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ケロねっこ
冒険Lv.7
2023年11月にブログ開設。
Web知識はスライムレベル。
映画や海外ドラマ、商品レビューを中心に書いています。正直な感想を述べているので参考にしてください。
少しでも読んで頂いた方の役に立てればと思います。

劇場アニメ「ひゃくえむ。」レビュー

ケロねっこの映画レビュー劇場アニメ「ひゃくえむ。」

ひゃくえむ。」は、映画館で観ようと思っていたけど観れなかった作品。

新年になってNETFLIXを開けたら、なんと配信されているじゃあないですか。

どうやら、昨年12月31日から配信されたようです。

正直「早くない?」と思いましたが、こんなに早く観れるなんてラッキーです。

魚豊さんの「チ。-地球の運動について-」がめちゃくちゃ面白かったので、この作品にも期待をして観ることに!

チャミン

もうサブスク来た!

ケロねっこ

早くてびっくりだね!

陸上競技場
目次

劇場アニメ「ひゃくえむ。」

劇場アニメ「ひゃくえむ。」公式Xより

ひゃくえむ。(100M.)は、漫画家・魚豊(うおと)原作の漫画を映画化した作品であり、2025年9月19日に劇場公開された。

ウェブコミック配信サイト「マガジンポケット」で、2018年11月6日から2019年8月6日まで連載されていた魚豊の連載デビュー作

STORY
生まれつき足が速く友達も多かった“トガシ”と、現実を忘れるためがむしゃらに走っていた転校生の“小宮”。トガシは放課後に小宮に速く走る方法を教え、毎日のように練習を重ねた。やがて小宮は転校してしまったが、数年後にトガシの前にトップランナーに成長した小宮が現れる…。

監督:岩井澤健治
上映時間:106分

チャミン

100m走に人生を懸けた男たちか…

ケロねっこ

100m走に人生を狂わされた男たちでもある…

登場人物

スクロールできます
役名説明声優
トガシ生まれつき足が速く“友達”も“居場所”もある才能ある小学生
100m走に人生を懸けるが、その100m走に悩まされることとなる
松坂桃李
種崎敦美(小学生)
小宮(こみや)現実を忘れるために夢中で走る転校生
トガシと出会い走り方を教わり、100m走に魅了されていく
染谷将太
悠木碧(小学生)
浅草 葵(あさくさ あおい)トガシが通う鰯第二高校陸上部の先輩で、トガシを陸上部に勧誘する高橋李依
椎名 スズメ(しいな すずめ)トガシが通う鰯第二高校陸上部の先輩部員田中有紀
仁神 タケル(にがみ たける)中学陸上界のスター選手で、父親は100m走の元日本代表
トガシが通う鰯第二高校陸上部では幽霊部員となっていた
笠間淳
尾道(おのみち)二神の元チームメイトで自称ライバル杉田智和
経田(つねだ)小宮の所属する西沢高校陸上部の部長で、九州ナンバーワンの実力を持つ石谷春貴
沼野(ぬまの)小宮の所属する西沢高校陸上部の部員榎木淳弥
海棠(かいどう)トガシが所属する株式会社クサシノの先輩アスリート
陸上界のトップランナーだったが、財津にトップの座を奪われてしまった
津田健次郎
樺木(かばき)トガシが所属する株式会社クサシノの後輩で、将来有望なアスリート内田雄馬
財津(ざいつ)陸上界の絶対王者で、100m走の日本記録保持者
小宮の所属する西沢高校陸上部のOB
内山昂輝
森川(もりかわ)トガシに憧れて陸上を始めた若手アスリート石橋陽彩
陸上のトラック番号

感想

100m走に人生を懸けた男たちの“栄光”と“苦悩”、“挫折”など、見事に描いている素晴らしい作品でした。

アスリートでも成功者でも、我々はほとんど華やかな場面しか見ません。

その裏側にはどんな思いや苦労があったのか、そんな知られざる姿がリアルに描かれている。

1つの競技に人生を懸けるリスク、トップを取ってからのプレッシャー、競争の世界に身を置く過酷さ

何のために走り、その先に何があるのか…

100m走に魅了され人生を懸け、その100m走に人生を狂わされる。

とても深く考えさせられる作品でした。

トガシ(小学生)

生まれつき足が速く、小学生の頃は敵なしの全国トップだったトガシ

小学生の頃って、足が速いと人気者でモテるんですよね。

トガシの周りにも常に友達がいました。

トガシは、転校生としてやってきた“小宮”に速く走る方法を教える。

謎の理由」で走り続ける小宮が気になったのだろうか。

トガシは言う「この世界には、凄く簡単なルールがあるんだ。大抵のことは…100mを誰よりも速く走れば全部解決する。」

そんなこと言う小学生いるかよ!?

そう思ったが、大人が描いているんだから仕方がない。笑

そういえば、小学生の頃って50m走はよく走ったけど…100mなんてほとんど走ったことなかった気がします。

小学生で100m全国1位なんて、相当ヤバい奴ですよね。

そう考えると、あんな持論を言うかもしれないとも考えられる。

トガシ(高校生)

無敵だったトガシも、中学生の頃は記録が伸び悩んでいた。

陸上とは無縁の高校に進学し、そこでまた目を覚ます。

ここの鰯第二高校のパートはけっこう好きです。

トップランナーだった仁神の変わり果てた姿、そしてチームで勝利を目指す感じがいい。

そして、立派なランナーに成長した小宮との再会

インターハイでは…

このインハイの決勝シーンが素晴らしい!

トガシ(社会人)

社会人になっても陸上を続けているトガシ

生まれつき足が速かったトガシにとって、陸上競技の道に進むことは最も簡単な選択だった。

ここまできたら、もう他の選択肢はなかったのかもしれない。

しかし、思ったような結果は出ず苦しむこととなる。

トガシの思いが込み上げて大泣きするシーンが良かったです。

100m走に人生を懸けてきた男は、100m走に悩み苦しみ続けてきた

そんなトガシも最後には、自分が何のために走っているのか…が明確になっていた。

最終カットの笑顔がとても印象的でした。

小宮

小学生の時に、トガシのクラスへ転校してきた小宮

現実をぼやけさせるため”にがむしゃらに走り続ける小学生って…。

まだ小学生なのに、そんなに嫌なことがあるんだ?

家庭問題かな?!

トガシから速く走る方法を習い、放課後に一緒に練習を重ねる。

そして、小宮はいなくなった…。

あんなに親身になって教えてくれたトガシにも別れを告げず…。

なかなか薄情な男ですね小宮は。

小宮(高校生)

中学時代は自主練を重ね、高校は陸上の有名校に進学した小宮

財津からの助言により、覚醒し頭角を表していく。

インターハイでトガシと久々の再会を果たすが、2人の人生は入れ替わったかのようになっていた。

小宮は相変わらず友達はいなさそうだし、走ることにしか興味がなさそうな感じ。

それだけトガシに影響されたということかもしれない。

小宮(社会人)

トガシと同様に、社会人になっても陸上を続けている小宮

トガシと違い、小宮は第一線で走り続けている。

しかし、小宮も自分が“何のために走っているのか”がわからなくなっていた。

記録」だけを追い求めてきた小宮だったが、その記録の先に何があるのか…わからない。

そして、再びトガシに会い…あの頃と同じように気付かされる

この展開がにくいですよね〜。

最後は、2人とも満足そうでいいシーンでした。

仁神

中学陸上界のスター選手だった仁神

しかし、怪我で表舞台を去り地元の高校へ編入した。

トガシと走りどこかスッキリした様子の仁神は、再びトップランナーを目指します。

短距離のサラブレッドとして育てられた仁神は、プレッシャーに押し潰れされそうになりながら生きてきた。

長嶋一茂”のように、親が有名スポーツ選手だと大変ですよね。

当然のように期待されてしまいますからね…。

1位を取ったらもう楽しいだけに戻れない

継続できなきゃ実力じゃない。実力のない栄光は悲劇を生むんだ。この世には“たかが100m”に狂わされる人間もいる。」

トップを走っていた仁神だからこそ言える深い言葉です。

怪我は仕方ないんですが、人生を懸けたアスリートには致命的です。

怪我のリスクも考えると、プロアスリートの世界はかなり厳しいと言える。

表舞台に戻った仁神は、負けてもどこか満足そうなところが好きでした。

海棠

トガシが所属する企業の先輩アスリートである海棠

トガシがアドバイスをもらう程のトップアスリートだが、彼もまた100m走に人生を狂わされた人物だ。

上には上がいる”という現実を見せられ続けてきた。

おそらく30代のはずだが、「こいつ一体いくつなんだよ!?」という風貌。

しかし、海棠は誰よりも自分自身を信じている。

俺の勝利が非現実的なら、俺は全力で現実から逃避する。現実逃避は俺自身への期待だ。俺が俺を認めてない姿勢だ。たとえ周りがどんな正論、洞察、心理、啓蒙を振りかざそうと…俺は俺を認める。」

シブいですね〜。こんなことなかなか言えないですよ。

でも、“自分を信じる”というのは大事なことですよね。

財津

小宮のいる西沢高校のOBで、100mの現日本記録保持者財津

15歳からずっとトップランナーとして生きてきたクールな男。

不安は対処すべきではない。人生は常に失う可能性に満ちている。そこに命の醍醐味がある。」

この言葉が小宮を変えた。なかなか深い言葉です。

確かに、不安を考えていたらキリがありませんし…考えるだけ時間の無駄だということですね。

横を見ても誰もいない…そこから見える景色は最下位のそれと同じだ。こんなに退屈なことはない。本当の勝利を…歓喜を与えてくれるのは、記録でもメダルでもない…対戦相手だけだ。」

ずっとトップを走り続けてきた財津だから言える、財津だけが見ていた景色、対等な相手がいるからこそ面白い。

この財津の考えはけっこう好きだったし、最後のメッセージも良かったですね。

レースシーン

このアニメーションは、走っている描写が凄くリアルでした。

足の動きも手の動きも、それに連動する体の動きも…とても上手く表現されているなと感じました。

あまりこんなリアルに走っているアニメーションを観たことがない気がします。

特に、全力で走って止まるまでの脱力感が素晴らしかった。

力の抜け方体の傾きなど、細かいところまで表現されていました。

歯を食いしばって、がむしゃらに走る描写も良かったです。

決着

この作品では、決勝レースの決着が明確に描写されていません。

その後のシーンを観ればわかるんですが、空を映して音だけだったり…ゴールシーンがなかったり。

個人的には嫌いではないというか、それでもいいかなと思いました。

同着ぐらいで「どっちが勝ったのか」とやるのも…ありきたりですからね。

そんなことより、トップアスリートたちが抱えているプレッシャーや心情の方を伝えたかったのでしょう。

評価

Rotten Tomatoesでは2026年1月10日現在、トマトメーター(批評家)100 ポップコーンメーター(観客)94

metacriticでは、メタスコア(批評家)72/100 ユーザースコア8.5/10

IMDbでは、IMDbレーティング7.7/10 ユーザー評価8.1/10

どのサイトでも非常に評価が高くなっています。

人種は関係なく、トップアスリートが抱える心情は世界共通だということでしょう。

走るアニメーションの素晴らしさや、台詞についても高く評価されていました。

陸上トラックにある表彰台

まとめ

2025年12月31日から、NETFLIXで配信されている劇場アニメ「ひゃくえむ。

昨年に劇場で観たかった作品ですが、早くもNETFLIXで配信されました。

100m走に人生を懸けた男たち”の栄光と苦悩を描いた作品です。

全力で走るリアルなアニメーション、トップランナーたちが抱えるプレッシャー、印象的な台詞など、どれも素晴らしかった

非常に深い台詞が多くて、何度も見返して聞きたくなりました。

我々はトップアスリートたちの華やかな場面ばかり目にしますが、その裏にある苦悩や心情などがリアルに描かれています。

原作は「チ。-地球の運動について-」の魚豊、彼の連載デビュー作

国内だけでなく海外での評価も高い作品なので、ぜひ視聴してみてはいかがでしょうか。

チ。-地球の運動について-」をまだ観たことがないという人は、こちらも面白いので観てほしいです。

ケロねっこ

最後まで読んでいただきありがとうございます

チャミン

現実は勝手に消えてくれない

ケロねっこの映画レビュー劇場アニメ「ひゃくえむ。」

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