人気のアニメには、なぜかいつもすぐ手を出さない。
「鬼滅の刃」も「怪獣8号」も「ゴールデンカムイ」も…けっこう遅れてから観ている。
でも、観たら結局おもしろくて…もっと早く観とけば良かったといつも思う。
でも、遅れて観ると“一気見”が出来るという利点がありますよね。
最近観ていた「薬屋のひとりごと」も面白くて、現在放送中のシーズン2に追いついてしまいました。
その次に、前から気になっていた「葬送のフリーレン」を観てみることにしたのです。

“葬送のフリーレン”ってどういう意味?



あとで教えるね


漫画「葬送のフリーレン」
www.amazon.co.jpより
葬送のフリーレン(英題:Frieren: Beyond Journey’s End)は、原作を山田鐘人・作画をアベツカサが担当している日本の漫画。
2020年の「週刊少年サンデー」22・23合併号より連載がスタートした。
単行本は2025年6月現在で、14巻までリリースされている。
2025年2月の時点で、コミックス累計発行部数は2,400万部を突破している。
STORY
魔王討伐に成功し世界を救ったパーティー、勇者“ヒンメル”、戦士“アイゼン”、魔法使い“フリーレン”、僧侶“ハイター”の4人は、王都に凱旋し皆から祝福されながら祝杯をあげた。10年という旅路を振り返っていた4人だが、1,000年は軽く生きる“エルフ” のフリーレンにとっては「たった10年」という僅かな時間だった。それから50年後、年老いたヒンメルたちと再会し昔のようにひと時を過ごしたフリーレン。間もなくしてヒンメルが亡くなり、その葬儀でフリーレンは自分が彼のことを何も知らず…知ろうともしなかったことに涙する。そして、フリーレンは魔法収集をしながら「人間を知る旅」に出る。
受賞歴
2021年に第14回マンガ大賞と第25回手塚治虫文化賞新生賞を受賞。
2023年に第69回小学館漫画賞、2024年に第48回講談社漫画賞を受賞。
その他にも、「読者が選ぶ読んでよかったマンガランキングBEST30」で、2023・2024年と連続で1位を獲得するなど数多くの賞を受賞している。



ワイも本当に読んでよかった!



そんなに面白いんだね
主な登場人物(アニメ第1期まで)
名前 | 説明 | 声優 |
---|---|---|
フリーレン(Frieren) | 魔王を討伐した勇者パーティーの魔法使い 千年以上生きている“エルフ”で、魔法収集と人間を知る旅に出る | 種崎敦美 |
フェルン(Fern) | 南側諸国の戦災孤児で、僧侶ハイターに救われた少女 優れた魔法の才能があり、フリーレンの旅に同行することとなる | 市ノ瀬加那 |
シュタルク(Stark) | 戦士アイゼンの弟子で、臆病者だが実力はある斧使い フリーレンのパーティーの前衛として旅に同行することとなる | 小林千晃 清都ありさ(幼少期) |
ザイン(sein) | アルト森林近くに住んでいた僧侶で、酒・たばこ・ギャンブル好きだが治癒能力に長けている 親友の“戦士ゴリラ”を探して、フリーレンたちと行動を共にする | 中村悠一 川井田夏海(幼少期) |
ヒンメル(Himmel) | 魔王を討伐したパーティーの人間の勇者で、死後も英雄として人々に広く知られている ナルシストな一面もあるが、困っている人を助けずにはいられない優しさを持つ | 岡本信彦 |
ハイター(Heiter) | 魔王を討伐した勇者パーティーの人間の僧侶で、お酒が大好きな生臭坊主 幼いフェルンを救い育て、人生の幕引き前に彼女をフリーレンに託した | 東地宏樹 |
アイゼン(Eisen) | 魔王を討伐した勇者パーティーの“ドワーフ”の戦士で、小柄だが非常に強靭な肉体を持つ ヒンメルの死後にシュタルクを弟子にして育てるが、彼とはケンカ別れしてしまった | 上田燿司 |
グラナト伯爵 | 北川諸国のグラナト伯爵領の領主で、街を覆うフランメの防護結界の管理をしている 魔族の使者リュグナーに拷問されるが、フェルンとシュタルクに救出される | 咲野俊介 |
ラヴィーネ | 氷の矢を放つ“ネフティーア”という魔法を使う三級魔法使いの女性 カンネとは幼馴染で、すぐ口喧嘩や取っ組み合いをする | 鈴代紗弓 |
カンネ | 水を操る“リームシュトローワ”という魔法を使う三級魔法使いの女性 カンネとは言い合いばかりしているが、戦闘になると息の合った連携を見せる | 和氣あず未 |
ユーベル | 大体なんでも切る“レイルザイデン”という魔法を使う三級魔法使いの女性 「共感」することで相手の得意な魔法も使えるようになる能力もあり、人を殺すことを何とも思っていない | 長谷川育美 |
ラント | 完璧な分身を作る魔法を得意とし、他人を決して信用しない二級魔法使いの男性 一級魔法使いの一次試験で、ユーベルとフェルンと同じパーティーとなる | 小松昌平 |
デンケン | “宮廷魔法使い”の年老いた男性で、冷静沈着で洞察力も優れている二級魔法使い フリーレンに憧れて魔法使いを目指し、魔法に対する考え方も似ている | 斉藤次郎 |
リヒター | 大地を操る“バルグラント”という魔法を使う二級魔法使いの男性 魔法都市オイサーストでは、魔法具店を経営している | 花輪英司 |
ヴィアベル | 見た者を拘束する“ソルガニール”という魔法を使う二級魔法使いの男性 北部魔法隊の隊長で、外見に似合わず面倒見が良く判断力も優れている | 谷山紀章 |
メトーデ | 拘束魔法や精神操作魔法を使い、戦闘慣れしている女性の魔法使い 魔力探知が得意で、魔法使いには珍しく回復魔法も使える | 上田麗奈 |
ゼーリエ | 神話の時代の大魔法使いで、フランメの師匠でもある“エルフ”の女性 人類の歴史のほぼ全ての魔法を習得し、「生ける魔導書」と言われる“大陸魔法協会”の創始者でもある | 伊瀬茉莉也 |
ゼンゼ | ゼーリエの側近の1人で、足元まで伸びる長い髪の一級魔法使いの女性 冷静で愛想がなく、自身の長い髪の毛を魔力で強化し自由自在に操る高い戦闘能力を持つ | 照井春佳 |
断頭台のアウラ | 七崩賢の1人であり、勇者ヒンメルたちとの戦闘の後に消息を絶っていた魔王直下の大魔族 500年以上生きていて、自身の魔力に絶大な自信を持ち「服従の天秤」を使う | 竹達彩奈 |
リュグナー | アウラの配下の“首切り役人”で、和睦の使者としてグラナト伯爵領を訪れる フランメの防護結界の解除が目的だったが、血を操る魔法“バルテーリエ”でフェルンと戦うことになる | 諏訪部順一 |
フランメ | 1,000年前に実在した“伝説の魔法使い”で、人類の魔法の開祖でもある ゼーリエの弟子でフリーレンの師匠でもあり、一番好きな魔法は「綺麗な花畑を出す魔法」 | 田中敦子 |
クラフト | 遥か昔に世界を救った英雄である“エルフ”の男性 フリーレンたちと偶然出会ったが、同族に会ったのは300年ぶりだという | 子安武人 |


魔法
魔法名 | 説明 |
---|---|
防御魔法 | 六角形の透けたシールドを形成し、物理攻撃や特に魔法攻撃に耐性がある 壁状や球状、部分的にも形成でき、相手の魔法攻撃の威力を分散する |
飛行魔法 | 自身や人、物を浮かせて飛ばすことができる、魔族の魔法術式を転用した魔法 原理が解明されていないため、人より大きなものはわずかな時間しか飛ばせない |
人を殺す魔法(ゾルトラーク) | 魔王軍の魔法使い“クヴァール”が生み出した防御不可の貫通魔法 クヴァール封印後に人類に研究され、今ではどんな魔法使いでも使える「一般攻撃魔法」となった |
魔族を殺す魔法(ゾルトラーク)「一般攻撃魔法」 | フリーレンによって魔族を殺すことに特化した魔法に改良された フリーレンはフェルンに「一般攻撃魔法」として伝授している |
見た者を拘束する魔法(ソルガニール) | 相手の全身を視界に入れることで、相手の動きと魔力を封じる拘束魔法 使用者:ヴィアベルとユーベル |
大体なんでも切る魔法(レイルザイデン) | 使用するものが「切れる」と思ったものは何でも切れるが、「切れない」と思ったものは全く切れない 使用者:ユーベル |
大地を操る魔法(バルグラント) | 地面を隆起させたり岩を飛ばして攻撃したり、岩で壁を作り防御もできる魔法 使用者:リヒター |
竜巻を起こす魔法(ヴァルドゴーゼ) | 竜巻を起こす魔法 使用者:デンケン |
風を業火に変える魔法(ダオスドルグ) | 竜巻を起こす魔法に業火を組み合わせた魔法 使用者:デンケン |
裁きの光を放つ魔法(カタストラーヴィア) | 先端が十字になった光の矢を放つ魔法 使用者:デンケン |
破滅の雷を放つ魔法(ジュドラジルム) | 破滅の雷を放つ魔法 使用者:フリーレン |
地獄の業火を放つ魔法(ヴォルザンベル) | 地獄の業火を放つ魔法 使用者:フリーレン |
氷の矢を放つ魔法(ネフティーア) | 氷の矢を放つ魔法 使用者:ラヴィーネ |
水を操る魔法(リームシュトローア) | 水を操る魔法 使用者:カンネ |
高速で移動する魔法(ジルヴェーア) | 高速で移動する魔法 使用者:ラオフェン |
石を弾丸に変える魔法(ドラガーテ) | 石を弾丸に変える魔法 使用者:エーレ |
花弁を鋼鉄に変える魔法(ジュベラード) | 花弁を鋼鉄に変える魔法 使用者:シャルフ |
魔族の魔法
魔法名 | 説明 |
---|---|
血を操る魔法(バルテーリエ) | 自身の血に魔力をこめて、触腕のようにして切断や刺突攻撃をする 使用者:リュグナー |
模倣する魔法(エアフアーゼン) | 人が動いている時の体内の魔力の流れを記憶して動きを模倣する 使用者:リーニエ |
服従させる魔法(アゼリューゼ) | 自分と相手の魂を「服従の天秤」に乗せ、重い方(魔力が大きい)が相手を永遠に服従させる 使用者:断頭台のアウラ |
民間魔法
魔法名 | 説明 |
---|---|
花畑を出す魔法 | フリーレンとフランメが一番好きだと公言する、ヒンメルとの繋がりも意味する魔法 使用者:フリーレンとフランメ |
鳥を捕まえる魔法 | 狩猟を生業とする一族が生み出した魔法で、強力な拘束力があるが射程が50cmしかない 使用者:フリーレン |
銅像の錆を綺麗に取る魔法 | フリーレンが趣味で集めている魔法 |
甘い葡萄を酸っぱい葡萄に変える魔法 | フリーレンが趣味で集めている魔法 |
火を出す魔法 | フリーレンとフェルンが船の残骸を燃やすときに使用 |
石を人形のように操る魔法 | フリーレンが趣味で集めている魔法 |
かき氷を出す魔法 | フリーレンが趣味で集めている魔法 |
服が透けて見える魔法 | フリーレンが趣味で集めている魔法 |
底なし沼から引っこ抜く魔法 | フリーレンがザインを助け出すときに使用 |
失くした装飾品を探す魔法 | フリーレンがヒンメルからもらった鏡蓮華の指輪を探すときに使用 |
しつこい油汚れを取る魔法 | フリーレンが趣味で集めている魔法 |
病気を判別する魔法 | フリーレンが体調を崩し寝込んだフェルンに使用 |
服の汚れをきれいさっぱり落とす魔法 | フェルンがゼーリエから一級魔法使いの特権として授かった魔法 フリーレンは、“神話の時代に存在した伝説級の魔法”だと言う |
宝箱を判別する魔法(ミークハイト) | 宝箱がミミックかどうかを99%の精度で判別する 使用者:フリーレン |
命懸けで宝物庫の扉を閉じる魔法 | 民間魔法の中でもトップクラスの封印魔法で、使用したものが死ぬまで絶対に扉は開かない 使用者:水鏡の悪魔が作り出したフリーレンの複製体 |
女神様の魔法
聖典に記され、聖典の所持者にしか使えない魔法。
生まれながらの資質がなければ扱うのが難しく、それらのほとんどは原理がわかっていない。
聖典には使用法が暗号で書かれており、ヒンメルたちの時代までに発見・解読されたものは全体の3%だと言われている。
魔法名 | 説明 |
---|---|
女神の三槍 | 光の矢を3本同時に放つ魔法 使用者:ザイン |
目覚めの解呪 | 混沌花の呪いの眠りからフリーレンを目覚めさせた 使用者:ザイン |
病気を判別する魔法 | フェルンが体調を崩した際に、この魔法をフリーレンが使用した |



くだらない魔法がいいね



意外と使えるかも


アニメ「葬送のフリーレン」
アニメイトタイムズより
2023年9月29日から2024年3月22日まで、“マッドハウス”が担当したアニメ第1期が放送された。
原作の7巻60話までが描かれ、2クール(28話)で放送された。
2026年1月より第2期の放送が決定している。
監督:斎藤圭一郎
視聴時間:24〜26分



これだけで泣きそう…



音楽も素晴らしいよね
主題歌
第1期の第1話〜第16話 オープニングテーマ曲:YOASOBI「勇者」
第1期の第17話〜第28話 オープニングテーマ曲:ヨルシカ「晴る」
第1期のエンディングテーマ曲:milet「Anytime Anywhere」
初回1話〜4話 特別エンディングテーマ曲(金曜ロードショー)2023.9.29
第11話の挿入歌 milet「bliss」
エピソード
話数 | サブタイトル |
---|---|
第1話 | 冒険の終わり |
第2話 | 別に魔法じゃなくたって… |
第3話 | 人を殺す魔法 |
第4話 | 魂の眠る地 |
第5話 | 死者の幻影 |
第6話 | 村の英雄 |
第7話 | おとぎ話のようなもの |
第8話 | 葬送のフリーレン |
第9話 | 断頭台のアウラ |
第10話 | 強い魔法使い |
第11話 | 北側諸国の冬 |
第12話 | 本物の勇者 |
第13話 | 同族嫌悪 |
第14話 | 若者の特権 |
第15話 | 厄介事の匂い |
第16話 | 長寿友達 |
第17話 | じゃあ元気で |
第18話 | 一級魔法使い選抜試験 |
第19話 | 入念な計画 |
第20話 | 必要な殺し |
第21話 | 魔法の世界 |
第22話 | 次からは敵同士 |
第23話 | 迷宮攻略 |
第24話 | 完璧な複製体 |
第25話 | 致命的な隙 |
第26話 | 魔法の高み |
第27話 | 人間の時代 |
第28話 | また会ったときに恥ずかしいからね |


感想
一体どんなアニメなんだろうと観始めたんですが、蓋を開けてみれば作画はキレイだし泣けるし笑えるし…奥深く素晴らしい作品でした!
近年観たアニメの中では、一番と言っていいほど興味をそそられました。
ファンタジー作品の第1話なら…普通「冒険の始まり」というタイトルがありがちだが、このアニメは「冒険の終わり」というサブタイトルから始まる。
魔王の姿すら見せずに、勇者パーティーが世界を救った後という始まり方は斬新で興味深い。
主人公のフリーレンと共に、「人の命の儚さ」や「人生の尊さ」などを考えさせられる。
普通のファンタジーアニメとは違い、とても哲学的で深いアニメだと思いました。
この作品には、哀しみ・笑い・憎しみ・愛・仲間・時間・出会いと別れ・思い出・優しさなど、様々な要素が入り混じっています。
私は第1話から泣いてしまい、同時に笑いや可愛らしさも感じました。
フリーレンがこれからする“魔法収集と人間を知る旅”がどんなものになるのか、非常に興味を惹かれすぐに作品に引き込まれました。
フリーレンやフェルン、シュタルクが少しずつ変わっていく姿や、今と記憶が繋がっていく描写や音楽なども素晴らしく美しい。
まだ観ていないという方は、すぐに観てください!
フリーレン
エルフ族であるフリーレンは、少女のような見た目だが1,000年以上も生きている。
感情をあまり表に出さず淡々としていて、人間の感情が理解できない。
しかし、「勇者ヒンメルたちとの旅と彼らの死」がフリーレンを変えていく。
彼女の長い人生の中では“たった10年”という短い時間だったが、その時間は彼女の人生で一番大きな10年だったのかもしれない。
絶大な魔力を持ちながらそれを誇示しなかったり、朝に弱いとかくだらない魔法ばかり収集しているフリーレンのキャラクターがいい。
寝相が悪い、朝起きれない、ミミックに食われる…とか、冷静でめっちゃ強いけど完璧でないところも好感が持てる。
彼女は多くを語らないが、一番好きな魔法は「花畑を出す魔法」と答えることから…師匠のフランメへの愛やリスペクトを感じる。
所々でヒンメルたちの言葉を思い出し、昔は理解できなかったことの答え合わせをしていく。
同時に観ている私たちも、フリーレンと共に成長していくような感覚すらある。
フリーレンの変顔は可愛いし笑える、今後も彼女の旅が楽しみで仕方がないですね。



フリーレンの横顔が好き



だから描いたんだね
フェルン
戦災孤児だったフェルンは、ハイターによって救われ育てられました。
彼女が登場した時はまだ幼く、フリーレンに“お茶を出すシーン”がめちゃくっちゃ可愛いです。
年齢に見合わず非常にしっかり者で、フリーレンの世話をする場面はほっこりする。
ムッとした顔が可愛くて、シュタルクとのやり取りも面白い。
甘いものが好きでよく食べているが、年頃の女の子という感じで可愛らしい。
しかし、魔法の才能はずば抜けていて…習得スピードも魔力のコントロール能力も高い。
フリーレンからは、「私よりも魔法を撃つのが速い」と認められている。
格上の相手が来ても冷静に戦えるんですよね。
彼女の成長もこのアニメの大きなポイントであり、世界中のファンが注目しています。
フェルンがどんな大人になるのか…とても楽しみですね。
でも、おばあちゃんになるフェルンは…見たくないなぁ…。
シュタルク
勇者ヒンメルのパーティー、戦士アイゼンの弟子であるシュタルク。
見た目と違って極端な臆病者だが、その実力は師匠であるアイゼンの折り紙つき。
中身はまだ子供で女性の扱いも全くわからないため、フェルンを不機嫌にさせ謝罪することが多い。
シュタルクは、臆病者だけどやる時はやる…「鬼滅の刃」の“我妻善逸”のような感じですね。
善逸にしてもシュタルクにしても、普段はダメな奴が戦闘になると急にキリッとなって戦う姿はカッコいい。
彼の成長やフェルンとの仲なども、これからどうなるか楽しみですね。
アイゼンにその名声が届くくらい、立派な戦士になってもらいたいものです。
ザイン
底なし沼にハマっていたところを、フリーレンに助けられた僧侶のザイン。
少年の頃から冒険者に憧れていたが、兄を気にかけて村に留まっていた。
僧侶なのに、酒・タバコ・ギャンブル・年上のお姉さんが大好きな破戒僧。
しかし、僧侶としての能力は非常に高く“女神様の魔法”も使える。
10年前に旅立った親友を探すため、フリーレンたちに同行することとなるザイン。
パーティーでは一番の大人なため、フェルンとシュタルクの喧嘩の仲裁なんかもする。
彼は、素敵な年上のお姉さんと出会うことが出来るのだろうか…。
ザインが、これから戦闘などでどう活躍するのかが楽しみです。
ヒンメル
世界を救った勇者ヒンメルは、フリーレンに“人間を知る”きっかけを与えた男。
世界各地に彼の銅像が建てられ、英雄としての知名度は非常に高い。
ナルシストな一面はあるが、目の前の困った人を見捨てられない性格。
たくさんの銅像を残す理由がキザでカッコいいし、たくさんの名言を…特にフリーレンの記憶の中に残している。
50年後の姿には笑ったが、それでも彼はヒンメルだったから安心した。
いつでもポジティブな彼の言動は、観ている私たちの心を動かし人生を考えさせる。
彼の死後もフリーレンたち元勇者パーティーたちは、「勇者ヒンメルならどうするか」という考えを彼らの行動基準に入れている。
それだけ、勇者ヒンメルが彼らに与えた影響が大きいことがわかる。
“勇者の剣なんてなくたっていい”という考えは、とても斬新で印象的でした。
これからも、フリーレンの記憶の中に現れる勇者ヒンメルが楽しみですね。
アイゼン
ドワーフ族出身の戦士であるアイゼンは、強靭な肉体を持ち猛毒も高所から落下しても平気。
彼もフリーレンと同じく、強いのに自分の力を誇示しない。
ヒンメルたちとの旅については、「くだらなくて、とても楽しいものだった」と振り返っていた。
シュタルクが言っていたことなんですが、このエピソード好きなんですよね。
これを聞いて、“自分も冒険に出たい”と思った人もいるのではないでしょうか?!(どこに?)
「くだらない」と言いつつも、楽しいと思える仲間との旅って…素敵ですよね。
アイゼンもけっこう名言があって、「人生ってのは衰えてからのほうが案外長いもんさ」っていう台詞が好きです。
人の全盛期なんて…けっこう短いものですからね。
ハイター
僧侶であるハイターは、勇者ヒンメルと同郷の幼馴染です。
子供の頃から、真っ直ぐなヒンメルを見て影響されてきた。
しかし、僧侶でありながら無類の酒好きで二日酔いは日常茶飯事。
そんなハイターも、年をとりフェルンを育てている頃には酒をやめていた。
ハイターは酔っ払って気づいていないようで、実はいろんなことをよく見ている。
フェルンをフリーレンに託すところは、巧みな方法だったしとても感動しました。
彼は、無事に女神様のところへ行けたのでしょうか。
フランメ
伝説の大魔法使いであり、フリーレンの師匠でもあるフランメ。
魔族と正面から戦っていたフリーレンに、“魔族を欺く方法”など全てを伝授した。
フリーレンの才能と長く生きるエルフに、いつか「魔王を倒せる未来」が見えていたのだろう。
世界に多くの魔法を残したフランメだが、一番好きな魔法は“花畑を出す魔法”っていうのがいいですよね。
その“花畑を出す魔法”が、フリーレンとヒンメルを繋いだ。
もはやおとぎ話の中の人物となっているフランメですが、フリーレンにとっては鮮明で決して忘れられない大師匠なのだと思います。
そんなフランメの声を担当していた声優の“田中敦子”さんが、2024年8月20日に61歳という若さで逝去されました。
第2期からのフランメの声が変わってしまうのですね…残念ですが仕方ありません。
ご冥福をお祈りいたします。



けっこうショックだよね…



先生の声が好きだったんだけどな…
葬送のフリーレン
この漫画を知った時に、“葬送のフリーレン”ってどういう意味なんだと思っていました。
おそらく、多くの人が最初に疑問に思うことでしょう。
「歴史上もっとも多くの同胞を葬り去った存在」として、魔族側からそう呼ばれ恐れられている。
それと、フリーレンがエルフで長寿のため…多くの仲間や知り合いを見送るため、そう呼ばれているということも考えられます。
初めてこれを知った時は、「なるほどな」と思いましたね。
アニメ第8話のサブタイトルにもなっているんですが、このエピソードのサブタイトルの出方が憎いんですよね〜。
最終話の「また会ったときに 恥ずかしいからね」もそうなんですが…
ぜひ、アニメを観て確認してみてください!
フッ…
この作品では、多くのキャラクターが「フッ…」と言います。
アニメを観ながら感じたんですが、「フッ…」という言葉にいろんな意味が込められているんだなと。
つまり、この作品において「フッ…」というのは、もはや“セリフ”なんだということです。
気にしていなかった方やこれからアニメを観る方は、ここにも注目して観てみてください。
魅力的なキャラクター
「葬送のフリーレン」には、上で挙げたキャラクター以外にも魅力的なキャラクターがたくさん登場します。
宮廷魔法使いの“デンケン”や三級魔法使いの“ユーベル”、大魔族“断頭台のアウラ”、その配下の“リーニエ”など、人間のみならず…敵の魔族さえ魅力的である。
ヒンメルの人気は不動のようですが、第2期にも“黄金郷のマハト”など面白いキャラがたくさん出てきます。
アニメでどんな風に描かれるのか、今から楽しみです。
海外でも大人気
この作品は、海外でも爆発的な人気と高い評価を得ています。
ファンタジーの枠を超えた独特の世界観や深いテーマ、フリーレンの時間の概念が自分の人生を振り返るきっかけになっているようです。
“冒険の終わり”から始まる物語の斬新さや、フリーレンを取り巻く出会いと別れ、友情や成長などが、多くの海外ファンたちを感動させ支持を得ています。
フリーレンの記憶にあるヒンメルの言葉が現在に影響したり、少しづつ変わっていくフリーレンや成長していくフェルンの姿が巧みに描かれている。
さらに、アニメでは声優や音楽も加わり…物語にどんどん引き込まれていく。
第2期
アニメ第2期の放送は、2026年1月と既に発表されています。
原作の7巻 第61話からの話が描かれます。
評価
Rotten Tomatoesでは、トマトメーター(批評家)100% ポップコーンメーター(観客)94%
metacriticでは、メタスコア(批評家) ?% ユーザースコア(観客)9.3/10
IMDbではIMDbレーティング8.9/10 ユーザー評価 8.7/10
どのサイトでも、かなり高い評価となっています。
“こんなアニメは日本人にしか作れない”なんて言われると、日本人としてなんだか嬉しいですね。
個人的にも、近年のアニメでは最高の作品だと思っています。


まとめ
原作の第1話が「週刊少年サンデー」に掲載された時点で、アニメ化の企画会議に出されたという異例のスピード。
「魔王討伐を成し遂げた勇者一行の後日譚」を描いたファンタジーですが、この作品は“ただの冒険物語”ではありません。
フリーレンを通じて時間の大切さを知り、人の人生の儚さを感じ自分の人生を振り返る。
ヒンメルを中心としたキャラクターの台詞から、勇気をもらい気づきを得ることもある。
音楽が与える効果も大きく、心を揺さぶられるとても美しい作品だと思います。
2020年から連載がスタートし、2023年にアニメが放送開始されました。
「葬送のフリーレン」というタイトルは知っていましたが、アニメを観たのは2025年の6月です。
第1期を観終えてから、原作を現在発刊されている14巻まで読みました。
漫画やアニメはいつ観ても遅いとかはないですが、このアニメに出会えて本当に良かったと思っています。
「人間の寿命は短い…」と、心に留めておきましょう。
ぜひ、このアニメを観てください!
あなたの人生観が変わるかもしれません…。



最後まで読んでいただきありがとうございます



暗いよー!! 怖いよー!!