2024年7月8日より、NETFLIXで実写版の映画「ゴールデンカムイ」が配信されています。
私は、原作漫画は読んだことがありませんでした。
全く知らない状態で観ても良かったんですが、アニメがあったので第1期(1〜12話)を観てから映画を観ることにしました。
どんな話なのかな?
北海道を舞台に“金塊”をめぐるバトルらしいよ
漫画「ゴールデンカムイ」
www.amazon.co.jpより
ゴールデンカムイ(GOLDEN KAMUY)は、“週刊ヤングジャンプ”(2014年38号〜2022年22・23合併号)で連載されていた野田サトルの漫画。
略称“金カム”と言われ、単行本(全31巻)の累計発行部数は2024年1月現在で2700万部を突破している。
STORY
舞台は明治末期の日露戦争直後の北海道。戦争で「不死身の杉元」と称された“杉元佐一”は、戦死した親友の妻のために北海道で砂金を採っていた。そんな時、酔っ払いからアイヌの“金塊”の話を聞く。その後ヒグマに襲われていたところをアイヌの少女“アシㇼパ”に助けられる。お互いに利害が一致した杉元とアシㇼパは、手を組み金塊を追うこととなった。そして、一筋縄ではいかない金塊をめぐるバトルが始まる。
部分け
物語の部分け | 巻数 |
---|---|
旅の幕開け編 | 1〜5巻 |
網走監獄編 | 6〜14巻 |
樺太編 | 15〜21巻 |
北海道帰還編 | 22〜27巻 |
最終章 | 28〜31巻 |
もう物語は完結してるんだね
読みたくなっちゃうね
アニメ「ゴールデンカムイ」
dアニメストアより
2018年4月9日から第1期の放送が開始され、2023年6月26日に第4期の放送が終了した。
最終章となる第5期の制作は決定しているが、2024年7月現在ではまだ放送開始日は発表されていない。
アニメを観ていると、意外とギャグや下ネタが多いのに気づきます。
残酷な描写もちょくちょく見られます。
アイヌの文化・風習・料理、歴史的背景などは、ちゃんとリサーチされていて勉強になりますね。
アニメ放送期間
区切り | 部分け | 放送期間 |
---|---|---|
第1期 | 旅の幕開け編 | 2018年4月9日〜6月25日 |
第2期 | 網走監獄編 | 2018年10月8日〜12月24日 |
第3期 | 樺太編 | 2020年10月5日〜12月21日 |
第4期 | 北海道帰還編 | 2022年10月3日〜2023年6月26日 |
第5期 | 最終章 | 未定 |
主要キャラクターと声優(第1期)
ここではアニメ第1期に登場する主要キャラクターを紹介したいと思います。
キャラクター名 | 説明 | 声優 |
---|---|---|
杉元 佐一 (すぎもと さいち) | 主人公であり“不死身の杉元”と称された日露戦争の帰還兵 軍帽にマフラーと顔の裂傷痕が特徴 | 小林 親弘 |
アシㇼパ | ヒロインであり天真爛漫なアイヌの少女(和名:小蝶辺 明日子) 弓の名手で北海道の気候や動植物、アイヌの文化・料理・風習に精通している | 白石 晴香 |
白石 由竹(しらいし よしたけ) | 刺青の囚人の1人で、人並外れた身体能力で“脱獄王”と呼ばれる 観察力に優れ、口が達者で調子のいい男 | 伊藤 健太郎 |
鶴見 篤四郎(つるみ とくしろう) | 第七師団の中尉で情報将校、両目の周りの皮膚が剥がれ白い額当てをした奇妙な姿 時に残忍であるが、部下たちからの信頼は厚くカリスマ性がある | 大塚 芳忠 |
土方 歳三(ひじかた としぞう) | 元新撰組の副長であり“鬼の副長”と呼ばれた白銀色の長い髪と顎髭が特徴の男 網走監獄の脱獄を主導した主犯格で、ある目的のため計画的に行動している | 中田 譲治 |
尾形 百之助(おがた ひゃくのすけ) | 第七師団の上等兵で“孤高の凄腕スナイパー”と言われるほどの狙撃の腕を持つ 状況に応じてコロコロと陣営を変えることから“コウモリ野郎”とも言われている | 津田 健次郎 |
谷垣 源次郎(たにがき げんじろう) | 第七師団の一等卒で、秋田県阿仁出身の元マタギのため“阿仁マタギ”と言われている 真面目な男で射撃の腕も良く、山中での行動や追跡能力に長けている | 細谷 佳正 |
牛山 辰馬(うしやま たつうま) | 刺青の囚人の1人で“不敗の牛山”と言われた、額の四角いタコと柔道耳が特徴の巨漢の男 異常な性欲の持ち主であり、アシㇼパに男性器の見定め方を教えたことから“チンポ先生”と慕われる | 乃村 健次 |
家永 カノ(いえなが かの) | 外見は美しい若い女性だが、その正体は女装した天才外科医の老人男性 「札幌世界ホテル」で女将に成りすまし、殺人を繰り返し“同物同治”のため人の部位を食べていた | 大原 さやか |
二瓶 鉄造(にへい てつぞう) | 刺青の囚人の1人で、単独で200頭以上の熊を仕留めた“悪夢の熊撃ち”と呼ばれる凄腕の猟師 旧式の一八年式単発銃を愛用し、口癖は“勃起!” | 大塚 明夫 |
辺見 和雄(へんみ かずお) | 刺青の囚人の1人で、温厚な性格の漁師を装った連続殺人犯 子供の頃の記憶から人の道を外れ、これまで100人以上を殺してきた“快楽殺人者” | 関 俊彦 |
インカㇻマッ | アイヌ語の名前の意味は“観る女”で、よく当たると評判の謎の占い師の女 アシㇼパからは“イカッカㇻ・チロンヌㇷ゚”(たぶらかすキツネ)と呼ばれている | 能登 麻美子 |
キロランケ | アシㇼパの父“ウイルク”の古い友人で、ロシア系少数民族出身のアイヌ 元第七師団の工兵部隊隊員で、名前の意味は“力強い下半身” | てらそま まさき |
いっぱいいて覚えられない…
アイヌの名前も出てくるしね
映画「ゴールデンカムイ」
アニメイトタイムズ&シネマトゥデイより
ゴールデンカムイ(GOLDEN KAMUY)は、2024年1月19日に公開された野田サトル原作の漫画「ゴールデンカムイ」の実写版映画。
原作の単行本第1巻から第3巻の前半まで、アニメの第1話から5話までの実写化。
監督:久保茂昭
上映時間:128分
再現度はどうかなー
やっぱり気になっちゃうよね
キャスト
役者名 | 役名 |
---|---|
杉元 佐一 | 山崎賢人 |
アシㇼパ | 山田杏奈,浅田芭路(幼少期) |
尾形 百之助 | 眞栄田郷敦 |
月島 基 | 工藤阿須加 |
二階堂 浩平/洋平 | 栁俊太郎 |
寅次 | 泉澤祐希 |
白石 由竹 | 矢本悠馬 |
谷垣 源次郎 | 大谷亮平 |
牛山 辰馬 | 勝矢 |
梅子 | 高畑充希 |
ウイルク | 井浦新 |
鶴見 篤四郎 | 玉木宏 |
土方 歳三 | 舘ひろし |
後藤 竹千代 | マキタスポーツ |
アニメ版のナレーションは“立木文彦”ですが、実写映画版ではアニメ版で「尾形百之助」の声を担当した“津田健次郎”です。
感想
全体的には「原作に忠実に描かれている」と感じました。
最初に気になったのは、敵塹壕に突っ込んでいった杉元を誰も撃たないロシア兵…
アニメならいいけど、実写ではかなり違和感がありますね。普通なら蜂の巣です。
あと、アシㇼパの違和感と後藤(マキタスポーツ)が直ぐに人形になっていたこと。
熊と狼は結構リアルで良かったです。(着ぐるみじゃなくて良かった)
VFXとCGを駆使したようですが、なかなか凄い技術だと思いました。
小熊がとても可愛かったですね。
杉元佐一
杉元はもっと長身でシュッとしているイメージですが、日本の映画やドラマの主役はほとんど事務所の力で決まるので仕方がないでしょう。
しかし彼は、よく漫画が原作の主人公を演じますよね。
最初「マフラーの色が違う!」と思ったんですが、原作の巻頭カラーなどでは黄色ではなくあの色でした。
なぜアニメ版は、“黄色にえんじ色のライン”にしたのでしょうか。
この作品で“杉元佐一”を演じる彼に足りないものは、“鬼の凶暴さ”と“優しさ”ですね。
アシㇼパ
アシㇼパには違和感を感じましたね。観ているうちに慣れてきましたが…
アシㇼパの設定は10代前半なので、もう少し小柄で子供というイメージです。
彼女も童顔ですが、もっと子供っぽい方が良かったかな。
でも、目はいい感じだし…いろいろと大人の事情もあるんでしょうね。
白石由竹
この白石の役は相当難しいと思います。
ああいうキャラクターはアニメでは良いんですが、実写となるとかなり大変でしょう。
原作やアニメを観ていない人は、映画の白石を観てどう感じたのでしょうか?
下手すると「わざとらしい演技」や「下手な芝居」と感じるかもしれません。
白石は物語の中でも重要な人物なので、役者の人が頑張っているのは感じられました。
鶴見篤四郎
鶴見は良かったですねー。
玉木宏というイメージはなかったですが、目の周りのメイクや芝居も鶴見っぽくて再現度が高いと感じました。
鶴見も重要な役なので、これからが楽しみです。
こやつけっこう残酷なんだよね
玉木宏の殻をぶち破ってもらいたいね
二階堂浩平/洋平
この双子はイカれてるキャラですが、なかなか良かったのではないでしょうか。
今後は単独でのイカれっぷりに期待します。
尾形百之助と谷垣源次郎
2人とも怪我で離脱してしまいましたが、今後はけっこう出てきます。
まだ出番が少ないので良くわかりませんが、続編で彼ら“らしさ”を見せて欲しいですね。
土方歳三
土方が登場した時、“舘ひろし”だったことを初めて知って笑えました。
顎髭が長過ぎてなんか面白かったんですが、観ているうちに慣れてきました。
刀と銃で暴れ回る土方を楽しみにしています。
牛山辰馬
牛山も再現度が高くて笑えました。
一瞬「フレディ・マーキュリーかよ」と思ったんですが、表情から体格まで結構いい感じでしたね。
早くアシㇼパに“チンポ先生”って呼ばれて欲しいです。笑
レタㇻ
最後の“ホㇿケウカムイ”と言われる白銀のエゾオオカミ。
熊に襲われていたところをアシㇼパに助けられ、親狼が死んでいたためアシㇼパによって育てられた。
熊と狼はどうするのかと思っていましたが、素晴らしいVFXでリアルの表現されていました。
なかなか滑らかな動きで、製作も大変だったのではないでしょうか。
何部作??
原作に忠実に製作しているせいか、2時間で単行本3巻ぐらいしか進んでいません。
この調子だと完結までにあと9作の製作が必要になります。
原作やアニメの最初の部分け「旅の幕開け編」も終わってないですからね。
続編
2024年秋に映画「ゴールデンカムイ」の続編にあたる、連続ドラマW「ゴールデンカムイ-北海道刺青囚人争奪編-」がWOWOWオンラインとWOWOWオンデマンドで放送・配信されるようです。
映画版のキャストに加え、新たなキャラクターとキャストが追加されます。
個人的には、イカれた快楽殺人者“辺見和雄”を誰がどんな風に演じるのかが楽しみです。
この漫画はこの先に“変態”ばかり出てきますが、果たして映像化できるのでしょうか。
もしそれを避けたとしたら、その時点で「ゴールデンカムイ」ではなくなってしまいます。
どうなるのかとても興味があります。
連続ドラマかぁ
さすがに映画で全部できないよね
評価
Rotten Tomatoesでは2024年7月15日現在、トマトメーター(批評家)86% オーディエンススコア(観客)88%となっています。
metacriticでは、まだ未定となっていて評価されていません。
海外でこの映画を観る人は、ほとんど原作を知っている人だと思います。
それでこの高い評価なので、概ね満足しているということでしょう。
ロッテントマトでもまだ評価の数は少ないですが、今後はどうなるのでしょうか。
評価がまとまってきたら、また追記したいと思います。
まとめ
野田サトル原作の人気漫画の実写版映画「ゴールデンカムイ」がNETFLIXで配信されています。
原作を読んだりアニメを観てからの方が、比較ができてより楽しめると思います。
原作に忠実に描かれているため、進行が遅く中途半端なところで終わってしまいます。
せめて「旅の幕開け編」の最後までにすれば良かったのに…
正直、実写版には期待はしていなかったんですが…そこそこ楽しめました。
熊と狼(レタㇻ)のVFXが素晴らしかった!
先にアニメを観ていて良かったかなと思います。
秋の続編が楽しみになってきました。原作も1巻から読んでみようかな。
ぜひ、一度ご覧になってみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました
ヒンナ ヒンナ