2024年11月21日より、NETFLIX シリーズ「TOKYO OVERRIDE」が配信されました。
近未来の東京を舞台にしたCGアニメーションです。
バイクがメインで描かれていて、なんとなく「観てみようかな」という気になりました。
ヤマハとホンダが、バイクのデザインに協力しているようです。
近未来の東京かぁ
100年後らしいよ
NETFLIX シリーズ「TOKYO OVERRIDE」
NETFLIX公式Xより
TOKYO OVERRIDEは、NETFLIX製作の日本のオリジナルネットアニメ(ONA)シリーズ。
STORY
AIが発達し全てが自動化された100年後の東京、孤独な少女“小熊カイ”は友人の“アユミ”に「ハイウェイ」(麻薬)を手に入れるように頼まれる。バイヤーからハイウェイを買ったところ、マトリ(厚労省麻薬取締部)の“影山良明”(通称:トカゲ)に見つかり捕まってしまう。マトリのデバイスをハッキングして逃げるカイは、「運び屋」を生業とした“ヒューゴ”、“スポウク”、“ワタリ”の3人と出会う。肉親のいないカイは彼らと行動を共にすることとなるが、ある事件をきっかけに…完璧な未来都市だと思われた東京の「闇」に気付いてしまう。
監督:深田祐介, ヴィーラパトラ・ジナナビン
視聴時間:24〜28分
予告編?
なんか…正式な予告編がなかった
登場人物
キャラクター名 | 説明 | 声優 |
---|---|---|
小熊カイ | 東京で孤独に暮らす少女で、腕利きのハッカーでもある | ファイルーズあい |
ヒューゴ | “スマガレージ”のリーダー的存在で、おおらかな性格 | 竹内良太 |
スポウク | “スマガレージ”のメンバーで、クールで優れたライディングテクニックを持つ | 前野智昭 |
ワタリ | “スマガレージ”のメンバーで、ルート確保などのオペレーションを担当 | 伊藤茉莉也 |
ユキヲ | ワタリの父親で、“スマガレージ”の経営者 | 千葉繁 |
アユミ | カイの唯一の友達で家がお金持ち、カイを利用している | 芹澤優 |
影山 | 厚労省の麻薬取締官で、“トカゲ”の異名を持つ男 | 大塚芳忠 |
安元 | 厚労省の麻薬取締官で、影山の部下 | 入野自由 |
家氏 | デジタル省の都民管理局員で、都民の移動を管理している | 甲斐田裕子 |
エピソード
話数 | タイトル | 視聴時間 |
---|---|---|
第1話 | ハイウェイ | 28分 |
第2話 | 鼓動 | 26分 |
第3話 | サスペンション | 25分 |
第4話 | 仮面 | 24分 |
第5話 | 方位磁針 | 24分 |
第6話 | 東京 | 26分 |
感想
この作品は面白かったです!
私はこういうのけっこう好きです…観ていてワクワクしてしまいました。
ヤマハとホンダが協力しているということで、バイクに興味を持たせようとしているのかもしれません。
私はそれに見事にハマったのかもしれない…。
この作品を観て、めちゃくちゃバイクに乗りたくなりました!
若い頃に少し乗っていて、もう二度と乗ることはないと思っていたバイク。
しかも、昔は“アメリカン”にしか興味なかったのに、この作品と同じ“スーパースポーツ”に乗りたくなったのです。
そして…25年ぶりにバイクを乗るために動き出しました。
100年後の東京
テクノロジーが進化し、AIにより最適化された100年後の東京。
人々の移動から食事のデリバリーまで、全てが自動化されシステムにより管理されていた。
最先端都市である東京の「ウエスト地区」には、“タグ”のあるものしか住むことが出来ない。
人々の移動は監視され、境界線には見えない壁があり…デジタル省が管理していた。
ウエスト地区では人々はみんな外で歩くことはなく、円盤型の“ホバーボード”のようなものに乗っていました。
あれだけの人が移動しているのに、誰もぶつかることなく移動している。
タクシーも貨物トラックも、全て自動化されコンピューター制御となっている世界。
タイヤのついているバイクや車は、全てビンテージ物です。
エンジン音のする乗り物なんて全くないわけですから、余計にバイクが目立ってカッコいいんです。
カイ
東京で孤独に暮らすカイは“タグなし”です。
おそらく何らかの“ハッキング技術”により、ウエスト地区に侵入し溶け込んでいる。
唯一の友達は“アユミ”だが、本当の友達とは言えない。
彼女は劣等感や孤独感があり、“自分の居場所”はどこにもないと思っていた。
そんなカイが偶然ヒューゴたちと出会い、彼女に変化が訪れる。
ヒューゴら“スマガレージ”の者たちの優しさに触れ、カイは少しずつ心を開いていく。
アニメでもドラマでも、主人公が救われていくというか…何か生きがいを見つけたりするのはいいですよね。
救われないまま終わったりするのは、悲しいし後味が悪いです。
カイがバイクで疾走するシーンは、ワクワクしたし最高でした!
風を感じ自由を感じたカイ…そりゃオイラも風を感じたくなりますやん…。
どうやら…カイは“自分の居場所”を見つけたようです。
ヒューゴ
突如現れたカイにも優しく接するヒューゴ。
優しく決断力もあるという、素晴らしいリーダーです。
彼の存在が、間違いなくカイを変えました。
「ハートを届ける」なんてくさいことも言うが、それがみんなを和ませる。
そんなヒューゴは、もう何年も笑っていなさそうなカイを笑わせることができる男。
いちいち受け答えがカッコいいんです。
ヒューゴが乗るバイクは、ロケットカウルを装備したHONDA“CB1300”です。
彼に似合っていて、なかなかカッコいいんですよね。
おそらくエンジン音も…本物のCB1300から録音していると思います。
スポウク
見た目はクールで、“生粋のバイク乗り”といった感じのスポウク。
口数は少ないが、彼もまた優しい男です。
スポウクが操るのは、YAMAHA“YZF-R1”というスーパースポーツ。
このバイクもまたカッコいいんです。
仕事には口を出さず、黙ってヒューゴに従うスポウク。
ヒューゴとの息はピッタリで、自分の役目がしっかりとわかっているという感じ。
とてもいいチームです!
スポウクは言う…「バイクは人を自由にする。だが、その自由の意味は誰も知らない」
深いですね〜 意味はそれぞれの解釈に任せましょう。
バイクの鼓動を感じ…そして、1つになる。
ワイもバイクの鼓動を感じて1つになりたい…
影響されてるよ…
ワタリ
ハッキングで壁を開き道を作ったり、オペレーションを担当しているワタリ。
仕事の窓口となっているのも彼女で、チーム内では“姉さん”的な存在。
彼女がいないと…みんな自由に行動してしまいます。
基本的にはオペレーションですが、彼女はバイクにも乗ります。
彼女が乗るのは、YAMAHA“VMAX”です。
女性が、こういうデカいパワフルなバイクに乗っているのもカッコいいですよね。
ワタリは誰に対しても物怖じしない、なかなか気の強い女性です。
アユミ
カイの唯一の友達であるアユミは、金持ちで何不自由なく育った“バカ娘”といった感じ。
幼い頃から何でも自分の思うままに叶ってきたゆえに、人の気持ちなんて到底理解できない。
最初から利用する目的で、カイに近づき友達面をしている。
孤独だったカイは、自分に話しかけてくれて褒めてくれてたのが嬉しかった。
だから、彼女のお願いが断れず“ハイウェイ”を…。
私欲の為に人を利用する…“ビッチ”ですね。
最終的にこいつをカイがどう判断するのか…納得しました。
トカゲ
厚労省麻薬取締官の影山は、通称トカゲと呼ばれている。
違法ドラッグである“ハイウェイ”の取引現場で、カイを見つけ後を追う。
その後の“タグなし少年”の事件の犯人が、カイたちではないかと睨み捜査を続ける。
こいつは嫌な奴で事件に絡んでるんじゃないか…と思わせるも実は…。
物語は、意外な展開へとシフトチェンジしていきます。
スマガレージ
字幕では“須磨ガレージ”と出てきます。
経営しているのは、ワタリの父親である“ユキヲ”です。
表向きは“ビンテージ車両”の修理工場ですが、本業は違法な物でも何でも運ぶ「運び屋」である。
実際に世の中の全てが自動化されたら、エンジンのついたマニュアル操作の車やバイクはかなりの価値が出るのではないでしょうか。
それこそ、金持ちの道楽になると思います。
こんな世界だから、余計にバイクで疾走するのが気持ちいいと感じるのでしょう。
“システムの壁”を越えて…人でも何でも運ぶ運び屋、ヒューゴは「自由へのデリバリー」なんて言っている。
それに突っこむカイやスポウク、みんなをまとめるワタリ、見守るユキヲと、非常にバランスの取れたいいチームだと思います。
東京ワープグランプリ
100年後の東京で開催されているバイクレース“東京ワープグランプリ”
AI制御の無人自動運転バイクと人とAIのハイブリッドモデル、人が運転するバイクが一緒にレースしています。
このレース“レギュレーション”はどうなってんだよ!
人が乗っているだけで重量は変わるし、ガソリンやエンジンの重さだってある。
マシン性能がバラバラ過ぎるレースです。
そもそも、自動制御車のレースなんて全然面白くないですよね。
ピットインも無人で、その方法がちょっと笑えます。
バイクに乗りたくなった
感想の冒頭でも言いましたが、このCGアニメ「TOKYO OVERRIDE」を観て…めちゃくちゃバイクに乗りたくなりました。
今まで興味のなかった“スーパースポーツ”タイプのバイクに乗りたくなって、ネットで検索し探し始めました。
中型免許は持っていて「大型」を取りに行くのはお金もかかるし面倒なので、400ccのスーパースポーツでいいのはないかなと…。
そして、見つけたのが2024年製の“Kawasaki Ninja ZX-4RR”です!
2025年モデルも既に出ていますが、カラーリングがイマイチなので…2024年のKRT(カワサキ レーシング モデル)エディションに決めました。
現時点で本契約はまだですが、中古車両を選びもう買うことは決めています。
中古なのに新車より高くて、さらに120万を超えるというバイク…。
だが、カッコいい!
まさかこの歳になってバイクに乗るとは、夢にも思っていませんでした。
「もう二度と乗ることはないかな」と思っていたのに、25年ぶりに…しかも“スーパースポーツ”に乗ることになるとは…。
人には似合わないと言われるし、自分でもびっくりしています。
この作品を観たのに、ホンダでもヤマハでもなく“カワサキ”を選んだという。笑
でも、バイクに変わりないですからね。
納車は来年になるかと思いますが、自分の物となって乗ったら雑記としてブログに書きたいと思います。
評価
Rotten Tomatoesでは2024年12月5日現在、トマトメーター(批評家)?% ポップコーンメーター(観客)?%
metacriticでは、メタスコア(批評家)?/100 ユーザースコア(観客)?/10
IMDbでは、IMDbレーティング6.4/10 ユーザー評価6.8/10
2週間経っても、ロッテントマトとメタクリティックは評価が出ていません。
いつもIMDbだけは早いんですが、他はかなりメジャーな作品でないと…日本のONAは視聴されないのかもしれません。
日本のFilmarksでは、やはり視聴数はまだ少ないですが…3.7/5.0と高めの評価が出ています。
観たら面白いので、視聴されればけっこう高い評価が出るのではないでしょうか。
まとめ
2024年11月21日より、NETFLIX シリーズ「TOKYO OVERRIDE」が配信されています。
全6話の構成で各話25分ぐらいなので、とても観やすい作品となっています。
AIによって最適化された100年後の東京で孤独に生きる少女が、あることをきっかけに起こる出会い、事件、変化、そして、“自分の居場所”を見つける様を描いたCGアニメーション作品。
バイクがメインで描かれていて、その疾走感や音楽効果でワクワクしてくる。
この作品を観て、私のようにまたバイクに乗りたくなった“リターンライダー”が他にもいるかもしれません。
まだ観ていないあなたも、もしかしたらバイクに乗りたくなるかもしれませんね。
まだ視聴回数が少ないようなので、もっと多くの人に観てもらいたい作品だと思っています。
とりあえず1話、暇な時にでも観てみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございます
“ハートを届けるぜ!”