「友人や知り合いからAmwayの誘いがきた」なんて人は結構いると思います。
あなたはとりあえず話を聞きましたか?
それとも聞く前から拒絶しましたか?
誰から話がくるかによって、それは変わると思います。
Amwayはヤバい企業なの?なんでヤバいって言われてるの?ねずみ講なの?
今回はこれをテーマにお話ししたいと思います。
昔の友達が急に会いたいって言ってきたんだけど…
あ、それAmwayかもね!?
Amwayとは
日用品を中心に化粧品や栄養補助食品から浄水器まで、幅広い商品を口コミにより販売するネットワークビジネス(連鎖販売取引,MLM)の企業。
American Wayを略したAmwayは1959年にアメリカのミシガン州エイダで、リッチ・デヴォスとジェイ・ヴァンアンデルの2人によって設立されました。
自分たちが成功することはもちろん「成功を望むすべての人々にその機会を提供したい」という理念の元にスタートしました。
Amwayはねずみ講なのか
ここで結論を言いますと、Amwayはねずみ講ではありません。
ねずみ講じゃないんだ?!
うん、これから説明するね
では、なぜAmwayがねずみ講ではないのか、順番に見ていきましょう!
ねずみ講とマルチ商法
まずは、ねずみ講とマルチ商法について。
ねずみ講とは
ねずみ講は「無限連鎖講」のことで、ねずみがたくさんの子供を産むことからそう言われています。
一般的に商品が存在せず、自分がお金を出して組織に加入し親会員になります。その後、次々と子会員を集めて会費などの名目で紹介料をとって収入をあげます。
子会員を増やすほど親会員の紹介料が増え、残りは組織の上の階層の人間にお金が入っていく仕組みです。
最後はシステムが破綻することから、法律で禁止されています。
マルチ商法とは
マルチ商法・マルチレベルマーケティング(MLM,Multi-Level Marketing)
連鎖販売取引に分類され、会員が新規会員を勧誘することで勧誘者に利益が上がり、その連鎖によって階層組織を拡大していく販売形態。
マルチ商法は違法ではないが、消費者が不利益を被らないように厳しく規制されている。
劣悪な商品を売りつけたり、クーリングオフが出来なかったり、悪質マルチ商法やマルチ商法まがいは多い。
Amwayとねずみ講
ねずみ講には限界があるので、大抵は1,2年で一気にお金を集めてトンズラでしょう。
2024年現在、アメリカでAmwayが設立されて65年、日本アムウェイは1979年に営業を開始したので45年。
何十年も続くねずみ講なんてあり得ません。
ねずみ講は勧誘した人が会員になれば紹介料が発生しますが、Amwayはねずみ講ではないのでそれだけでは報酬は出ないのです。
よく「Amwayはピラミッド式で上だけが儲かるシステム」なんて言う人がいますが、それは大きな間違いです。
後から始めた人が、先に始めた人を超えるのは充分に可能である。
これらは、マーケティングプランを正確に聞けばすぐにわかります。
Amway本社
アメリカのミシガン州エイダにあるAmway本社は、床面積32.5万㎡もありビルが80棟もあります。
Amwayビジネスは、世界100以上の国と地域に広がっている。
日本アムウェイ本社は、東京都渋谷区のNHK近くにあります。
Amwayの売り上げは日本で約1,000億円、世界では約1兆円を超えています。
もう皆さんお分かりの通り、これだけ巨大な本社を持ち売り上げは1兆円超え。
日本でも、渋谷の一等地に立派な自社ビルを持つAmway。
ねずみ講であるはずがありません。
世界100の国と地域に広がるねずみ講…だったら、それはそれで凄いですよね。笑
昭和ならまだしも、令和になった今でもAmwayをねずみ講と言っている人は、ただの「無知で情弱な人」と言わざるをえません。
Amwayの報酬
Amwayは仕事をして結果を出した人には報酬を出しますが、結果を出さない人には報酬は出しません。
皆さんの会社を見てください。たいして働いていないのに、毎月給料をもらっている人が沢山いますよね?
給料泥棒ってやつです。
Amwayのマーケティングプランでは、給料泥棒なんて不可能です。
『やった人には報酬を出し、やらない人には出さない』
なんかAmwayの方が公平だね
確かに…
マーケティングシステム
分配者や卸売業者という意味のディストリビューターは、それぞれが広告代理店の社長のようなものです。
Amwayの商品を購入し、使用して宣伝・販売するのが仕事。
Amwayのビジネスを簡単に言うと「私たち(Amway)が質の良い製品を作るから、それを使って良かったら口コミで広めてね」という感じです。
私たちが普段お店やネットで商品を買って「凄く良いからあなたも買ったら」と友人に話し、その友人が同じ商品を買っても紹介者は報酬をもらえません。
それに対し「お礼に宣伝料を払いますよ」というのがAmwayです。
これこそが「成功を望むすべての人々にその機会を提供したい」という創立者の考えた意図ではないでしょうか。
但し、それなりの規模の流通が確立されなければ報酬は支払われません
ディストリビューターの仕事
ディストリビューターの仕事は
- Amwayの製品を購入・使用し広める
- ミーティングに参加し、商品やマーケティングの知識を増やす
- メンバーと会い、グループのモチベーションを維持する
そして、もうひとつ大事な仕事があります。それは人を育てることです。
これが最も難しい仕事だと思います。
育成
例えば、あなたの会社であなたの後輩を自分と同等、もしくは自分以上のスキルを持たせるのは大変ではないですか?
やる気のない人や打たれ弱い人、サボる人、やってるフリをする人。
そんな人たちに「一緒に頑張ろう」と励まし、落ち込んでいたら慰めたり、一喜一憂し切磋琢磨していかなければなりません。
これには相当の労力が要ります。
Amwayはあなたから始まったグループで、毎月一定の商品を流通させていかなければいけません。
もちろん、あなたひとりでは不可能です。
なるほど…自分だけが頑張ってもダメなんだね…
そうなんだよね〜これが難しい
不労所得
Amwayの誘い文句で「成功すれば不労所得が得られる」なんて聞いたことがあるかもしれません。
これが先にあげた【人を育てたこと】に対するロイヤリティです。
まず、あなたがグループで一定の流通を維持して独立します
次に、あなたがAmwayを伝えた友人を手伝い独立させるのです
言わば、“お店が弟子を育てて、フランチャイズを増やしていく”ような感じです。
Amwayの成功者はこれを繰り返しています。
問題点
Amwayの問題点が何かと問われれば、それはディストリビューター個人にあると思います。
会社は「こういうやり方はしないでね」と言っても、世の中にはやはりズルしたり手っ取り早く稼ごうとする人間が必ず現れます。
私たちは小さい頃から親や学校の先生から「人を騙したり物を盗んではいけない」と教わっていますよね。
それでも詐欺や窃盗、殺人などの犯罪を犯す人がいる。
これは国が悪いですか?そうではなくて個人の問題ですよね。
会社のお金を横領する人もいます。会社が悪いですか?
Amwayのディストリビューターはそれぞれが個人事業主のようなもので、会社が方向性を示しても最後は個人のモラルに頼るしかありません。
世の中の犯罪がなくならないように、これを完全に防ぐのは難しいのではないでしょうか。
完全に人を制御するのは難しいよね…
だって人間だもの…
勧誘の仕方
- ずっと連絡を取っていなかった、学生時代の友達からいきなり連絡が来た
- 「すごい話があるから」と内容は聞かされずに行ったらAmwayだった
- 「ちょっと会おうよ」と言われて会いに行ったら、知らない家に連れて行かれ、そこではAmwayのホームミーティングが行われていた
- 待ち合わせしてカフェでお茶した後に、Amwayのミーティング会場に連れて行かれた
- マッチングアプリで会ったらAmwayの話をされた
これらはネットワークビジネスあるあるなので、経験したことある人は割といるのではないでしょうか。
こういったことがあると、人はネットワークビジネスを拒絶するようになります。
勧誘する方も必死なのはわかりますが、間違ったやり方はいけません。
名称や勧誘目的を事前に明示しなかったり、迷惑な方法で勧誘したりで2022年10月13日に、日本アムウェイは消費者庁より連鎖販売取引に関する行政処分を受けました。
判断の仕方
相手との関係性もありますが、強引に無理矢理でない限り話だけは聞いてみてもいいと思います。
あなたの友人が、なぜそこまでしてあなたを誘うのか。
何でもそうですが「話をひと通り聞いた上で、気に食わないところがあれば断ればいい」のです。
誰かが怪しいと言っていたからではなく、あなた自身が聞いて判断して決めればいい。
それが悪いものなら、あなたが友人に指摘してあげましょう。
そこでキッパリと問題点を指摘して断れば、少なくともしばらくは誘ってこないのではないでしょうか。
「商品を買わされた〜」なんて人がいますが、Amwayには100%現金返済保証制度があるので返せばいいだけです。
Amwayと私
私は20代の頃にアメリカでAmwayに出会いました。
バイト先の人の良いおじさんから商品デモとマーケティングプランを聞き、すぐに「これはすごいビジネスだ」と思いました。
今でもあのマーケティングプランはよく出来ていると思っています。
アメリカでスタートして、帰国してからも積極的にミーティングやセミナーに参加していました。
しかし、数年経って…上手くいかずに辞めてしまいました。
辞めた理由
私の場合は在庫を抱えたとか、金銭的に無理をしたとかはありませんでした。
元々が社交的な人間ではないし、人の集まりが得意な方ではなかったので、単純に向いていなかったんだと思います。
誰かと仲良くなって、その人にAmwayを薦めるというプロセスに疲れたのかもしれません。
疑念を抱いている人をこちらに向かせるのは非常に大変です。
明確な目標とビジョンがなかったというのも、上手くいかなかった原因かもしれないと思っています。
Amway商品
商品は、自分の気に入ってる物だけ今でも使い続けています。
台所用洗剤のディッシュ・ドロップ、多目的洗剤のL.O.C.、男性用化粧水と乳液、クィーン クックウェア(鍋)、浄水器、空気清浄機、調味料なんかは気に入って変わらず使用中。
Amwayの鍋や浄水器、空気清浄機、サプリメントは、非常にクオリティの高い商品だと思います。
鍋は10年近くほとんど使用していませんでしたが、今では毎日のように使っています。
ご飯はいつも鍋で炊いていますが、ほぼ劣化しないので死ぬまで使えそうですね。
一方で、昔から全ての商品が好きなわけではありません。
ノンスティック フライパンはフッ素樹脂加工されているし、スプリーデント(歯磨き粉)にはフッ素が配合されています。
エナジードリンクはそもそも飲みませんが、市販のエナジードリンク同様に人工甘味料が入っています。
全部好きっていう人がいたら、少し疑ってしまいますよね…。
シャンプーはどう?
ワイは好きじゃない…
まとめ
Amwayはアメリカを代表する巨大企業であり、世界100以上の国と地域に広がっています。
売り上げは世界で1兆円を超え、日本アムウェイでは約1,000億円。
決してねずみ講ではありません。
ねずみ講どころか、ただの凄い会社です。
Amwayがヤバいと言われる原因は、一部のディストリビューターによる勧誘の仕方にあります。
売り上げを意識するあまり無理に在庫を抱えたり、ビジネスはまともでも問題はやり方ですね。
連鎖取引販売というビジネススタイルのため、Amwayが全てのディストリビューターを制御できません。
よって、ディストリビューター個人個人のモラルに頼るしかありません。
あなたにAmwayの話がきたときには、一度でいいからしっかりとマーケティングプランを聞いてみてはいかがでしょうか?
私はAmwayビジネスは二度とやることはないと思いますが、もしかしたらあなたの人生を変えるビジネスになるかもしれません。
大事なのは自分の目で見て、耳で聞いて、自分で判断することです。
最後まで読んでいただきありがとうございました
American Way!