Amazon Prime Videoで、A24映画「エディントンへようこそ」が見放題になっていました。
この作品も前記事の「ベスト・キッド:レジェンズ」と同様に、映画館で観るつもりだった映画です。
日本での公開は2025年の12月だったので、サブスクで見放題になったのは予想外に早かった。
どんな作品なのか…さっそく観てみることにしました。
チャミンパンデミックね〜



おかしな世の中だったよね


映画「エディントンへようこそ」
Xより
エディントンへようこそ(原題:Eddington)は、2025年に公開されたアメリカのネオ・ウェスタンスリラー映画。
STORY
コロナ禍の2020年5月の下旬、ニューメキシコ州エディントンはロックダウンされていた。住民たちの不満と不安が募る中、IT企業誘致で町を救おうとしている市長の“テッド・ガルシア”は再選を目指していた。保安官の“ジョー・クロス”はテッドと「マスクをするしない」で口論した後、自分が市長になると突如…市長選に立候補した。2人の争いは次第にエスカレートしていき、フェイクニュースや陰謀論、暴力、暴動を引き起こす。街は混乱し制御不能となり、ジョーも手のつけられない状態へと陥っていく。
監督:アリ・アスター
上映時間:148分



凄いマシンガン持ってた…



正しいのは俺だけだ!
A24
A24(エートゥエンティフォー)は映画業界出身の3人によって、2012年に設立されたアメリカのインディペンデント系エンターテインメント企業。
ニューヨークを拠点とし、映画やテレビ番組の制作・出資・配給を専門としている。
A24はアートワークを重視しているため、センスが良くお洒落な作品が多い。
映画祭などで世界の将来性のある若手監督を見つけてきて、彼らに“自由に撮らせる”など攻めた作品作りをするのも特徴のひとつ。
2016年「ムーンライト」2017年「レディ・バード」2023年「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」2024年「シビル・ウォー/アメリカ最後の日」など、多くの賞レースで注目され受賞をする作品を生み出している。
“A24”という名前は、設立者の一人ダニエル・カッツがイタリアの高速道路「アウストラーダA24」を走行中に構想を思いついた事に由来する。
監督
アリ・アスター
アリ・アスターは、アメリカ・ニューヨーク州ニューヨーク出身の映画監督、脚本家、映画プロデューサー。
幼い頃に「ディック・トレイシー」を観て大興奮したのが、アリの初めての映画体験だった。
成長したアリはホラー映画にハマり、近郊のビデオ店を回り片っ端からホラー映画を未漁った。
脚本を書くことから始め、2010年にAFI(アメリカン・フィルム・インスティチュート)を卒業。
2011年に初監督作品「TDF Really Works」を製作し、その後7年間で6本の短編映画を発表した。
2018年に初となる長編映画「へレディタリー/継承」が公開され、興行的にも成功し批評家にも絶賛される。
2019年「ミッドサマー」、2023年「ボーはおそれている」、2025年「エディントンへようこそ」
日本映画が好きで、小林正樹監督や今村昌平監督の影響を受けていると自身で語っている。
キャスト
| 役者名 | 役名 | 説明 |
|---|---|---|
| ホアキン・フェニックス | ジョー・クロス | エディントン市の保安官でルイーズの夫 テッドに対抗して、いきなり市長選に立候補する |
| ペドロ・パスカル | テッド・ガルシア | エディントン市の市長でエリックの父親 市民にマスクを義務付けし、巨大なデータセンターを誘致している |
| エマ・ストーン | ルイーズ・クロス | ジョーの妻で心に傷を持つ女性…やがて陰謀論にハマっていく |
| オースティン・バトラー | ヴァーノン・ジェファーソン・ピーク | カルト集団の教祖で、ルイーズに影響を与える男 |
| ルーク・グライムス | ガイ・トゥーリー | 保安官事務所の助手で少し抜けてる男 |
| ディードル・オコンネル | ドーン・ボドキン | ルイーズの母親で陰謀論にハマっている |
| マイケル・ワード | マイケル・クーク | 保安官事務所の助手でサラの元恋人 |
| アメリ・ホーフェルレ | サラ・アレン | 社会運動に熱心な女の子で、エリックやブライアンとBLM運動に参加する |
| クリフトン・コリンズ・Jr | ロッジ | 意味不明なことを話し、精神障害を患う浮浪者 |
| ウィリアム・ベルー | バタフライ・ヒメネス | プエブロの警察官 |
| マット・ゴメス・ヒダカ | エリック・ガルシア | テッドの息子 |
| キャメロン・マン | ブライアン・フレイジー | エリックの友人でサラに恋をしている青年 |


感想
この作品は、コロナ禍のアメリカの田舎町を舞台に人々の分断、暴力、陰謀論、洗脳、カルト教団など、現代アメリカ社会の様々な問題を詰め込んだものです。
そこに、ブラックジョークを交えてめちゃくちゃになった作品。笑
笑えるところもあるが、“ポカーン”となる場面も多い。
そのため、好き嫌いがハッキリ分かれる作品だと思います。
興行的にも赤字になっていますし、大衆ウケするような映画ではありません。
共感できるような出来ないような…解決は難しく、最後には暴走してしまう主人公。
アメリカ社会の闇をまとめたような作品でした。
ジョー
エディントン市(実在しない)で保安官をしているジョー。
喘息持ちで苦しいから、コロナ禍でもマスクをすることが出来ない。
このことで、市長のテッドと対立してしまう。
苦しいのは事実だし、最初の方のジョーは結構まともなんですよね。
市長はマスクを義務化し、マスクなしではスーパーにも入れない。
日本も似たような状況になりましたし、マスクをしていないと白い目で見られた。
“こんなのはおかしい”ということで、ジョーは「俺が市長になる」と市長選に立候補する。
そこから、デマやら妨害が横行してめちゃくちゃになっていく。
ジョー自身も妻のことなどがあり、冷静な判断が出来なくなってしまう。
コロナ
コロナとは、いったい何だったんでしょうか…。
個人的には早々から茶番だと気づいていたので、マスクはほとんどしていませんでした。
ウィルスは、マスクの網目の1/50の大きさだというし簡単にすり抜けてしまいます。
そもそも、あんな紙切れ一枚で病気が防げるなら医者はいりませんね。
でも、政府や医師がテレビで「マスクをしてください」と言えばそれを信じてしまう。
コロナはなくなったわけではないのに、人々はマスクをしなくなった。
ソーシャル・ディスタンスやアクリル板など、しょうもない対策もなくなりました。
一方で、警察官はずっとマスクをしていますが…あれは何なのでしょうか!?
世界一ワクチンを打った日本人は、超過死亡者数が世界一となってしまった。
因果関係は認められなくても、他に原因はないでしょう。
打たなくて良かった…と心の底から思います。
テッド
エディントン市の市長をしているテッド。
マスクの着用を義務化し、巨大なデータセンターを誘致している。
自分が市長を続けるために、いい顔をするような男です。
まあ、政府や知事の言う通りにしているだけですけどね。
住民の不満よりも、自分の地位の方が大事だという感じです。
再選は確定だと思っていたが、ジョーという思わぬ対抗馬に戸惑う。
しかし、テッド役の“ペドロ・パスカル”も最近やたらと出てきますね。
かなり売れっ子の役者になったんではないでしょうか。
ルイーズ
ジョーの妻であるルイーズは、精神が安定していないように見える。
ジョーは妻を気にかけているが、実は彼女は大きな闇を抱えていた。
〜ネタバレ〜
ルイーズは亡き父親に性的虐待を受けていて、その事実を母親も知っていた。
おそらくジョーも知っていたが、保安官だったルイーズの父親に彼はお世話になったから信じたくなかった。
だから、元恋人のテッドが彼女をレ○プしたんだとデマを流す。
誰も助けてくれない中、彼女を理解してくれるヴァーノンが現れる。
ヴァーノン
カルト教団の教祖であるヴァーノン。
彼は、幼い頃に父親から虐待されていたという過去がある。
それを利用して人々の共感を得て、彼は教祖となっていった。
ルイーズの唯一の理解者となり、彼女はヴァーノンについていく。
心に傷を抱えている人ほど、こういう人間を信じやすいのでしょうか。
普通の人からすれば、なぜ“オウム”などに入ってしまうのかわからないと思います。
なぜあんなインチキを信じれしまうのか…。
おそらく、巧みに人間の真理を利用しているのでしょう。
ヴァーノン役の“オースティン・バトラー”が教祖だったら、それだけで入会してしまう人もいるかもしれませんね。
ブライアン
サラのことが気になるブライアン少年。
“BLM運動”に参加しているのも、サラと一緒にいれるからかもしれない。
ほとんどの人々がスマホを持ち、いつでもカメラで撮影できる。
何かあればすぐ撮影され、SNSで拡散される現代社会。
ブライアンもそんな若者の象徴かのように、インフルエンサーとなり成功していく。
世界中でイジメや犯罪が撮影され拡散されるが、晒されることで犯罪は減るのでしょうか。
そこからまたイジメや犯罪が生まれるかもしれないし、フェイク映像などに人々は騙されてしまう。
インターネットのなかった時代と今、どちらがいいのかよくわかりませんよね。
便利になることはいいんですが、そこにまた新たな問題が発生する。
この作品は、そんなスマホにも焦点を当てている。
SolidGoldMagikarp
テッドが誘致しているAI関連の巨大なデータセンター“Solid Gold Magikarp”
エディントン市の経済的なピンチを救うため、テッドがそれを誘致している。
“Solid Gold Magikarp”という名前は、ChatGPTに特定のプロンプトを入力するとエラーが発生するという事象に由来している。
また、“Magikarp”はポケモンに登場する「コイキング」のことで、金のコイキングを指している。
それは、“世界一の価値があるが、何の役にも立たない存在”という意味でもある。
最後にデータセンターが建つわけですが、つまり「結局は巨大金融資本に支配されている」ということを表しているんです。
評価
Rotten Tomatoesでは、トマトメーター(批評家)69% ポップコーンメーター(観客)66%
metacriticでは、メタスコア(批評家)65/100 ユーザースコア(観客)6.4/10
IMDbでは、IMDbレーティング6.6/10 ユーザー評価6.6/10
どのサイトでも、だいたい6割ぐらいが満足しているという状況です。
感想も“面白い”と“つまらない”の両極端といった感じ。
アメリカという国がわかっている人の方が楽しめそうですね。


まとめ
2026年3月23日現在、Amazon Prime Videoで見放題となっているA24製作の映画「エディントンへようこそ」
アメリカ・ニューメキシコ州の架空の町エディントンを舞台に、現代アメリカ社会の闇をブラックジョークを交えて描いています。
笑えるシーンと訳のわからないシーンが混在しているので、つまらないと感じる人もそれなりにいるでしょう。
暴力、陰謀論、SNS、フェイク情報、カルト教団、反白人至上主義団体など、様々なものが現代アメリカ社会に分断を生んでいる。
軽い気持ちで観ると、訳が分からず取り残されてしまうかもしれません。
しかし、ちゃんと観れば…アメリカが抱える様々な問題に鋭く切り込んでいる作品なのである。
ぜひ、視聴してみて下さい!



最後まで読んでいただきありがとうございます



コロナ禍は、みんなおかしかった…







