U-NEXTにあった映画「ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男」という作品。
“一人の弁護士が巨大企業に闘いを挑んだ実話”ということで、非常に興味を持ちました。
自分の正義と信念を貫く人の話は、けっこう好きで観てしまいます。
日本では2021年に公開されていますが、この映画の存在すら知りませんでした。
巨大企業の金儲けの犠牲になるのは、いつだって何も知らされていない一般市民です。
アメリカでどんなことが起こったのか、さっそく視聴してみることにしました。
チャミン巨大企業の隠蔽…



これは…大好物だね


映画「ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男」
Xより
ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男(原題:Dark Waters)は、2019年(日本は2021年)に公開されたアメリカのサスペンス映画。
2016年のニューヨーク・タイムズ・マガジンの“ナサニエル・リッチ”による記事、「デュポンにとって最悪の悪夢になった弁護士」に基づき脚本が書かれている。
STORY
1998年、シンシナティの大手法律事務所に勤める企業弁護士の“ロブ・ビロット”は、農場経営者“ウィルバー・テナント”から牛の大量死についての調査依頼を受ける。大手化学企業の工場からの廃棄物汚染が原因だと突き止めたロブは、アメリカを代表する大企業に無謀な闘いを挑む決意をする。発がん性物質の危険性を40年間に渡り隠蔽してきた企業に対し、彼は7万人の住民と共に集団訴訟に踏み切るのであった。
監督:トッド・ヘインズ
上映時間:126分



テフロン…



何年も前にやめた…
キャスト
| 役者名 | 役名 | 説明 |
|---|---|---|
| マーク・ラファロ | ロバート(ロブ)・ビロット | シンシナティの大手法律事務所に勤める企業弁護士 |
| アン・ハサウェイ | サラ・ビロット | ロブの妻 |
| ティム・ロビンス | トム・タープ | ロブの勤める法律事務所の上司 |
| ビル・プルマン | ハリー・ディーツラー | デュポン側の弁護士 |
| ビル・キャンプ | ウィルバー・テナント | 土地を汚染された農場主 |
| ヴィクター・ガーバー | フィル・ドネリー | デュポン社の社内顧問弁護士 |
| ジョン・ニューバーグ | ガレスピー博士 | 化学を専門とする博士 |


感想
この映画は、とてもいい作品でした!
アメリカを代表する巨大企業と闘う勇敢な弁護士…ロブ。
彼の正義感と勇気には感服しました。
ボロボロになりながら20年以上も闘い続け、今もなお法的闘争を続けている。
自分のキャリアが終わってしまうかもしれない、家族が路頭に迷ってしまうかもしれない。
そんなリスクも顧みず、彼は7万人の住民たちのために立ち上がった。
金儲けのために環境汚染や健康リスクを度外視する企業…デュポンは氷山の一角に過ぎない…。
多くの人に観てもらいたい映画だと思いました。
ロブ
元々は、企業を守る側の企業弁護士だったロブ。
しっかりとした稼ぎもあり、幸せな家庭を築いている。
そんな彼が、なぜ見知らぬ農場主の突然の依頼を受けることにしたのか?
おばあちゃんが近くに住んでいて、ウィルバーの農場の隣で子供の頃に遊んでいたからだ。
「故郷の自然を守りたい」なんて、多くの人が思うことでしょう。
放っておけば…おばちゃんにも健康被害が起こるかもしれない。
だから、ロブはとりあえず調べてみようと思ったのだろうと予測できる。
巨大企業に立ち向かうという重圧は、ロブには十分にわかっていたと思います。
それでも地域の住民たちを守りたい…彼のような人間こそが“本物の弁護士”と言えるのではないでしょうか。
過去40年ぐらいの大量の資料をチェックする途方もない作業。
分からない化学用語は詳しい博士に聞き、丁寧に調べていくロブが素晴らしい。
ロブ役の“マーク・ラファロ”が非常に良かった。
ラファロは環境活動家でもあり、この作品に興味を持ちプロデューサーも兼任して積極的に映画化を進めたようです。
サラ
ロブの妻であり、3人の子供の母親でもあるサラ。
大手法律事務所に勤める弁護士の妻として、何不自由なく暮らしていたであろう。
しかし、夫が突然とんでもない案件を引き受けてきた。
ロブの弁護士のキャリアを失ってしまうリスクのある訴訟相手。
気が狂いそうになりながらも、彼女が偉いのは夫を見捨てなかったこと。
この手のパターンは、だいたい妻がついていけなくなり夫を見捨ててしまう。
夫の話をしっかりと聞き、彼を信じて逃げなかったサラ。
ロブにとっても、彼女の存在は大きな力になったのではないでしょうか。
サラを演じたのは“アン・ハサウェイ”でしたが、あんな綺麗な奥さんだったらなおさら傍にいて欲しいですよね。
ウィルバー
デュポンの環境汚染の影響で、自身が経営する農場に多大なる被害を受けたウィルバー。
190頭もの牛が死ぬなんて、どう考えても只事ではありません。
農場経営者としては、大打撃以外の何者でもなく最悪の状況です。
動物が死ぬくらいの汚染ですから、人に害がある可能性は十分にあると考えられる。
ウィルバーが怒り狂うのも当然ですね。
他の弁護士は、巨大企業が相手だということで受けてくれなかった。
ボブと出会えたことは、“不幸中の幸い”だったのかもしれない。
裁判って、なんであんなに長くなるんでしょうね…。
残念ながら…最後まで見届けることは出来ませんでした。
テフロン
旧デュポンが、1945年に商標登録したフッ素樹脂「テフロン」。
目玉焼きなどが、“フライパンにくっつかない”ということで世界中でバカ売れした。
テフロンで大儲けしたデュポン社でしたが、テフロンにはPFOA(ペルフルオロオクタン酸)が含まれていました。
PFOAは有機フッ素化合物の一種で、水や油をよく弾き、分解されにくい性質を持っています。
その優れた特性から「魔法の化学物質」と呼ばれていましたが、自然界では分解されないため後に「永遠の化学物質」と呼ばれるようになりました。
PFOAは土壌を汚染し、人の体内に入ればガンを発生させたり、免疫低下を起こす原因となる。
今でもテフロン加工のフライパンは売っているが、世界中で規制が入りPFOAは使用されていないようです。
でも、なんとなく嫌なので…自分は何年も前から、テフロン加工のフライパンはやめました。
大企業
テフロンで大儲けしたデュポン社は、アメリカを代表する大企業となりました。
そんなデュポン社が、PFOAに健康被害の可能性があると知りながら40年以上も隠していた。
デュポンは、きっと“氷山の一角”に過ぎないのではないでしょうか。
日本の大手食品会社や製薬会社でも、過去に発ガン性物質を使用していたこともあります。
映画の最後に、「永遠の化学物質は600種類以上、だがそのほとんどはまだ規制されていない」と出てきます。
企業は低コストで優秀な化学物質があれば、健康被害の可能性があっても使用するでしょう。
“規制されていない”という理由があれば、罰せられることはないからです。
商品を選ぶのは消費者であり、何が起こっても知ったこっちゃない。
とにかく「金儲け」が優先なんですよ!
だから、“美味しくて簡単で安い”には理由があるんです。
気づいた頃にはもう手遅れ…そんなことになってしまうかもしれません。
知識と情報で、あなた自身の身を守ってください!
トム
ロブの所属している法律事務所の上司であるトム。
ロブが受けた案件に最初は困惑していたが、最終的には彼を後押ししていた。
大量の資料を読みあさり、少しずつ証拠を集めていくロブに何か感じたものがあったのでしょう。
会議で声を荒げたシーンは、カッコよくてかなりシビれましたね。
アメリカの産業をより良くするために、この闘いは必要だったのです。
あんな上司がいたらな…と思う人も多いかもしれません。
演じていた“ティム・ロビンス”も流石でした。
評価
Rotten Tomatoesでは、トマトメーター(批評家) 89% ポップコーンメーター(観客) 95%
metacriticでは、メタスコア(批評家)73% ユーザースコア 7.9/10
IMDbでは、IMDbレーティング 7.6/10 ユーザー評価 7.7/10
全体的に高い評価を得ていますね。
どのサイトでも、ユーザーの満足度の方が高くなっています。
我々に無関係ではない真実の話であるからこそ、多くの人に観てもらいたい作品だと思います。


まとめ
2026年4月14日現在、U-NEXTで見放題となっている映画「ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男」
アメリカの巨大企業が隠蔽していた環境汚染に立ち向かった一人の弁護士。
真実を基に描かれている作品です。
PFOAによる水質汚染ということで、私たちにも関係のない話ではありません。
自然界では分解されないという特性から、「永遠の化学物質」と呼ばれている。
しかも、未だに規制されていない永遠の化学物質は600種類以上あるという。
私たちの体は、知らないうちに汚染されているかもしれない。
自分の健康を守るには、もはや自己防衛しかありません。
知識と情報を得て、正しい物を選んでいきましょう。
まずは、この映画を観てみて下さい。



最後まで読んでいただきありがとうございます



企業はやりたい放題だ!誰も彼らを止められない







