2024年6月20日にNETFLIXで北野武監督最新作の映画「首」が配信されました。
2023年11月公開の映画ですが、舞台が“戦国時代”という情報しか知らない状態で視聴してみました。
“首”ってどんなタイトルだよ…何だか気持ち悪いですよね。
タップダンスとか出てこないよね
“座頭市”的なやつね
北野武
北野武(きたの たけし)は、東京都足立区島根出身の日本のお笑いタレント、俳優、映画脚本家、監督。
映画監督や教育番組などでは“北野武”、その他では“ビートたけし”の名義を使う。
1972年に浅草にあるストリップ劇場の“浅草フランス座”で、芸人見習いとしてエレベーターボーイから始めコントを学ぶ。
フランス座で出会ったビートきよしと共に“ツービート”を結成し、1980年からの「漫才ブーム」で活躍する。
漫才ブームが終息した1982年以降は、“ビートたけし”として単独で司会をする番組を多く持った。
「スーパージョッキー」「天才!たけしの元気が出るテレビ‼︎」「風雲!たけし城」など多くの人気番組を持ち、タモリ、明石家さんまと共に「お笑いBIG3」と称される。
1989年「その男、凶暴につき」で映画監督デビューし、1990年「3-4X10月」で監督・脚本を務め巨匠・黒澤明などから高く評価された。
1993年の監督作品「ソナチネ」はカンヌなど海外で高く評価され、1997年の「HANA-BI」で第54回ヴェネツィア映画祭の金獅子賞を受賞した。
世界から映画監督として称賛されてもお笑いはやめることなく、テレビではお馬鹿な姿を見せ続けている。
テレビや映画以外では、1986年に「フライデー襲撃事件」、1994年に原付バイクで「酒気帯び運転による単独事故」などを起こし世間を騒がせた。
77歳となった今でもタレントや映画監督などを続け、忖度しない発言でお茶の間を笑わせたり賑わせている。
監督作品
タイトル | 公開年 |
---|---|
その男、凶暴につき | 1989年 |
3-4X10月 | 1990年 |
あの夏、いちばん静かな海。 | 1991年 |
ソナチネ | 1993年 |
みんな〜やってるか! | 1995年 |
キッズ・リターン | 1996年 |
HANA-BI | 1998年 |
菊次郎の夏 | 1999年 |
BROTHER | 2001年 |
Dolls | 2002年 |
座頭市 | 2003年 |
TAKESHI’S | 2005年 |
監督・ばんざい! | 2007年 |
アキレスと亀 | 2008年 |
アウトレイジ | 2010年 |
アウトレイジ ビヨンド | 2012年 |
アウトレイジ 最終章 | 2017年 |
龍三と七人の子分たち | 2015年 |
首 | 2023年 |
こう見ると、自分は北野映画をけっこう観ていません…。
そんなに好きじゃないのかもしれません。
北野映画は、基本的に暴力的で残酷な描写が多い印象です。
“全て観ている”という人は、映画監督・北野武の本当のファンですね。
いきなり銃撃ったりするんだよね
“ファッキン・ジャップぐらい分かるよ”ってね
映画「首」
映画.com & ナタリーより
首(くび)は、2023年11月23日に公開された北野武が監督・脚本・編集・主演した戦国スペクタクル映画。
原作は、2019年にKADOKAWAより出版された著者・北野武による小説「首」
STORY
時は戦国時代。天下統一を目指す“織田信長”であったが、家臣の“荒木村重”が反旗を翻し消息を絶った。信長は羽柴秀吉や明智光秀などの家臣たちに、自身の跡目を餌に村重の捜索を命じる。秀吉は弟の秀長や軍師の黒田官兵衛と策を練り、抜け忍の芸人・曽呂利新左衛門に村重の捜索を指示する。天下を乗っ取ろうとする秀吉、戦で手柄を立てようと軍に紛れる農民・難波茂助、秀吉に気に入られたい曽呂利、それぞれの運命はいかに…
監督:北野武
上映時間:131分
信長の“パワハラ”が凄い…
そんな概念がない時代だからね
キャスト
さすが北野映画です。なかなかの豪華なメンツをが出演しています。
役者名 | 役名 |
---|---|
ビートたけし | 羽柴秀吉 |
西島秀俊 | 明智光秀 |
加瀬亮 | 織田信長 |
中村獅童 | 難波茂助 |
木村祐一 | 曽呂利新左衛門 |
遠藤憲一 | 荒木村重 |
勝村政信 | 斎藤利三 |
寺島進 | 般若の佐兵衛 |
桐谷健太 | 服部半蔵 |
浅野忠信 | 黒田官兵衛 |
大森南朋 | 羽柴秀長 |
六平直政 | 安国寺恵瓊(あんこくじえけい) |
大竹まこと | 間宮無聊(まみやぶりょう) |
津田寛治 | 為三 |
荒川良々 | 清水宗治 |
寛一郎 | 森蘭丸 |
福島淳 | 弥助 |
小林薫 | 徳川家康 |
岸辺一徳 | 千利休 |
他にも、“柴田理恵”や“劇団ひとり”なども出演しています。
加瀬亮の織田信長はぶっ飛んでたし、中村獅童の茂助も笑えて良かったです。
感想
まあ、事前情報なしで観たわけですが…予想と違ったストーリーでした。
“本能寺の変”をメインにした話かと思ったら、本能寺の場面は一瞬で終わりました。
とにかく死体がたくさん…首が飛ぶ…男色…パワハラ、と目まぐるしい。
「笑える、笑えない」「面白い、面白くない」がハッキリ分かれる作品だと思います。
北野映画の評価って何でしょうか…他の監督が誰もやらない演出や描写をするからなんですかね。
戦国時代
戦国時代が本当にあったのかどうかも定かではないですが、この時代を描くものはだいたい残酷で人の命が軽視されて描かれています。
この映画でも、いともあっさりと人を殺します。
もし本当にこうだったとしたら、昔の日本人ってかなり野蛮じゃないですか!?
“刀こそ正義”みたいな感じで、秩序もルールもへったくれもありませんよね。
「一族皆殺し」はえげつないです…
織田信長
この作品の信長は、狂ってましたね。薬でもやっているかのようでした。笑
「弥助から異国の薬でももらってやってたんじゃないの」って想像させるぐらいのハイテンション!
からの、“パワハラ”でやりたい放題。
光秀を“ハゲ”呼ばわりしてしばきまくる。あまりにイカれてて笑えました。
殿様なら何やっても許されるというのは、ある意味“バカ殿”も同じである。
“人間 生まれたときから すーべて遊びだわ!”という台詞はお気に入りです。
羽柴秀吉
秀吉はもう普通に“ビートたけし”でした。
秀吉が信長にボコられたら、もっと面白かったんですけどね〜笑
あのテンションでたけしをしばいて欲しかったです。
清水宗治の切腹シーンで、“さっさと死ねよ!”はウケました。
あと、特に秀吉は「現代語」で話していたので、他と比べても余計にビートたけしでした。
難波茂助
茂助が“中村獅童”だと気づくのに時間がかかりました。
茂助は、頭が悪いのが浮き彫りになっていて面白かったです。
中村獅童は、非常にいい味を出していました。
武将でも侍でもなく、中村獅童にあの役をやらせたキャスティングは正解だったのではないでしょうか。
男色
“織田信長が男色だった”という噂はあったようですが、どこにもそんな証拠はありません。
そこをあえて、この映画では表現したのでしょうか。
北野監督は「かっこいい役者を使って綺麗事を並べるNHKの大河ドラマ」を嫌っていたので、それに対するアンチテーゼのような気がします。
個人的には、現代のLGBTや多様性などを揶揄(やゆ)してるようにも感じました。
森蘭丸などと関係があったとしても、あえて人前でしてはなかったでしょうね。笑
本能寺の変
“本能寺の変”を長めに描いてると思っていたので、あまりの短さに拍子抜けしました。
信長も呆気なかったですよね。まさかの“弥助”…
信長の消えた“首”…弥助が持ち去った説でしょうか。
影武者
家康の影武者が次々と現れますが、影武者役は最悪ですよね。
影武者がびくびくしているのが笑えます。
殺られるのが役目とは…
しかし、現代でも影武者は存在するのだと思います。
影武者かぁ
辛い役目だね…
服部半蔵
服部半蔵は強過ぎるし、斉藤利三との戦いでなぜ飛んだ!?
いや、なぜ飛ばした?!
あそこだけワイヤーアクションみたいになったので笑えました。
家康に仕えていたと言われる“服部半蔵”は、本当にずば抜けて凄い忍びだったのでしょうか。
まとめ
北野武監督最新作の「首」は、NETFLIXで見放題となってます。
正直、1回目を観終えた後は“面白かったー”とはなりませんでした。
“残酷でイカれた映画”だと思っていましたが、2回目はもっと笑えました。
それでも“こりゃ傑作だ”とはなりません。
レビューでも「面白かった」と「期待外れだった」みたいな意見に分かれています。
たくさんの人が死ぬし、「ただ残酷で観てられない」「これのどこが面白いの」という人もいると思います。
特に海外ウケは良くなさそうです…
皆さんはどんな感想をお持ちでしょうか?
ぜひ一度、ご覧になってみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました
このたわけ!たわけども!