2014年に放送されていたアメリカのドラマ「TRUE DETECTIVE」ですが、評判がいいのは前から知っていました。
数年前に視聴しようとしたんですが、別のドラマを優先して後回しになってしまっていた。
あれから何年も経ってしまいましたが、ふと思い出し…ついに視聴することになったのです。
2025年7月17日現在、「TRUE DETECTIVE」はU-NEXTのみの配信となっております。

ジャンルは?



クライムサスペンスとかミステリー


HBO Original シリーズ「TRUE DETECTIVE」シーズン1
HBO Max Japan 公式Xより
TRUE DETECTIVE(邦題:トゥルー・ディテクティブ)シーズン1は、2014年にHBOで放送されたアメリカのテレビシリーズ。
STORY
ルイジアナ州警察の殺人課の刑事である“ラスト・コール”と“マーティン・ハート”は、1995年に“ドーラ・ラング”という女性の猟奇殺人事件を担当していた。僅かな手掛かりから犯人を追っていく2人は、見事に難解な事件を解決したかに見えたのだが…。過去を振り返りながら、2人の17年間にわたる捜査を描く。
監督:キャリー・フクナガ
視聴時間:53〜59分



この予告編からは何もわからないね



HBOだから期待しちゃうよね
主演
マシュー・マコノヒー(ラスト・コール役)
マシュー・デヴィッド・マコノヒーは、アメリカ・テキサス州ウバルデ出身のアメリカの俳優、映画プロデューサー。
テキサス大学で心理学と哲学を専攻し、ロースクールへの入学を目指していたが俳優志望に変更。
大学卒業後にロサンゼルスに移住し、有名なタレント・エージェンシーと契約した。
いくつかの作品に出演し、1996年に多くのスターを抑え「評決の時」の主役の座を勝ち取る。
1997年「コンタクト」、スティーブン・スピルバーグ監督作品「アミスタッド」などの演技で、若手実力派としての地位を固める。
2011年「リンカーン弁護士」、2012年「マジック・マイク」、2013年「ウルフ・オブ・ウォールストリート」、2014年「インターステラー」、これらの作品の演技が賞賛された。
2013年[MUD-マッド-」で、アカデミー賞とゴールデングローブ賞で主演男優賞を受賞した。
2005年「ピープル誌」で“最もセクシーな男性”、2007年“最もセクシーな独身男性”に選ばれている。
1999年に、テキサスの自宅でマリファナ所持で逮捕歴あり。
過去に“サンドラ・ブロック”や“ペネロペ・クルス”などと交際している。
「インターステラー」での演技は素晴らしかったし、この作品ではまた違う顔を見せてくれました。
アイリッシュ・ウィスキー「JAMESON」を好んで飲み、「CAMEL」を吸いまくるコールがカッコ良かった。
2012年の姿が、別人のように変わっていたので驚きました。
ウディ・ハレルソン(マーティン・ハート役)
ウディ・ハレルソンは、テキサス州ミッドランド出身のアメリカの俳優。
父はマフィアの雇われの殺し屋で、2件の殺人で終身刑となり服役中に死去した。
ハノーヴァー大学卒業後、ニューヨークへ移住し演技を学ぶ。
1985年にテレビシリーズ「チアーズ」で人気者となり、1994年オリバー・ストーン監督の「ナチュラル・ボーン・キラーズ」で知名度を上げた。
1995年「マネー・トレイン」、1996年の「ラリー・フリント」では、アカデミー賞とゴールデングローブ賞の主演男優賞にノミネートされている。
1998年「シン・レッド・ライン」、2007年「ノーカントリー」、2009年「メッセンジャー」、2024年「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」
2012年から「ハンガー・ゲーム」シリーズ、2018年から「ヴェノム」シリーズに出演している。
多くの作品に出演しているが、私生活での問題が多いことで有名。
1983年に路上で踊り交通渋滞を引き起こし、さらには警官を殴って逮捕された。
1996年にはマリファナを栽培して逮捕されたり、環境保護を訴えてゴールデンゲートブリッジに登り逮捕。
2002年にロンドンのタクシーの後部座席を破壊して逮捕、2002年には空港でパパラッチを殴り逮捕。
環境保護や大麻合法化の活動家としても知られている。
この人は、いろんな作品で見たことがあります。
間抜けな男が似合うというか、そういう役柄の彼がけっこう好きです。
「どんだけ逮捕されてんだよ」と思いますが、アメリカは日本と違ってすぐ干されたりしないんですよね。
キャスト
役者名 | 役名 | 説明 |
---|---|---|
マシュー・マコノヒー | ラスト・コール | ルイジアナ州警察の殺人課の元刑事で、マーティンの元相棒 ドーラ・ラングの猟奇殺人事件を追う |
ウディ・ハレルソン | マーティン・ハート | ルイジアナ州警察の殺人課の元刑事で、ラストの元相棒 ドーラ・ラングの猟奇殺人事件を追う |
ミシェル・モナハン | マギー・ハート | マーティンの元妻で、2人の間には娘が2人いる |
マイケル・ポッツ | メイナード・ギルバー | 2012年にパパニアと一緒にラストとマーティンを聴取する刑事 |
トリー・キトルズ | トマス・パパニア | 2012年にギルバーと一緒にラストとマーティンを聴取する刑事 |
ジェイ・O・サンダース | ビリー・O・タトル | 地元に多額の献金をしている名士である牧師 |
アレクサンドラ・ダダリオ | リサ・ドラグネッティ | マーティンの浮気相手の裁判所書記官の女性 |
エピソード
話数 | 日本語タイトル | 英語タイトル | 時間 |
---|---|---|---|
第1話 | 暗闇 | The Long Bright Dark | 59分 |
第2話 | 幻覚 | Seeing Things | 57分 |
第3話 | 密室 | The Locked Room | 58分 |
第4話 | 潜入 | Who Goes There | 57分 |
第5話 | 疑惑 | The Secret Fate of All Life | 57分 |
第6話 | 執念 | Haunted Houses | 58分 |
第7話 | 連鎖 | After You’ve Gone | 53分 |
第8話 | 暁光 | Form and Void | 54分 |


感想
10年ぐらい前の作品で視聴がかなり遅れてしまいましたが、このドラマは…かなり面白かったです!
非常に良くできた脚本で、先の読めない展開が視聴者を夢中にします。
少し間抜けなマーティンと哲学的で優秀なラスト、この正反対の2人のコンビが絶妙で素晴らしい。
2人は事情聴取をされていて、過去を振り返りながら回想する。
しかし、観ている方は彼らが「なぜ事情聴取をされているのか」がわからない。
いや、彼ら自身もわかっていないのです。
哲学的な話をしながら、常に相手の上をいくラストがカッコいいんですよね。
かなり上質なクライムサスペンスでした!
ラスト
少し奇妙で哲学的な話をし、独特の雰囲気を醸し出しているラスト。
シーンのほとんどでタバコ(CAMEL)を吸い、その持ち方も独特である。
2012年(現在)の姿と1995年(過去)の姿が、あまりに違い過ぎて驚きました。
演じた“マシュー・マコノヒー”はいろんな作品で観てきましたが、この作品の演技は特に素晴らしかったと思います。
予想外のことが起きても冷静に対処し、些細な証拠も見逃さずに分析する。
感情的でクズなマーティンとの凸凹コンビが面白い。
とにかくシブい“ラスト・コール”でしたね。
マーティン
コールとは違い、家庭を持っていたマーティン。
奥さんを大事にしている様だったが、実際は平気で若い女と浮気をするクズだった。
娘は言うことを聞かないし、現在は離婚していた。
すぐ感情的になるし、コールとは正反対の普通のおっさんです。
演じた“ウディ・ハレルソン”そのままの役みたいですね。笑
コールとは喧嘩したり意見も合わなかったりするが、彼の実力はちゃんと認めているところがいい。
なんだかんだでラストに言いくるめられて、いつも協力してくれるマーティン。
クズだけど憎めない男でしたね。
最後の2人のシーンが、とても良くてほっこりしました。
マーティンとラスト
ラストは2012年の事情聴取で、マーティンと組むことになった経緯を話します。
ひとり娘を交通事故で失い夫婦仲が破綻し、その後…子供に薬物を注射した薬物中毒者を射殺した。
それをきっかけに麻薬組織の潜入捜査を4年間も続け、銃撃戦に巻き込まれ被弾して精神病院に入院。
退院後に殺人課に転属を希望して、ルイジアナでマーティンと組むことになった。
マーティンとラストには、2人しか知らない秘密があります。
過去にいろいろあり仲違いしても、2人は互いに秘密は他人に喋りません。
互いを信じ合う2人の信頼関係がまたいいんですよね。
ロケーション
「TRUE DETECTIVE」シーズン1の舞台は、ルイジアナ州南部の湾岸エリアや工業地帯です。
湾岸エリアにある湿地帯は、猟奇殺人事件の宗教的な背景や悪魔的な儀式などの雰囲気に合っている。
これらのロケーションが、この物語に影響を与え作品をより良くしているのだと感じました。
脚本・演技・ロケーション・音楽と、全てが上手く噛み合って…この作品を最高のクライムサスペンスにしているんです。
評価
Rotten Tomatoesでは、トマトメーター(批評家)92% ポップコーンメーター(観客)92%
metacriticでは、メタスコア(批評家)87/100のMUST-WATCH ユーザースコア(観客)9.2/10
IMDbでは、IMDbレーティング8.9/10 ユーザー評価8.8/10
どのサイトでも、非常に高い評価を得ています。
確かに面白いですからね…クライムサスペンスが好きな人なら、必ず好きだと思います。
“マシュー・マコノヒー”の怪演を観るだけでも価値のある作品です。


まとめ
2014年に放送されていた、アメリカHBOのクライムサスペンス・ドラマ「TRUE DETECTIVE」シーズン1。
2025年7月19日現在は、U-NEXTのみで視聴可能となっています。
犯罪ドラマの傑作として、多くの人たちを虜にした作品。
主演は“マシュー・マコノヒー”と“ウディ・ハレルソン”で、特にマシュー・マコノヒーが素晴らしい演技をしています。
クールで哲学的で論理的な刑事ラストと、感情的で間抜けだが人間味のある刑事マーティン。
この2人が織りなす化学反応が素晴らしく、非常にシブい犯罪ドラマとなっています。
クライムサスペンスとしての完成度が高く、その展開は予測するのがとても難しい。
僅かな手掛かりから事件を追う、17年間の執念の捜査は見応えがあります。
このドラマは、ぜひ観ていただきたい!
シリーズは4シーズンありますが、それぞれ主役が違い話も独立しています。
シーズン1が一番の傑作と言われており、私も他のシーズンは観るか分かりません。
とりあえず、シーズン1だけでも観ることをオススメします!



最後まで読んでいただきありがとうございます



Time is a flat circle.