NETFLIXで1月31日から、映画「正体」が配信されている。
小説もドラマも観たことないので、内容は全く知りません。
ランキングも1位になっていたので、どんな話か観てみることにしました。

“正体”とは、何を指すのかなぁ



全くわからん…


映画「正体」
映画「正体」公式X & 映画チラシサイトより
正体(しょうたい)は、2024年11月29日に公開された日本のサスペンス映画。
染井為人の長編小説「正体」を映画化した作品で、2022年に“亀梨和也”主演でドラマ化もされている。
執筆の動機となったのは、大阪の富田林署から逃走した犯人がサイクリストを装い日本一周をしていた事件、「富田林署逃走事件」だと言われている。
STORY
ある一家が惨殺された事件の容疑者として逮捕され、死刑判決を受けた“鏑木慶一”が脱走した。鏑木は、姿を変え逃走しながら日本各地に潜伏していた。彼を追う刑事の“又貫征吾”は、各地で彼と出会った“安藤沙耶香”と“野々村和也”、“酒井舞”たちを取り調べた。しかし、彼らが証言する鏑木は殺人犯とはかけ離れた人物だった。逃走を続ける鏑木の「正体」とは?そして、その「真の目的」は何なのか!?
監督:藤井道人
上映時間:120分



冤罪か?!



ゴクリ…
キャスト
役名 | 役者名 |
---|---|
鏑木慶一 | 横浜流星 |
安藤沙耶香 | 吉岡里帆 |
野々村和也 | 森本慎太郎 |
酒井舞 | 山田杏奈 |
井澄正平 | 前田公輝 |
黒島 | 田島亮 |
宮村勇太 | 遠藤雄弥 |
小田花梨 | 宮崎優 |
四方田雄一 | 森田甘路 |
舞の父親 | 矢柴俊博 |
舞の母親 | 田村たがめ |
笹原浩子 | 西田尚美 |
足利清人 | 山中崇 |
後藤鉄平 | 宇野祥平 |
金子健介 | 駿河太郎 |
野口正恵 | 木野花 |
安藤淳二 | 田中哲司 |
井尾由子 | 原日出子 |
川田誠一 | 松重豊 |
又貫征吾 | 山田孝之 |


感想
主人公の「鏑木慶一」を演じた“横浜流星”がいい演技をし、その周りの吉岡里帆や山田孝之、森本慎太郎などがいいサポートをしていました。
それなりに感動はしたんですが、コンパクトにまとめられているせいか少しリアリティーには欠けていました。
混乱した目撃者の証言の他に、ちゃんと調べれば第三者の形跡が絶対にあるはずです。
「冤罪の怖さ」と「警察の怠慢と失態」を描きたかったため、あえてそうしたのでしょうか。
鏑木慶一
殺人現場に居合わせたことで、容疑者となってしまった鏑木慶一。
混乱した目撃者の証言により、殺人犯となり裁判で死刑を宣告される。
警察は徹底的に現場検証すべきですが、現行犯のようにその場で逮捕された。
鏑木は姿を変えて潜伏するんですが、最初の“ベンゾー”はいいとして…“那須”や“桜井”はほぼ鏑木でしたよね。
あれは何なのでしょうか…気が緩んだんですか?
懸賞金もかけられて全国に指名手配されているんですから、もっと変装を頑張って欲しかったです。
鏑木は1年程で容疑を晴らすことが出来ましたが、これが現実なら何十年もかかったかもしれません。
「この世界を信じたかったんです…」という台詞はとても印象的で、そのシーンの横浜流星の演技は良かったと思います。
彼のドラマや映画は今まで観たことはなかったんですが、いい役を演じられたのではないでしょうか。
逃走
変装が適当でリアリティーに欠けてしまいましたが、逃走もまたリアルではありませんでした。
部屋から逃げるシーンは、2対1なら確実に取り押さえられたでしょう。
もっとリアリティーのある逃走方法を考えて欲しかったです。
川に飛び込むシーンでは、もっと大きな川なら逃げれると思いますが…あの川は確実に捕まえられると思います。
小説ではどう書かれているのか知りませんが、映像ではもっと気にして欲しかった。
このあたりが雑だったというか、残念に感じてしまいました。



警察が無能過ぎたね…



“わざと逃したのかよ”ってレベル
袴田事件
冤罪と言えば“袴田事件”が浮かびますが、「証拠の捏造」や「強引に自供させる」など昭和時代にはよくあったのではないでしょうか。
警察が名誉を守るために人の人生を台無しにする…そんなの許されませんよね。
いくら金を積まれても、失われた時間は返ってきません。
鏑木は1年程で容疑は晴れましたが、袴田さんは47年7ヶ月という時間が失われました。
最初の判決から“無罪確定”まで、実に58年という途方もない時間がかかっています。
すっかり年老いてから2億数千万円もらっても、一体何に使えというのでしょうか。
弟の無罪を信じ人生を懸けてサポートした、“袴田ひで子”さんは本当に素晴らしいと思います。
当時の袴田さんに罪を着せた警察や検察官を厳しく罰するべきです。
“無罪確定”したのは良かったものの、非常に胸糞の悪い事件でした。
又貫征吾
鏑木の事件を担当し彼を追うのが、警視庁捜査一課の又貫征吾です。
彼は、鏑木が犯人でないことは気づいていたのかもしれません。
“もっとしっかり捜査をすべきだ”とも思っていたはずです。
しかし、“イエスマン”の彼は上司の命令に逆らうことが出来ません。
警察でも会社でも世の中には、上司に逆らえず犯罪を黙認してしまうことは多いのかもしれない。
それにより、誰かが苦しみ悲しむことになってしまう。
正義を貫くというのは、とても勇気が必要で難しいことなのでしょうか。
確かに、逆らえば今の地位も仕事も失うかもしれない。
もし自分のせいで誰かが鏑木のような不幸を被るなら、私は犯罪を見過ごすわけにはいかない。
又貫も罪悪感を感じ葛藤して、「再捜査」という決断に至ったんだと思います。
治安を守る“警察”という立場の人間が、なぜ間違ったことをするのでしょうか。
権力者から圧力が掛かれば、警察や検察は誤認逮捕や不起訴だってお構いなし。
それが今の日本社会です。
我々は、いったい何を信じて生きればいいのでしょうか!?
痴漢事件
鏑木の殺人事件と絡めて、安藤沙耶香の父親の「痴漢事件」が出てきます。
「鏑木事件」と同じく、やってないのに犯人にされる“冤罪事件”です。
“これだけ多くの人に攻撃されたら、やったって言ってしまう人の気持ちがわかるよ”という台詞が印象的でした。
「やってないなら逃げる必要はないのではないでしょうか」と記者が何度も言っていますが、電車での痴漢疑惑をかけられたら逃げた方がいいみたいです。
“やってないんだから逃げる必要はない”と、正直にその場に残れば“やったと認めた”ことになる。
そんなバカなことありますか?何なんでしょうかこれ。
冤罪事件なんて絶対に経験したくないですね。
安藤沙耶香
優秀なライターである那須を認め、その純粋な心を最後まで信じ続けた安藤沙耶香。
鏑木にとっても、彼女の存在は大きかったのではないでしょうか。
短い時間でしたが、職場でも家でも共に過ごしていた2人。
一緒に暮らせば、その人がどんな人なのかがわかります。
沙耶香は鏑木が、“とても殺人を犯すような人物ではない”と確信したのでしょう。
彼女を突き動かしたのは…正義か愛か!?
無罪確定後に2人が付き合って幸せになって欲しい、なんて思ってしまいました。
そしたら、父親も恋人も冤罪事件に巻き込まれたという極めて稀な人物となります。笑
安藤沙耶香を演じた“吉岡里帆”が非常に良かったです。
SNS
今では誰もがスマホを持ち、多くの人がSNSを利用しています。
何かあればすぐにカメラで録画されて、SNSなどで晒されてしまう。
こんな世の中で逃亡するのは、非常に困難なのではないでしょうか。
鏑木もSNSによって見つかってしまう…今どきのバレ方です。
その頃には変装もしていないので、カメラで撮られてももうどうでも良かったんですかね。
まだ捕まりたくないのなら、どう考えても不用心過ぎます。
変装を解くにしても、目撃者の証言を得てからにして欲しかったですね。
野々村和也
“ベンゾー”と呼ばれる鏑木と共に、建設現場で働いていた野々村和也。
怪我をしベンゾーに助けられて、二人は仲良くなり友達となった。
しかし、金に目が眩んだのか…野々村は鏑木を売りそうになる。
結局…又貫たち警察が野々村を訪れるが、野々村は気まずそうでベンゾーが殺人犯だとは思っていない様子。
ベンゾーの優しさを感じていた野々村は、きっと自分のした行為に罪悪感があったのでしょう。
その後の鏑木の行方を気にしつつ、安藤沙耶香たちと共に鏑木の無罪を信じサポートします。
金髪でチャラい見た目の野々村ですが、根は“いい奴”というのが観ててわかりますよね。
鏑木が社会に出て初めての友達となり、無罪確定後も彼らの友情は変わらないでしょう。
野々村を演じた“森本慎太郎”は、非常に良かったと思います。
酒井舞
序盤からテレビで鏑木のニュースを見て、フラグが立ちまくっていた酒井舞。
「いずれ鏑木と出会うんだな」というのが、誰の目にも明らかに想像できます。
地元のケアホームで働き、桜井と名乗る鏑木に憧れる。
何気なく撮った動画がきっかけで、鏑木の居場所が特定されてしまった。
彼女もまた鏑木の優しさに触れ、彼を信じ支援活動をします。
ニュースで見ていた“鏑木事件”には興味なさそうでしたが、実際に会った鏑木は誠実でギャップがかなりあったのでしょう。
一人では勇気がなかったかもしれませんが、安藤や野々村たちがいたので参加できたのだと思います。
鏑木はこの世界を…人を信じて良かったですね。
川田誠一
又貫の上司であり、警視庁の刑事部長の川田誠一。
鏑木を“未成年犯罪刑罰の改訂の見せしめ”にしようと目論む、こいつは悪い奴ですよ。
警察の大失態を回避するためなら、冤罪もいとわないという考え。
その人が苦しみ、その後の人生がどうなろうとお構いなし。
非常に胸糞の悪い男で、“お前は一人で飯でも食いに行ってろ!”と言いたくなります。笑
こういう人間が権力のある立場にいる限り、世の中は真っ当な世界になりません。
実際に今の日本では、こういう人間たちが権力を持ち…我々国民を苦しめているのだと思います。
だから、異常なまでに税金を摂取され…司法も崩壊している今の日本。
多くの国民がこれに気づき、みんなで抗議して変えていかなければいけません。
評価
Rotten Tomatoesでは2024年2月10日現在、トマトメーター(批評家)?% ポップコーンメーター(観客)?%
metacriticでは、メタスコア(批評家)?% ユーザースコア(観客)?%
IMDbでは、IMDbレーティング 6.9/10 ユーザー評価 7.0/10
ロッテントマトやメタクリティックでは、まだ評価数が少なく表示はされていません。
日本の評価サイトFilmarksでは、4.0/5.0となっています。
個人的には、いくつかリアリティーに欠けていたのが残念に感じてしまいました。


まとめ
2025年1月31日から、NETFLIXで映画「正体」が配信されています。
配信から2週間近く経った今でも、映画部門でランキング1位を維持しています。
殺人犯となった鏑木慶一の逃亡劇、彼の正体とその目的は?!
冤罪をテーマにし、世の中に真実は伝わるのか…主人公の苦悩と真実の追求を描いた作品。
ある程度の感動はあったものの、少しリアリティーに欠ける部分が残念でした。
本来であればもっと時間のかかる裁判や潜伏も、映画用にコンパクトにまとめています。
横浜流星が渾身の演技で挑み、その周りを固めた吉岡里帆や山田孝之、森本慎太郎などの役者陣。
ぜひ一度、試聴してみてください!



最後まで読んでいただきありがとうございます



あたしも、この世界を…信じたい