2024年10月25日からNETFLIXで配信され、11月2日現在ランキングの上位に表示されている作品。
「DON’T MOVE」というタイトルから、どんな映画なのか気になるかと思います。
「スパイダーマン」シリーズで有名な監督“サム・ライミ”が、制作に関わっているようです。
後回しにしていましたが、私も視聴してみることにしました。
映画「DON’T MOVE/ドント・ムーブ」
NETFLIX公式Xより
ドント・ムーブ(原題:DON’T MOVE)は、2024年公開のアメリカのサスペンス映画。
サム・ライミの“ライミ・プロダクション”が制作に関わり、NETFLIXによって配信された。
STORY
息子を失い悲しみに暮れる“アイリス”は、崖から飛び降りようとしていた。そこに“リチャード”と名乗る男が現れ、アイリスはしばらく彼と話して共に駐車場へと向かった。リチャードはスタンガンを取り出し、アイリスを気絶させ弛緩剤(しかんざい)を打つ。時間とともに体が動かなくなっていくアイリスは、リチャードから逃げ生き延びることは出来るのか!?
監督:アダム・シンドラー, ブライアン・ネット
上映時間:92分
どうなるのか気になっちゃうね
声も出せないんだよ…
プロデューサー
サム・ライミ
本名:サミュエル・M・ライミは、ミシガン州ロイヤルオーク出身のアメリカの映画監督、脚本家、プロデューサー。
父親が映画カメラを持ち帰ったことをきっかけに、映画製作に魅了され1975年に友人と映画を作り始めた。
1982年に32分のホラー映画「ウィズイン・ザ・ウッズ」を撮り、初の長編映画「イッツ・マーダー!」も製作した。
1981年「死霊のはらわた」が大ヒットし、ライミのキャリアをスタートさせる。
1987年「死霊のはらわたⅡ」、1990年「ダークマン」、1992年の「アーミー・オブ・ダークネス」(死霊のはらわたⅢ)は、ビデオでカルト的な人気となった。
1990年「クイック&デッド」、1998年「シンプル・プラン」、2002年の「スパイダーマン」が大ヒット。
2004年「スパイダーマン2」、2007年「スパイダーマン3」とシリーズ化され、いずれも大ヒットとなった。
2013年「オズ はじまりの戦い」、2004年の清水崇監督の「呪怨」と2006年「呪怨2」、2020年「呪怨」アメリカ版リメイク作品は、プロデューサーのみを務めている。
ホラー映画からキャリアをスタートさせた“サム・ライミ監督”ですが、多くの人は「スパイダーマン」三部作で認知しているのではないでしょうか。
「死霊のはらわた」は小学生の時に観ましたが、かなり怖かった記憶はあるが内容は覚えていません。
今回のように、プロデューサーのみの映画もけっこうあるみたいですね。
主演
ケルシー・アスビル(アイリス役)
本名:ケルシー・アズビル・チョウは、サウスカロライナ州コロンビア出身のアメリカの女優。
父親は台湾系アメリカ人で、コミュニティシアターで経験を積み、13歳でテレビドラマ「ワン・トゥリー・ヒル」でデビューした。
2010年から2013年まで、ディズニーXDのテレビコメディ「ペア・オブ・キングス」に出演。
2012年「アメイジング・スパイダーマン」で小さな役を演じ、2015年から2016年までMTVの「ティーン・ウルフ」に出演した。
2017年までの作品のクレジットには“ケルシー・チョウ”と記されていたが、それ以降の「ウィンド・リバー」「イエローストーン」「ファーゴ」など、ネイティブ・アメリカンの血を引く役柄では“ケルシー・アズビル”とクレジットされている。
ケルシー・アスビルは、この作品で初めて知りました。
特に印象に残る演技はありませんでしたが、鼻ピアスが気になりました…。
登場人物
役名 | 役者名 | 説明 |
---|---|---|
アイリス | ケルシー・アスビル | 息子を亡くした事故現場を訪れ、自殺しようとしていた女性 |
リチャード | フィン・ウィットロック | 州立公園でアイリスに声をかけ、弛緩剤を打った殺人犯 |
ビル | モレイ・トレッドウェル | アイリスを偶然見つけた、山小屋に住む老人 |
ドントレル | ダニエル・フランシス | 市民から通報を受け、トラックを調べに来た警官 |
登場人物…少なっ!
混乱しなくていいね
感想
どうなるかと気になって最後まで観ましたが、これといって斬新な展開はありませんでした。
「弛緩剤を打たれ、徐々に体が動かなくなっていく」というアイデアはいいと思います。
その状況を“どう打開するか”がこの映画の見どころなわけですが、そこにももっと何かアイデアが必要だった気がします。
「面白くない」とは言いませんが、暇潰しに丁度いい程度の映画でした。
アイリス
息子のマテオをハイキング中に亡くしてしまったアイリス。
カリフォルニアのマッセイ・ビッグサー州立公園を訪れますが、最初から“鼻ピアス”がずっと気になります。
あれは、なくてはならなかったんでしょうか。
自殺するとこまで追い詰められていたのに、リチャードに殺されまいと必死に抗うアイリス。
“飛び降り自殺はいいけど、誰かに殺されるのは嫌だ”ということ?
川に流されてそのままじっとしていれば、自殺できたかもしれない…でも既に気持ちは変わっていたのか。
彼女は生き延びて、息子の死を克服して生きることを決めたのだろうか…。
リチャード
どうやらリチャードは、同じような犯行を重ねているようだ。
アイリスを狙って州立公園に来たのか、偶然いたのがアイリスだったのか。
その辺は謎だし、このサイコパスの目的が謎過ぎます。
弛緩剤を打って動けなくなる姿を楽しみたいのか、ただ逃げれないように打っているのか。
人を殺すのが趣味なのか、快楽殺人者なのか…家族がありながら警官を殺すリスクを負ってまで、アイリスをどうしたいのかがわからなかった。
犯行に手慣れていて、Apple Watchが圏外になるところまで計算できている。
それなのに弛緩剤の効果が切れる時間を把握していなかったり、アイリスの言葉に騙される…詰めの甘さ。
よくブラインドの些細な動きに気づいたな!?
リチャードがもっと完璧だったら、この映画はもっと面白くなったかもしれません。
あの傷で岸まで泳ぐぐらい、タフな男なんですけどね。
「神は僕だった」って、なぜそうなるのか全く意味不明でした。
ビル
雑草を刈ってる途中に、偶然アイリスを見つけたビル。
なかなか鋭い男で、アイリスとリチャードどちらに対しても“状況把握能力”が高い。
山小屋に住んでいるだけあって、やたら強くてたくましい男です。
膝が悪いはずなのに、リチャードをおもクソ蹴っていました。
早く「911」にコールして欲しかった…人助けしたのに残念な結末でした。
ドントレル
トラックを目撃した人からの通報で、事故現場に現れた警官のドントレル。
距離をとった悪くないヒアリングだったんですが、リチャードに隙を与えてしまいました。
かなり怪しんでいたんですけどね…もっと早く銃を構えておくべきでした。
それにしてもリチャードは、犯行に慣れているくせに嘘が下手ですね。
“バレそうになったら殺す”という、パワープレーしかありません。
そして、証拠隠滅のために燃やす…それしかないんかい!
評価
Rotten Tomatoesでは2024年11月2日現在、トマトメーター(批評家)68% ポップコーンメーター(観客)40%
metacriticでは、メタスコア(批評家)54/100 ユーザースコア(観客)5.0/10
IMDbでは、IMDbレーティング5.9/10 ユーザー評価5.8/10
全体的に低い評価となっています。
“サム・ライミ”のプロデュースということで、ハードルが上がり期待外れとなってしまったのかもしれません。
脚本がイマイチで、展開が面白味に欠けていたという感じでしょうか。
まとめ
2024年10月25日より、NETFLIXで配信されている映画「DON’T MOVE/ドント・ムーブ」
「スパイダーマン」三部作の監督である“サム・ライミ”が、プロデューサーの1人としてこの作品に関わっています。
見知らぬ男に弛緩剤を打たれて森へ逃げた女性が、いかにして犯人から逃れ窮地を脱するか…というストーリー。
“徐々に体が動かなくなっていく”というアイデアは良かったんですが、展開がイマイチで盛り上がることなく終わってしまいました。
序盤は完璧と思えた犯人も、詰めが甘く隙だらけという始末。
「どうやって逃げ切るか」が気になるので途中離脱はないんですが、期待を超えるようなものはありませんでした。
“暇な時に何かしながら観る”ぐらいが丁度いい映画ではないでしょうか。
どう感じるかは人それぞれなので、気になる方は視聴してみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございます
“Thank you”