「ツイスター」や「イントゥ・ザ・ストーム」など、竜巻を題材にした映画はけっこうあります。
2024年に公開された「ツイスターズ」がU-NEXTにありました。
昔観た1996年公開の「ツイスター」に“ズ”が付いただけなので、観たのか観ていないのか…ややこしいタイトルです。
内容的には同じなんじゃないかと思いつつ、今年の作品ということで観てみることにしました。
竜巻映画ね〜
ディザスター系はみんな好きだよね
映画「ツイスターズ」
ワーナーブラザース&JustWatchより
ツイスターズ(原題:Twisters)は、2024年公開のアメリカの災害パニック映画。
1996年に公開された“ヤン・デ・ボン”監督の「ツイスター」の続編である。
製作総指揮は“スティーブン・スピルバーグ”が務め、映画「ジュラシック・ワールド」の製作陣が参加している。
STORY
ニューヨークで気象学者として働く“ケイト・カーター”は、故郷のオクラホマで巨大竜巻が異常発生していることを知る。学生時代の友人の“ハビ”からの依頼もあり、ケイトは竜巻と対峙するため故郷へ戻ることとなる。過去のトラウマを抱えながら竜巻を追うケイトは、「ストームチェイサー」のインフルエンサー“タイラー・オーウェンズ”と出会う。街を飲み込む巨大竜巻から人々を救うため、2人は「竜巻破壊計画」を練りかつてないほど巨大な竜巻へと立ち向かう。
監督:リー・アイザック・チョン
上映時間:122分
超巨大竜巻 vs 人類!?
こりゃデカいわ…
キャスト
役者名 | 役名 | 説明 |
---|---|---|
デイジー・エドガー=ジョーンズ | ケイト・カーター | 学生の頃から「ストームチェイサー」をしていた天才気象学者 |
グレン・パウエル | タイラー・オーウェンズ | 有名な「ストームチェイサー」で、人気インフルエンサー |
アンソニー・ラモス | ハビ | ケイトの学生時代からの友人で、竜巻リサーチ会社「STORM PAR」のCEO |
ブランドン・ペレア | ブーン | タイラーのチームメンバーでありビデオグラファー |
モーラ・ティアニー | キャシー・カーター | ケイトの母親 |
サッシャ・レイン | リリー | タイラーのチームメンバーでありドローンの操縦士 |
ハリー・ハデン=ペイトン | ベン | ロンドンから取材に来たジャーナリスト |
デヴィッド・コレンスウェット | スコット | ハビのビジネスパートナー |
トゥンデ・アデビンペ | デクスター | タイラーのチームメンバーであり科学者 |
ケイティ・オブライアン | ダーニ | タイラーのチームメンバーでありメカニック |
ダリル・マコーマック | ジェブ | ケイトの学生時代の恋人で、共に竜巻を追跡していた |
ニック・ドダーニ | プラビーン | ケイトの学生時代の友人で、共に竜巻を追跡していた |
キーナン・シプカ | アディ | ケイトの学生時代の友人で、共に竜巻を追跡していた |
感想
映画「ツイスターズ」は、けっこう楽しめました!
巨大竜巻の迫力はなかなかで、今までの映画では逃げるしかなかった竜巻を“手なずける”とは…斬新なアイデア!
こういうディザスター系の映画は、IMAXシアターなどで観るとより迫力が増していいでしょう。
“自然を舐めてはいけない”という教訓もあり、巨大竜巻の恐怖が伝わってきました。
ケイト
子供の頃から空に興味を持ち、やがて“ストームチェイサー”となったケイト。
竜巻の動きを読むことができ、的確な位置に先回り出来る。
学生時代にチームを組み竜巻を消滅させる研究をしていたが、自然の力を甘く見ていたことで恋人と友人を失ってしまった。
ケイトを演じているのは、“デイジー・エドガー=ジョーンズ”という女優。
この作品で初めて見ましたが、なかなか綺麗なイギリス人女優です。
過去の出来事がトラウマとなっていたが、故郷を危機から救うためにオクラホマへと向かいます。
有名なストームチェイサーの“タイラー”と会い、後に協力し合うことになる。
彼とのロマンスが生まれそうでしたが、そうならなくて正解だったと思います。
今にもキスしそうな雰囲気はあったんですが、していたらこの映画の評価が落ちていたでしょう。
映画の中では、その描写はいらなかったと思います。
タイラー
人気インフルエンサーで“ストームチェイサー”のタイラー。
チャラチャラした印象だが、実は大学時代に気象学を学びその分野に精通している。
YouTubeなどで稼いだお金は、災害復興支援に使っているという一面もある男。
演じるのは「トップガン:マーヴェリック」で有名となった“グレン・パウエル”です。
最近かなり人気の彼ですが、この人そんなにカッコいいですかね?!
昔の“トム・クルーズ”や“ブラッド・ピット”、“キアヌ・リーブス”とかと比べたら…けっこう普通だと思うんですけどね。
カッコつけてカッコいい雰囲気を出している…という感じです。
タイラーは皮肉混じりの嫌な奴かと思ったら、竜巻に対してはけっこう真面目で人助けもする“いい奴”でした。
意外と奥手で、最後の空港でのシーンは笑えましたよ。
ハビ
学生時代にケイトとチームを組み、ストームチェイサーをしていたハビ。
現在は、民間の気象研究企業“STORM PAR”のCEOとなっている。
竜巻の異常発生が確認された故郷のオクラホマを救うため、天才気象学者のケイトを説得しに行く。
学生時代とは違い最新の機器を使い調査をしているが、その資金源にはどうやら問題があるようだ。
ハビもそれには気づいていただろうが、資金が途絶えれば研究が進まない。
巨大な資金の裏には何かがある…一般人はいつも食い物にされている感は否めません。
ケイトによって、ハビも目を覚ますこととなります。
フジワラ効果
映画内でデクスターが「フジワラ効果! フジワラ効果だ!」(Fujiwara Effect)と言うシーンがあります。
その時は何のことだかわからなかったので、視聴後に調べてみました。
約1,000km以内に2つの熱帯低気圧が接近した場合、それらが干渉して通常とは異なる進路をとる現象。
1921年に当時の中央気象台(気象庁)の所長だった“藤原咲平”が提唱したことからそう名付けられた。
改良藤田スケール(EFスケール)
1971年にアメリカ・シカゴ大学の“藤田哲也”博士によって提唱されてから、アメリカでは竜巻の強さは「藤田スケール」(F0〜F5)という尺度で表されてきました。
2007年に竜巻の強さを表す新たな尺度として、「改良藤田スケール」(Enhanced Fujita scale)が採用されました。
藤田スケール同様、EF0〜EF5の段階で表されます。
藤原効果といい、どちらも日本人によって提唱されているのが面白いですよね。
巨大竜巻
映画内の巨大な竜巻は、とてもリアルで迫力があります。
一体どうやって撮影したのでしょうか?
この作品で視聴効果を手掛けたのは、“クリストファー・ノーラン”監督作品の撮影チームでアカデミー視聴効果賞を受賞した“スコット・R・フィッシャー”という人物。
全てをCGで表現せずに、水や風や氷を駆使して撮影したようです。
いろんなものを破壊したり飛ばしたり、キャストたちもかなりの覚悟をもって撮影に挑んだみたいですね。
竜巻を消滅させるのは可能か?
映画のように竜巻を消滅させることは、「理論上では可能だが、現実的には難しい」ようです。
理論上では、映画のように竜巻の水分を奪ってしまば竜巻は消滅する。
しかし、自然の力に人間がそう簡単に対抗できません。
近づくことさえ至難の業なのに、そこに吸収体や液体窒素をばら撒くのは難しいでしょう。
ミサイルやドローンを使ったらどうなのでしょうか…おそらくそんな実験もしていそうですね。
評価
Rotten Tomatoesでは、トマトメーター(批評家)75% ポップコーンメーター(観客)90%
metacriticでは、メアスコア(批評家)65/100 ユーザースコア(観客)6.2/10
IMDbでは、IMDbレーティング6.5/10 ユーザー評価6.7/10
ロッテントマトの評価は高いですが、他は標準より少し上といった感じでしょうか。
だいたいの人が「そこそこ面白い」と感じる作品だと思います。
まとめ
2024年の夏に公開された映画「ツイスターズ」は、Amazon Prime Videoでレンタル、U-NEXTでポイント消費で観ることが出来ます。
人気上昇中の“グレン・パウエル”が出演し、そして“デイジー・エドガー=ジョーンズ”が可愛らしい。
竜巻にトラウマを抱えた主人公が、有名“ストームチェイサー”と共にかつてない巨大竜巻に挑みます。
「竜巻を人工的に消滅させる」という前代未聞のミッションは成功するのか!?
巨大竜巻の描写がリアルで、その脅威が観ている側にも伝わってきます。
1996年に公開された映画「ツイスター」の続編となるこの作品。
ぜひ、視聴してみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございます
ストーム・パー