちに振り切って欲しかったです。
皆さんはどう思ったでしょうか?
リアルかフェイクか?
アポロ11号は本当に月へ行ったのか?
長年ずっと繰り返されてきた論争ですが、真実は当時の関係者しか知りません。
「月はホログラム」だという説や「実際はもっと近いところにある」など、月は今だに謎多き存在です。
私も月は38万キロも離れていないと思っていますし、太陽も1億5千万キロも離れていないと思っている。
月面着陸した“イーグル号”ですが、あの金色のアルミホイルのようなものは何なのでしょうか?
あんなオモチャみたいなちゃちい船が、過酷な宇宙空間に耐えられるのでしょうか…。
宇宙服に関しても、あれでマイナス270℃に耐えれるとは信じ難いです。
その気温に耐えうるビデオカメラが、当時あったとも思えない(映画ではあった)
なぜあれから50年以上経っても、人類は再び月に行っていないのだろうか?
現代の宇宙事情
2024年1月20日にJAXAの小型月面着陸実証機(SLIM)が、月面着陸に成功したという報道がありました。
中国やインドの人工衛星も月面着陸に成功していましたが、その着陸映像は明らかにCGでお粗末なものでした。
着陸シーンをテレビで観たとき、映像のクオリティが低過ぎて大笑いしたのを覚えています。
現在の映像でも宇宙空間に虫や気泡が映っていたり、ワイヤーで釣っているような張りが見えたりと…疑惑は尽きません。
ですので、私はNASAも信じていないし…宇宙へ行けることも信じていません。
地球が時速1,700キロで自転し、10万8,000キロで公転しているなんて信じられますか?
我々が観る映像では、地球はいつも止まっていますけどね…止まっているように観えるだけですか?
評価
Rotten Tomatoesでは、トマトメーター(批評家)65% ポップコーンメーター(観客)89%
metacriticでは、メタスコア(批評家)53/100 ユーザースコア(観客)6.2/10
IMDbでは、IMDbレーティング6.6/10 ユーザー評価6.7/10
全体的にユーザー評価が割と高めとなっていますね。
“月面着陸”の陰謀論を茶化したコメディとして、ユーザーはそれなりに楽しめたということでしょうか。
ロマンティック要素は、それほどなかったのかなと思っています。
まとめ
2024年12月26日より、Apple TV+で映画「Fly Me to the Moon」が配信されています。
1969年のアポロ11号の“月面着陸”にフォーカスを当て、NASAやその裏にあった政府の動きなどを描いています。
月面着陸は“リアルかフェイクか”という、長年ずっと繰り返されてきた論争を解明はしていませんが…この映画なりにコメディタッチで描いている。
主演の“スカーレット・ヨハンソン”が可愛らしくセクシーで、NASAで働く真面目な男“チャニング・テイタム”を翻弄します。
お互いに好きなのか利用しているのか微妙なので、ロマンティック感はそれほどなかったです。
私は1969年のアメリカのアポロ11号の月面着陸は信じていませんが、皆さんはどうでしょうか?
旧ソ連との宇宙開発競争が続いていて、同時にベトナム戦争も泥沼化していたアメリカ。
予算もなく国の威信のために、“捏造”はアメリカならやりかねないと思ってしまいます。
この作品は別に真相に迫っているわけではないので、暇な時に気軽に観れるコメディ映画です。
2025年1月12日現在、Apple TV +でランキング1位となっていますので、ぜひ試聴してみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございます
クロネコは不吉だってさ…