若きトム・クルーズをスターへとのし上げた…大ヒット作品「トップガン」
私も過去に何度も視聴し、限定DVDコレクションも所持しています。
公開当時はアメリカ海軍への志願者が殺到し、レイバンのサングラス“AVIATOR”やAVIREXのフライトジャケット“G-1”、カワサキのバイク“Ninja”などが流行りました。
映画のサウンドトラックも流行り、ケニー・ロギンスの「Danger Zone」は大ヒットしました。
当時の私はまだ子供だったため、初めて観たのは…中学生の頃でしょうか。
トム・クルーズのカッコよさと、F-14“トムキャット”のカッコよさに衝撃を受けたのを覚えています。
あの衝撃から36年経って、まさか続編が公開されるとは思っていませんでした。
今回は私も大好きな映画「トップガン」と、その続編である「トップガン:マーヴェリック」 のレビューを書きたいと思います。
最高にクールでカッコいいね!
デンジャ ゾーン♪
映画「トップガン」
www.amazon.co.jp & Doblaje Wiki-Fandomより
トップガン(原題:TOP GUN)は、1986年公開のアメリカのアクションドラマ映画。
アメリカ海軍が製作に全面協力し、カリフォルニア州サンディエゴ近郊にある“ミラマー海軍航空基地”や空母“レンジャー”などで撮影された。
航空アクションシーンは、あるシーンを除きほぼ実際の戦闘機を飛ばして撮影された。
STORY
アメリカ海軍の戦闘機F-14のパイロット“ピート・ミッチェル”(コールサイン:マーヴェリック)は、無鉄砲だが天才的な操縦テクニックを持っていた。相棒の“グース”と共に、アメリカ海軍のトップ1%のエリートパイロットを養成する、アメリカ海軍戦闘機兵器学校「トップガン」へ派遣される。戦闘機での激しい空中戦(ドッグファイト)、親友の死や恋を経て…マーヴェリックはパイロットとして成長していく。
監督:トニー・スコット
上映時間:110分
ワクワクしちゃうね
また観たくなってきた…
監督
トニー・スコット
トニースコットは、イングランドのタイン・アンド・ウィア出身のイギリス人の映画監督、映画プロデューサー。
3人兄弟の末っ子として生まれ、次兄は「エイリアン」や「グラディエーター」を監督した映画監督の“リドリー・スコット”
ロンドン王立美術大学に通い画家として生計を立てていたが、兄のリドリーのCM制作会社に入りCMディレクターとして多くのコマーシャルを手掛けた。
1970年にリドリーと共に映画製作会社“スコット・フリー・プロダクション”を設立した。
1983年に「ハンガー」で長編映画監督デビューし、アメリカに活動拠点を移す。
1986年の「トップガン」が大ヒットしたことで、その名が多くの人に知られるようになった。
1987年「ビバリーヒルズ・コップ2」、1990年「デイズ・オブ・サンダー」、1993年「トゥルー・ロマンス」、1998年「エネミー・オブ・アメリカ」、2001年「スパイ・ゲーム」
1986年に映画「トップガン」の挿入歌で知られる、ケニー・ロギンスの「デンジャー・ゾーン」のミュージックビデオも手掛けている。
2012年8月19日に、カリフォルニア州サンペドロの“ヴィンセント・トーマス・ブリッジ”から飛び降り自殺した。
享年68歳で、後に遺書が見つかっている。
トニー・スコット監督が、自ら命を絶っていたとは知りませんでした。
トム・クルーズも本来であれば、彼に「トップガン:マーヴェリック」を撮って欲しかったと思います。
残念ながら監督は亡くなってしまいましたが、彼が残した映画は永遠に残ります…。
「トップガン」のような名作をありがとうございました。
主演
トム・クルーズ(ピート・“マーヴェリック”・ミッチェル役)
本名トーマス・クルーズ・メイポーサー4世は、ニューヨーク州シラキュース出身の俳優、映画プロデューサー。
学生時代はレスリングに熱中し、高校生の頃に演劇に興味を持つ。
映画「卒業白書」で注目され、1986年公開の「トップガン」で世界的スターとなる。
1989年の「7月4日に生まれて」と1996年の「ザ・エージェント」でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。
1999年の「マグノリア」では、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされ、名実ともに一流俳優となる。
「カクテル」「レインマン」「マイノリティ・リポート」「ラストサムライ」「ミッション:インポッシブル」シリーズなど、数々のヒット作を持つハリウッドを代表するトップスター。
1992年には、映画プロデューサー“ポーラ・ワグナー”と共にパラマウント映画内に「クルーズ/ワグナー・プロダクションズ」を設立した。
1996年公開の「ミッション:インポッシブル」では、初めて映画プロデューサー業に進出している。
どんなアクション映画でもスタントマンは使わず、自ら全てのスタントをこなし車やバイクの運転技術は“セミプロ級”で飛行機も操縦できる。
来日回数も多くファンサービスは旺盛で、日本語吹替を担当している“森川智之”はトム公認の声優である。
“ミミ・ロジャース”や“ニコール・キッドマン”と結婚したが離婚。“ペネロペ・クルス”との交際(不倫)を経て、“ケイティ・ホームズ”と結婚したが離婚した。
ニコール・キッドマンとの間に養子が2人いて、ケイティ・ホームズとの間に娘の“スリ・クルーズ”がいる。
映画の中で“マーヴェリック”が名前だと勘違いしがちですが、マーヴェリックはコールサインで名前は“ピート・ミッチェル”です。
トム・クルーズは当初マーヴェリック役を断っていましたが、海軍に基地に招待され様々なパイロットの訓練を体験し、結果として役を受けることを決めました。
トム・クルーズ(170cm)とヒロインの“ケリー・マクギリス”(178cm)の身長差があったため、トム・クルーズは作中でヒールの高いウェスタンブーツを履いている。
キャスト
役者名 | 役名 | 説明 |
---|---|---|
トム・クルーズ | ピート・“マーヴェリック”・ミッチェル | アメリカ海軍の大尉でF-14“トムキャット”のパイロット 無鉄砲だが天才的な操縦技術を持つ |
ケリー・マクギリス | シャーロット・“チャーリー”・ブラックウッド | 民間の航空物理学博士で、“トップガン”の教官をしている 何も知らないマーヴェリックにクラブで口説かれる |
ヴァル・キルマー | トム・“アイスマン”・カザンスキー | トップガンのNo.1パイロットで、マーヴェリックのライバル 常に氷のように冷静沈着なため“アイスマン”と呼ばれている |
アンソニー・エドワーズ | ニック・“グース”・ブラッドショウ | マーヴェリックの親友であり、相棒のRIO(Radar Interceptor Operator) 陽気な性格で、マーヴェリックとの絆は固く家族を愛する男 |
トム・スケリット | マイク・“ヴァイパー”・メットカーフ | トップガンの教官のトップであり、最初にトップガンのトロフィーを獲得した 優秀なパイロットで、マーヴェリックの父・デュークの戦友でもある |
マイケル・アイアンサイド | リック・“ジェスター”・ヘザーリー | アメリカ海軍少佐で、トップガンの教官を務めヴァイパーを補佐している |
ジョン・ストックウェル | ビル・“クーガー”・コーテル | アメリカ海軍大尉で、優秀なパイロットだったが敵機との戦闘のショックで退役してしまう |
バリー・ダブ | レオナルド・“ウルフマン”・ウルフ | アメリカ海軍の中尉で、ハリウッドとコンビを組むRIO(レーダー迎撃士官) |
リック・ロソビッチ | ロン・“スライダー”・カーナー | アメリカ海軍の中尉で、アイスマンとコンビを組むRIO |
ティム・ロビンス | サム・“マーリン”・ウェルズ | アメリカ海軍の中尉で、クーガーとコンビを組むRIO 終盤の戦闘でマーヴェリックと組むことになる |
クラレンス・ギルヤード・Jr | マーカス・“サンダウン”・ウィリアムス | アメリカ海軍の中尉で、チッパーとコンビを組むRIO 後に訓練でマーヴェリックとも組む |
ウィップ・ヒューブリー | リック・“ハリウッド”・ネヴン | アメリカ海軍大尉で、ウルフマンとコンビを組むパイロット |
ジェームズ・トールカン | トム・“スティンガー”・ジャーディアン | アメリカ海軍中佐で、CAG(空母航空司令官)でマーヴェリックとクーガーをトップガンへ派遣する |
エイドリアン・パスダー | チャールズ・“チッパー”・パイパー | アメリカ海軍大尉で、サンダウンとコンビを組むパイロット |
メグ・ライアン | キャロル・ブラッドショウ | グースの妻で、幼い息子“ブラッドリー”の母親 |
デューク・ストラウド | ジョンソン管制官 | ヴァイパーの指導教官であり、空母“エンタープライズ”の管制官 マーヴェリックが、管制塔ギリギリを飛行することでコーヒーをこぼす |
密かに“メグ・ライアン”出ているのは有名だよね
うん、“ティム・ロビンス”もね
Danger Zone
“ケニー・ロギンス”の「Danger Zone」
このミュージックビデオは、“トニー・スコット”が監督しました。
最高かよ!
38年経ってもカッコいい!
感想
何度観ても、オープニングの「Danger Zone」が流れる空母のシーンで、早くもテンションが上がります。
これは“映画史に残るオープニング”と言っても、過言ではないのではないでしょうか。
そして、F-14“トムキャット”がカッコ良過ぎます!
飛んでるシーンを観ているだけで、ワクワクしてしまう。
「Danger Zone」以外の挿入歌も最高で、38年前からずっと色褪せない作品です。
マーヴェリック
トム・クルーズ演じるピート・ミッチェル、彼のコールサインである“マーヴェリック”
“マーヴェリック”は、「はみ出し者」や「一匹狼」を意味します。
天才的な操縦テクニックを持つが、身勝手な行動をしたりルールを何度も破っている。
まあ、「若気の至り」といった感じでしょうか、自信満々で怖いものなしの“一匹狼”
そのせいか、海軍ではクーガーの次で“トップガン”ではアイスマンの次と…いつも2番手。
一方で、女子トイレに入って行くほど…恋にも積極的な男です。
チャーリーを誘うシーンは、アメリカっぽくていいですよね。
まあ、アメリカでも実際にあんなことやる奴はいないと思いますが…。笑
マーヴェリックはカワサキ製のバイク“Ninja”に乗っていますが、実はトム・クルーズが撮影でバイクに乗ったのは「トップガン」が初めてらしいです。
トム・クルーズはいろんな映画でバイクに乗っていますが、絶対に“ノーヘル”ですよね。
そんなマーヴェリックも、“親友の死”によって罪悪感から自信を失います。
この映画は、若きパイロットの成長物語でもあります。
グース
マーヴェリックの親友で、彼のRIO(レーダー迎撃士官)を務めるグース。
非常に陽気な性格で、マーヴェリックとは正反対のような男です。
空の上だけではなく、地上にいる普段からマーヴェリックをサポートしている。
家族を愛し相棒を愛し、めちゃくちゃいい奴って感じですね。
おまけに、歌いながらピアノも弾けちゃう楽しい奴。
それだけに…とても残念ですよね…。
妻のキャロルを演じていたのは、若き“メグ・ライアン”でした。
そういえば…もう何年も前からすっかり見なくなりましたよね彼女…。
チャーリー
航空物理学博士で、ソ連製の戦闘機“MiG”に詳しいチャーリー。
演じていたのは当時29歳の“ケリー・マクギリス”なんですが、正直いつも「他にもっといい女優いなかったのか」…なんて思ってしまいます。
でも、綺麗な人はいても教官っぽい雰囲気のある女優がいなかったのかも…。
彼女の身長が高過ぎて、トム・クルーズが“シークレットブーツ”を履く羽目になりました。
「トップガン:マーヴェリック」が公開されることで、かつてのキャストたちの現在が話題になっていました。
ケリー・マクギリスは、残念ながら変わり果てた姿に…。
まあ、続編に出演しなかった理由は容姿の問題ではないようですが。
アイスマン
氷のように冷静な男…アイスマン
“トップガン”の中でもNo.1の実力を持つパイロット。
久しぶりに観ると、やっぱりカッコいいんですよね〜アイスマン。
マーヴェリックに対して、「お前は危険な男だ」と何度か警告してきます。
チャーリーの講義中にマーヴェリックがMiGとの対戦について語るシーンで、アイスマンが「Bullshit !」(出鱈目だ)と横槍を入れる。
どうやらあのシーンは、アイスマンを演じた“ヴァル・キルマー”のアドリブだったようです。
規律を守る真面目なアイスマンは、ルール違反を繰り返すマーヴェリックが腹立つんでしょうね。
まあ、その気持ちもわからなくはない…。
全く正反対の2人だけど、どちらもプライドは高く素直にはなれない。
そんな2人が、最後には互いを認め合うこととなる…。
アイスかっこいいよねー
イケイケだったね
“ドッグファイト”からの帰還
最後の戦闘では、MiGに追われるアイスマンたちにマーヴェリックが援護に入ります。
自信をなくしたマーヴェリックは、一度は離脱しかけますがグースの“ドッグタグ”を握りしめて戦闘に復帰する。
そして、見事にMiGを撃退し空母に着艦するわけですが…ラストシーンがまたいいんですよね。
いがみ合っていた2人が共に戦い、健闘をたたえ合う…しかも、皮肉混じりなところがいい!
アイスマン:You ! You are still dangerous. You can be my wingman anytime.
マーヴェリック:Bullshit ! You can be mine.
そして、ガッチリと抱き合う2人…
クゥゥーーー 最高ですわ!!
撮影
「トップガン」に登場する航空機は全て実機であり、CGではなく実際に戦闘機を飛ばして撮影されています。
ただし、序盤のマーヴェリックが敵機のMiGに対して“背面飛行で接近するシーン”は別です。
あそこだけ、映像が明らかにおかしいですよね。
とはいえ、実際にあんなことをやるのは危険過ぎます。
今の技術なら全く違和感なく、あのシーンを映像化できるのでしょうか。
ドッグファイトで“F-14”や“MiG-28”が撃墜されるシーンは、さすがに模型を使用しています。
あんなもん壊したら、製作費がとんでもないことになってしまいますから。
それでもリアルにこだわり、屋外の空の下で火薬を使い爆破してそうです。
撮影中の事故
スタントパロットである“アート・スコール”が、飛行シーンの撮影中にクラッシュして太平洋に墜落して亡くなってしまいました。
エンドクレジットの最後に、「この作品を“アート・スコール”を追悼して捧ぐ」と表示されます。
戦闘機
アメリカ海軍の全面協力のもと、空母“レンジャー”や“F-14トムキャット”での撮影が可能となりました。
ただ、敵機のMiGはソ連製のため手に入れることは不可能なため、“MiG-28”は架空の機体であり使用されたのはMiGに似た特徴を持つノースロップ社の“F-5”だった。
映画の撮影のために、本物の空母や戦闘機を貸し出すなんて凄いですよね。
映画が大ヒットしたおかげで、アメリカ海軍への志願者が激増したので…貸し出した甲斐がありましたね。
アメリカだけではなく、世界中で海軍への志願者が増えたのかもしれません。
とにかく、“F-14トムキャット”のカッコ良さは世界中に広まったと思います。
F-14は総計712機が製造され、2006年には全機が完全退役しました。
アメリカ海軍以外では「イラン空軍」が使用していて、もしかしたらまだ稼働している可能性もあります。
評価
Rotten Tomatoesでは、トマトメーター(批評家)58% ポップコーンメーター(観客)83%
metacriticでは、メタスコア(批評家)50/100 ユーザースコア(観客)7.2/10
IMDbでは、IMDbレーティング6.9/10 ユーザー評価(観客)7.2/10
明らかに批評家の評価が低くなっています。
物語がシンプルで分かりやすいので、こういう映画には高い評価をつけたくはないのでしょう。
しかし、ユーザーは違います。こういうシンプルに盛り上がれる映画がいいんです。
まとめ
1986年に公開され大ヒットし、トム・クルーズを一躍スターにした映画「トップガン」
あれから38年経った今観ても、変わらず面白くてカッコいい映画です!
ケニー・ロギンスの「Danger Zone」を聴けば、自然とワクワクしてしまいます。
この映画を観ると、自分もあの頃に”地元の航空自衛隊に入っていたらどうなっていただろうか”…なんてうっすら考えたりもします。
この作品に影響を受けた人も多いことでしょう。
死ぬまでに…あと何回この作品を観るのでしょうか…。
続編がなかなか製作されなかったのは、トム・クルーズが自ら続編の製作権を買い取ったからだと言われています。
この作品を非常に気に入った主演のトム・クルーズが、続編が製作されることで“オリジナルの価値が下がる”ことを懸念したとのこと。
まさか、36年経って続編が製作されるとは思っていませんでした。
お疲れ様でした
次は「トップガン:マーヴェリック」だよ!
映画「トップガン:マーヴェリック」
ナタリー&www.universal-music.co.jpより
トップガン:マーヴェリック(原題:TOP GUN: MAVERICK)は、2022年公開のアメリカのアクション映画。
1986年公開の「トップガン」の36年振りの続編で、亡き“トニー・スコット”監督に捧げられています。
STORY
アメリカ海軍のピート・“マーヴェリック”・ミッチェル大佐は、過去に空中戦で3機の敵機を撃墜した伝説のパイロット。かつての盟友である艦隊司令官トム・“アイスマン”・カザンスキー大将の強い要望により、ノースアイランド海軍航空基地の「トップガン」の教官に命じられる。NATO条約に違反したある国の“ウラン濃縮プラント”の稼働を阻止するため、若き精鋭パイロットを育て“超難解ミッション”に挑まなければならない。数々の苦難を乗り越え、マーヴェリックと教え子たちは無事に任務を遂行できるのか!?
監督:ジョセフ・コシンスキー
上映時間:131分
ヤバい…
鳥肌が立ってきた…
監督
ジョセフ・コシンスキー
ジョセフ・コシンスキーは、アイオワ州マーシャルタウン出身のアメリカの映画監督、脚本家、映像作家、映像プロデューサー。
スタンフォード大学工学部機械工学デザイン科を卒業後、コロンビア大学建築大学院で建築学を学ぶ。
2005年にロサンゼルスに移住し、映画の脚本を書き始め、2010年に「トロン:レガシー」で初のメジャー作品監督デビューした。
2013年に“トム・クルーズ”を主演に迎えた「オブリビオン」を監督し、2017年「オンリー・ザ・ブレイブ」、2022年に再びトム・クルーズと組んで「トップガン:マーヴェリック」で監督を務めた。
CGIやCGを駆使した映像制作を得意としている。
キャスト
役者名 | 役名 | 説明 |
---|---|---|
トム・クルーズ | ピート・“マーヴェリック”・ミッチェル | アメリカ海軍大佐で、過去に空中戦で敵機3機を撃墜したレジェンド・パイロット カザンスキー海軍大将の命により、30年ぶりに「トップガン」へ戻ることとなる |
マイルズ・テラー | ブラッドリー・“ルースター”・ブラッドショー | アメリカ海軍大尉で、ニック・“グース”・ブラッドショーの息子 RIOだった父とは違いパイロットとなり、マーヴェリックを恨んでいる |
ジェニファー・コネリー | ペニー・ベンジャミン | 海軍基地の周辺でBARを営むシングルマザー 元海軍司令官“ベンジャミン提督”の娘で、過去にマーヴェリックと交際あり |
グレン・パウエル | ジェイク・“ハングマン”・セレシン | アメリカ海軍大尉で、自身の腕に自信を持っているパイロット ルースターのライバル的な存在でもある |
モニカ・バルバロ | ナターシャ・“フェニックス”・トレース | アメリカ海軍大尉で、“トップガン”では数少ない女性パイロット 野心的で意欲的な性格で相棒はボブ |
ルイス・プルマン | ロバート・“ボブ”・フロイド | アメリカ海軍大尉で、眼鏡をかけ性格は内向的 フェニックスの相棒で、副操縦士とWSO(Weapon System Operator)を担当 |
ジェイ・エリス | ルーベン・“ペイバック”・フィッチ | アメリカ海軍大尉で、ファンボーイとコンビを組むパイロット |
ダニー・ラミレス | ミッキー・“ファンボーイ”・ガルシア | アメリカ海軍大尉で、ペイバックとコンビを組むWSO |
グレッグ・ターザン・デイヴィス | ジェイビー・“コヨーテ”•マチャド | アメリカ海軍大尉でパイロット 訓練中に9Gでブラックアウトし、最終選抜で脱落して予備メンバーとなる |
ヴァル・キルマー | トム・“アイスマン”・カザンスキー | アメリカ海軍大将であり、太平洋艦隊司令官を務めている マーヴェリックのかつての盟友であり、優秀なパイロットだった |
ジョン・ハム | ボー・“サイクロン”・シンプソン | アメリカ海軍中将で、アメリカ海軍航空軍司令官 無謀なマーヴェリックを快く思っていない |
チャールズ・パーネル | ソロモン・“ウォーロック”・ベイツ | アメリカ海軍少尉で、アメリカ海軍航空戦闘開発司令官 トップガン・スクールの所長であり、マーヴェリックを信頼している |
バシール・サフディン | バーニー・“ホンドー”・コールマン | アメリカ海軍准尉で、教育補佐官と武装統制士を務める |
エド・ハリス | チェスター・“ハンマー”・ケイン | アメリカ海軍少尉で、極超音速機“ダークスター”開発計画の総責任者 |
ジーン・ルイザ・ケリー | サラ・カザンスキー | カザンスキー海軍大将の妻 |
リリアーナ・レイ | アメリア・ベンジャミン | ペニーの娘で母と二人暮らしをしている |
大変そうだね…
ワイも戦闘機に乗ってみたい…
感想
映画館から何年も遠ざかっていた頃に、この「トップガン:マーヴェリック」が公開されました。
まさか製作されるとは思っていなかった続編、この36年振りの…待望の続編は映画館で観たい!
ついでに“MX4D”というものを初体験しようと思い、映画館へと足を運ぶこととなりました。
オープニング
まず、オープニングからやられました…。
オリジナルと同じく、夕陽が照らす空母からのスタート!
そして、流れてくるのは「Danger Zone」じゃないですか!
もういきなりテンション爆上がりです。
やはり「Danger Zone」を超えるものは…なかったのではないでしょうか。
その後は、グースの写真からの…フライトジャケット“G-1”、サングラス“Aviator”、そして…カワサキ“Ninja”
“マーヴェリック3点セット”じゃないですか!?
さらに、テンションが上がります!
MX4Dのエフェクトで、バイクの振動や風を感じていました。
“ダークスター”計画
極超音速試験機“ダークスター”のテストパイロットをしているマーヴェリック。
目標スピードは「マッハ10」です…かなり現実離れしたスピード。
マーヴェリックって、今こんなことをしていたのね。
実はこの“ダークスター”には、モデルとなる航空機がありました。
ロッキード・マーティン社の戦略偵察機「SR-71ブラックバード」もしくは、その息子と言われる「SR-72」ではないかという噂。
実際に極秘裏に開発している…のかもしれません。
マーヴェリック
海軍に30年間も勤務し数々の勲章や表彰を授与され、アメリカ海軍史過去40年間で敵機3機を撃墜したのはマーヴェリックただ1人。
しかし、昇進も引退も拒み続け…未だに階級は“キャプテン”(大佐)
アイスマンは“海軍大将”にまで上り詰めているのに…。
きっと、マーヴェリックは地位や名誉には興味がないんでしょう。
現場にいる方が性に合っていて、その方が楽しいと感じているのではないでしょうか。
世の中には、「地位と名誉こそが全て」なんて人もいますからね。
そんなマーヴェリックは盟友“アイスマン”たっての希望により、30年振りに「トップガン」へと戻り若き精鋭パイロットの教官となる。
訓練生の中には、親友で相棒だった“グース”の息子“ルースター”がいた。
彼との確執がありながらも、マーヴェリックは自らミッションが可能であることを示していく。
飛行訓練
訓練生たちの実力を確かめるために、マーヴェリックは直ぐに実戦形式の訓練を開始します。
年老いたとはいえ、若き精鋭パイロットたちをことごとく撃墜していくマーヴェリック。
訓練生たちは、天才マーヴェリックの実力を思い知らされる。
しかし、ここでマーヴェリックの悪い癖が出てしまう…必殺“ルール破り”です!
“ルールを破って危険な飛行をする”のは彼の得意技。
アイスマンの後ろ盾もなくなり除隊の危機、教官もサイクロンに変わってしまう。
一度は諦めかけたマーヴェリックですが、ペニーの後押しもあり大胆な行動に出る。
「ミッションが可能」だということを…“2分15秒”というリミットを設定し“F/A-18E”で自ら示します。
このシーンで、熱くなって涙が出てきました…シートは揺れ「G」を感じているようでした。
この時の訓練生たちの顔がいいんですよねーそして、“ウォーロック”のリアクションも!
ルースター
亡き親友“グース”の息子である“ルースター”
ルースターは、父親のことと願書の件でマーヴェリックを恨んでいました。
前作で、グースがルースターをピアノに座らせて弾き語りしていた歌…続編ではルースターが弾き語りをしていました。
あのシーンには、グッときてしまいましたよ…。
過酷な訓練中でルースターは、マーヴェリックの天才的な技術を目の当たりにします。
“この人がミスして親父を死なせるわけがない”…そんな風に思ったのかもしれません。
マーヴェリックは、自身のウィングマン(僚機)にルースターを選びます。
ここからは、胸熱過ぎて目が離せません!
マーヴェリックがルースターを助け、ルースターがマーヴェリックを助ける…
クゥゥゥーー!またまた最高ですわ!
そこからラストまで…最高過ぎる!!
激アツ展開!
泣いちゃうよね…
ハングマン
前作の“アイスマン”のような役所のハングマン。
映画やドラマでは、こういう奴は必ずいるんですよね。
自信過剰で、主人公に絡んでくる嫌な奴…みたいな。
ハングマンは、ルースターに執拗に絡んできます。
訓練では、かつてのマーヴェリックのように自分勝手な行動をする。
ミッションのメンバー入りは確実かと思っていたが、まさかの“スタメン落ち”…
悔しがりつつ、援護機として空母で待機となります。
このまま出番なしか!?ハングマン…と思っていたら、最後に美味しいところを持っていきましたね。
ハングマンを演じた“グレン・パウエル”は、この作品で一気に知名度を上げて人気となりました。
アイスマン
前作で、マーヴェリック最大のライバルだったアイスマン。
アイスマンを演じた“ヴァル・キルマー”は、続編への出演を熱望していたようです。
それだけ彼にとって「トップガン」という作品は、トム•クルーズと同じく…特別だったということでしょう。
続編でのアイスマンは、太平洋艦隊司令官を務め“アメリカ海軍大将”にまで上り詰めていました。
マーヴェリックは未だに“大佐”なのに…差が開き過ぎましたね。
まあ、マーヴェリックはそんなこと全く気にしていませんが…。
アイスマンは、今回の“超難解ミッション”にはマーヴェリックがどうしても必要だと思い、「トップガン」に教官として再び呼び寄せました。
アイスマンとマーヴェリックが、長い時を超えて再会するシーンは感動的でした。
ヴァル・キルマーは“咽頭がん”との闘病により声を失ってしまい、作中でアイスマンは筆談で会話をします。
最後に声を振り絞って会話(AI技術)をし、抱き合ったシーンには感動しました。
そして、アイスマンは旅立ちました…。
ペニー
マーヴェリックが、かつて交際していた女性ペニー。
彼女は元アメリカ海軍司令官“ベンジャミン提督”の娘です。
ペニーは前作には出てきませんが、“ペニー・ベンジャミン”という名前だけは2回だけ出てくる。
序盤で、マーヴェリックとグースがスティンガーから叱られているシーンと、グースの妻キャロルがマーヴェリックの過去の恋愛を語っているシーンです。
結局、2人は別れてペニーは他の男性と結婚し“アメリア”が生まれます。
しかし、離婚してしまい偶然にもマーヴェリックと再会することとなる。
「今度はママを悲しませないで」と言うアメリアが、いろいろとわかる年齢になっているという。
ペニーは再びマーヴェリックとくっつき、失意の彼を勇気づけ後押しします。
2回目にマーヴェリックが家に送った時に、家に入ったペニーがドアを開けたままにしておくシーンが良かった。
最後に2人で飛んだプロペラ式戦闘機は、ノースアメリカン“P-51マスタング”という第二次世界大戦で「最高の戦闘機」と評された機体です。
実際にトム・クルーズが所有している機体で、トム本人が操縦しています。
サイクロン
アメリカ海軍航空軍司令官のサイクロンは、トップガンの最高責任者でもあります。
アイスマンが憧れの人であり、彼と同じくルールを無視するマーヴェリックのような男が嫌い。
マーヴェリックが教官なんてあり得ないが…アイスマンが言うから仕方なく…。
アイスマンが逝き、マーヴェリックを教官から引き摺り下ろし自身が教官となる。
しかし、訓練生たちはもう既に…マーヴェリックに魅了された彼の弟子たち。
マーヴェリックの作戦でしか、ミッションが達成できないことがわかっています。
自ら“ミッション達成可能”であることを示したマーヴェリックに、サイクロンもチームリーダーを任せるしかありませんでした。
マーヴェリックとの交信が途絶えたとき、サイクロンはチームに帰還命令を出しました。
さらなる犠牲を出さないために、司令官としては正しい判断だったと思います。
ウォーロック
「トップガン・スクール」の所長を務めるウォーロック。
この作品は、ぜひ彼の表情に注目していただきたい。
ウォーロックは、最初から最後までずっとマーヴェリックの味方です。
マーヴェリックを信頼し、マーヴェリックに期待しているのがわかる。
勝手に機体を持ち出し練習コースを飛んだマーヴェリック、それを見ている時のウォーロックの表情がいい。
そして、最後に帰還したマーヴェリックに見せる笑顔が最高なんです!
ぜひ、チェックしてみてください。
ホントいい笑顔だから
密かに“マーヴェリック”のファンだね
戦闘機
前作は“F-14トムキャット”と“MiG-28”を演じた“F-5E/F”でした。
続編では、アメリカ・ボーイング社の“F/A-18E/Fスーパーホーネット”と敵機には「第5世代戦闘機」と称されるロシア・スホーイ社の“Su-57”が使用されました。
F/AのFはファイターで戦闘機、Aはアタッカーで攻撃機を示し、スーパーホーネットはその二役をこなせる機体。
F/A-18Eが単座型で、マーヴェリックやルースターが乗っていた機体。
F/A-18Fが複座型で、フェニックスとボブ、ペイバックとファンボーイが乗っていた機体。
F型は、後ろにボブやファンボーイのようなWSO(兵装システム士官)が搭乗します。
“F/A-18E/Fスーパーホーネット”は、F-14より最大スピードは劣るものの多彩な兵器を搭載でき、レーダーや電子機器の性能は格段に上がっている。
“Su-57”は、映画の中であったように…信じられないスピードで旋回し、信じられないような動きでミサイルを回避していました。
あれには思わず…“Holy shit!”と言ってしまいますよね。
最後に出てくるF-14トムキャットは、地上シーンは博物館のものを使い飛行シーンはCGとなっている。
極秘ミッション
今回マーヴェリックたちが挑むミッションは、ウラン濃縮プラントの破壊です。
その為には、敵の強力な防空網を避けて渓谷を超高速低空飛行しながら、正確にターゲットにミサイルを撃ち込まなければいけません。
その後は急上昇で離脱し、敵の地対空ミサイル(SAM: Surface to Air Missile)をかわさなければいけない。
さらに、敵機である「第5世代戦闘機」Su-57とのエンゲージ(交戦)が待っています。
空母“セオドア・ルーズベルト”から飛び立ったマーヴェリックたち、先制攻撃で空母から巡航ミサイル“トマホーク”が発射されます。
この“トマホーク”が凄過ぎて…怖過ぎます!
あんな距離をあの速さで飛び、あんなに正確に着弾するんですか!?
そこから「極秘ミッション」スタートです。
緊張感と臨場感で、最後まで目が離せなくなる。
特に、あらゆる方向から飛んでくる“SAMの嵐”をかわすシーンは凄いです。
評価
Rotten Tomatoesでは、トマトメーター(批評家)96% ポップコーンメーター(観客)99%
metacriticでは、メタスコア(批評家)78/100 ユーザースコア(観客)8.4/10
IMDbでは、IMDbレーティング8.2/10 ユーザー評価8.4/10
ロッテントマトでは超高評価で、他でもかなり高い評価となっています。
トム・クルーズが続編製作を温存し、脚本を練りに練って満を持して世に出した作品は大成功を収めました。
1986年のオリジナルから36年という時を経て、最高の続編が出来上がったと言えるのではないでしょうか。
トップガン3
2024年1月にパラマウント・ピクチャーズは、「トップガン3」の製作準備に取り掛かっていると明かしました。
しかし、プロデューサーの“ジェリー・ブラッカイマー”は、トム・クルーズが他の作品などで忙しく実現には時間がかかるかもしれないと語っています。
現時点で「トップガン3」に出演すると言われているのは、“トム・クルーズ”とルースター役の“マイルズ・テラー”、ハングマン役の“グレン・パウエル”の3人だそうです。
首を長くして待とう!
トムが“おじいちゃん”になっちゃうよ…
まとめ
前作の監督“トニー・スコット”の自殺という衝撃や、コロナによる公開延期などを乗り越え36年が経った。
そして、待ちに待った待望の続編「トップガン:マーヴェリック」が2022年に公開されました。
オープニングの「Danger Zone」やビーチでのフットボールなど、前作へのオマージュもいくつか用意されています。
30年振りに「トップガン」へ教官として戻ることとなった“マーヴェリック”、そこで再び出会った“ペニー”…そして、親友グースの息子“ルースター”。
恋と友情…マーヴェリックは教え子たちと命を懸けた「極秘ミッション」に挑む!
結果的に、この作品は大成功し最高の続編となりました。
きっとまた、何度も観ることになるでしょう。
「トップガン3」も製作に向けて動き出しているようなので、楽しみに待ちたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます
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