NETFLIXで何か面白そうな作品はないかと探していると、とても気になるタイトルが目に入ってきました。
「自由研究には向かない殺人」
何これ?自由研究?殺人?…気になりますよね。
NETFLIXでは、2024年8月1日に世界配信された作品です。
どんな話なのか全く情報がない状態で、とりあえず観てみることにしました。
“自由研究”って響きが懐かしいね
それと“殺人”とは…またミスマッチだね
NETFLIX シリーズ「自由研究には向かない殺人」
Filmarks & デイリー・シネマより
自由研究には向かない殺人(原題:A Good Girl’s Guide to Murder)は、2019年にホリー・ジャクソンが発表した同名小説を映像化した、イギリスのミステリー・スリラードラマ。
2024年7月1日にイギリスのBBC iPlayerでストリーミング配信され、7月10日にBBC Threeで地上波で初めて放送、8月1日にNETFLIXで世界配信された。
1話43〜50分程の全6話で構成されている。
STORY
5年前の2019年、女子高生の“アンディ・ベル”が恋人の“サル・シン”に殺害されたという事件。事件は解決済みだったが、被害者アンディの遺体は発見されていなかった。2人を知る優等生の少女“ピッパ(ピップ)・フィッツアモビ”は、サルの無実を信じていた。中等学校の最終学年であるピップは、自由研究の題材として「アンディ・ベル失踪事件」を調査することを決意する。
監督:ドリー・ウェルズ(1〜3話), トム・ヴォーン(4〜6話)
視聴時間:43〜51分
可愛らしい子だね
この子が殺人事件を調査するんだって
原作者
ホリー・ジャクソン
ホリー・ジャクソンは、イギリス・バッキンガム出身の小説家。
15歳で初めて小説を書き、ノッティンガム大学で文学言語学と創作文芸を学んだ。
2019年に出版された「A Good Girl’s Guide to Murder」が彼女のデビュー作となり、多くの賞を受賞し賞賛を受けた。
2020年“英国図書賞 児童向けフィクション部門最優秀賞”と“バーンズ・アンド・ノーブル年間最優秀本賞”を受賞。
2020年にデビュー作の続編となる「Good Girl, Bad Blood」と2021年に「As Good As Dead」を執筆。
さらに、同年に前編中編小説「Kill Joy」を執筆した。
2022年、初の単独小説となる「Five Survive」、2024年に2作目の「レイチェル・プライスの再登場」が出版された。
小説
小説「自由研究には向かない殺人」は、日本でも口コミで人気となりました。
ハヤカワ・ミステリマガジン「ミステリが読みたい!海外篇」1位
「このミステリーがすごい!2022年版 海外編」2位
週刊文春「2021ミステリーベスト10 海外部門」2位
「2022本格ミステリ・ベスト10 海外篇」2位
本屋大賞「翻訳小説部門」2位
「自由研究には向かない殺人」3部作の2作目となる「Good Girl, Bad Blood」の邦題は「優等生は探偵に向かない」です。
完結編である3作目「As Good As Good」の邦題は「卒業生には向かない真実」です。
“デビュー作”が大ヒットって凄いね
しかも“ドラマ化”されてるし
主演
エマ・マイヤーズ(ピッパ“ピップ”・フィッツアモビ役)
エマ・マイヤーズは、フロリダ州オーランド出身のアメリカの女優。
2010年にテレビシリーズ「グレイズ」で子役としてデビューし、2020年にテレビ映画「テイスト・オブ・クリスマス」2021年「ガール・イン・ザ・ベイスメント」に出演。
2022年にNETFLIX シリーズ「ウェンズデー」に主演してブレイクし、2024年の「自由研究には向かない殺人」でさらに知名度を上げた。
2025年公開予定の映画「マインクラフト・ムービー」に出演する予定である。
エマ・マイヤーズは、この作品で初めて認識しました。
とても可愛らしい少女で、将来が楽しみな女優さんですね。
恐怖を感じつつも、果敢に真実を突き止めようとする姿が良かったです。
登場人物
モヤシネマより
ちょっと登場人物が多くて、観ていると誰が誰だかわからなくなってきます。
海外ドラマでは、結構あるあるですよね。
ドラマの中でピップ自身も関連人物をまとめているので、よく観ていればわかると思います。
JINS 公式オンラインショップ感想
全6話で構成されているので、2,3日ぐらいでサクッと観てしまいました。
主人公の少女ピップが「どうやって事件を調査していくのか」「誰が本当の犯人なのか」が気になり、どんどん先が観たくなっていくドラマです。
まだあどけなさが残る可愛らしい少女が、危なっかしくも果敢に真実を求めていく姿に惹かれてく。
とても面白い作品です!
ピップ
17歳の女子高生ピップは、頭脳明晰でイギリスの名門“ケンブリッジ大学”を目指す少女。
母親の新しいアフリカ系の夫“ヴィクター”と母親とヴィクターの子である“ジョシュ”、そして愛犬の“バーニー”と共に暮らしている。
失踪した“アンディ”の恋人だった“サル”が犯人とされていましたが、ピップはサルが犯人とはどうしても思えませんでした。
サルの“無実”を晴らすため、ピップは「自由研究」の題材として事件の“真相を究明”することを決意します。
顔に似合わず肝の座ったピップは、関係者に次々と接触しインタビューする。
危なっかしくて、観てるこっちが“ドキドキハラハラ”しちゃいます。
彼女を突き動かすのはただの“好奇心”なのか、それとも生まれもった“正義感”なのか…。
とにかく、次にどんな一手を打つのか…ピップの行動から目が離せなくなる。
ピップ可愛かったね
命知らずだったけどね…
調査方法
ピップは、気になったら何でもとことん調べるタイプの人間なんでしょう。
過去に観た刑事ドラマの影響なのか、自分の部屋の壁に事件の関係者の写真や新聞記事を貼り、そこに手掛かりや発言などをメモ書きしていきます。
そして、関係者のSNSをチェックして本人はもちろん、その友達の投稿まで細かく調べていく。
現代っ子らしくていいじゃないですか。
相方のサルの兄である“ラヴィ”と「名探偵シャーロック・ホームズ」と「ワトソン」と、自分たちを例えながら真相に迫っていきます。
時には、襲われてもおかしくないような男と二人きりの状況になったり…。
ラヴィ
アンディ殺しの容疑者とされ、自殺したサルの実の弟である“ラヴィ”
兄が殺人犯となったため、自宅に落書きされたり誹謗中傷を受けていた。
ピップが事件のことを聞いてきても、最初は乗り気ではなく…事件を蒸し返して欲しくない様子でした。
しかし、ピップが「兄が無実だと信じていること」と彼女の“本気度”が伝わり協力することに。
インド系の彼や周りの人間は「人種差別」を示唆する発言をしたりします。
このドラマには、ドラッグやレイプ、人種差別といったテーマもある。
暗く心を閉ざしたラヴィは、ピップと調査を進めていくうちに少しづつ明るくなっていきます。
イギリスの田舎町
舞台はイギリスの架空の田舎町“リトル・キルトン”です。
小さな田舎町で起こった殺人事件を調査する、まるで「ツイン・ピークス」のようですね。
リトル・キルトンの町は、とても穏やかで緑が多く街並みも美しい。
ピップのお家は特に可愛らしくて、女の子は憧れるのではないでしょうか。
「あんな田舎町で過ごす人生もいいのではないか」と思ってしまいました。
誰が犯人なのか?
もちろんここで発表はしませんが、“こいつかも!?”とい怪しむことは何度かありました。
ピップの地道な捜査により、意外な人物にたどり着きます。
最終的な真犯人なんですが、ちょっと動機が強引だったように感じました。
意外性はかなりあったんですけどね…。
アモビ家
ピップの父親は亡くなってしまったため、母親の再婚相手のナイジェリア人のヴィクターが家にいます。
母リアンとヴィクターの子が“ジョシュア”で、アモビ家は肌の色が違う者たちで構成されている。
母親が黒人男性を愛した影響があるのかないのか、ピップもラヴィに惹かれていきます。
時折みせるピップのあどけない笑顔は、彼女がまだ女子高生だったことを思い出させる。
愛犬バーニーも可愛いんですよね…
シーズン2について
原作があるので、シーズン2の製作は可能だと思います。
しかし、現在までに続編の情報はありません。
エグゼクティブ・プロデューサーの“フリス・ティップレディ”は、ファースト・シーズンで終わることを示唆していたようです。
評価
Rotten Tomatoesでは、トマトメーター(批評家)84% ポップコーンメーター(観客)69%
metacriticでは、メタスコア(批評家)69/100 ユーザースコア(観客)5.9/10
IMDbでは、IMDbレーティング6.8/10 ユーザー評価6.9/10
思ったより低めの評価です…もう少し高いと思っていたんですが…。
ベストセラー小説を上手く映像化できなかった…ということでしょうか。
とはいえ、実際は面白かったですけどね。
まとめ
NETFLIX シリーズ「自由研究には向かない殺人」をご紹介しました。
このタイトルから「どんなドラマだろう」と気になっている人もいると思います。
17歳の女子高生が自由研究の題材として、同じ女子高生である“アンディの失踪事件”を調査します。
自殺した“サル”は本当にアンディを殺害したのか?そして、アンディはどこにいて犯人は誰なのか?
危険を顧みず調査を進め、正義を貫くピップから目が離せなくなる。
全6話という構成で、非常に観やすい作品となっています。
使用されている音楽も良かった印象ですね。
ぜひ、ご覧になってみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございます
マシュマロ…