2024年7月31日よりApple TV+で「ウーマン・イン・ブルー」が配信されました。
舞台は1971年のメキシコ。実際に起きた犯罪にインスパイアされ、メキシコ初の女性警察官たちの活躍を描いた物語。
1970年代という時代設定と実際の事件に基づくということで、興味が湧いてきて視聴してみることにしました。
メキシコ製のドラマは初めてだし、この作品のオリジナル言語は“スペイン語”です。
吹替で視聴しようか迷いましたが、過去にスペイン製ドラマ「ペーパーハウス」をスペイン語で視聴していました。
ロサンゼルス生活時代もメキシカンと一緒に働いていたし、スペイン語には多少慣れていたので今回も“スペイン語”で観ることにしました。
メキシコのドラマなんだね
初めてでワクワクしちゃうよ
Apple Original シリーズ「ウーマン・イン・ブルー」
Filmarksより
ウーマン・イン・ブルー(原題:LAS AZULES 英題:WOMEN IN BLUE)は、Apple TV+が製作したメキシコのテレビシリーズ犯罪ドラマ。
STORY
1971年メキシコ。警察は初めて女性警察官を募集し、厳しい訓練の末16名が選ばれた。しかし、それは同時期に発生していた連続殺人事件のニュースから目を逸らすための話題作りに過ぎなかった。マリア、バレンティナ、ガビナ、アンヘレスの4人は、若い女性ばかりを狙った“脱がせ屋”と呼ばれる連続殺人事件の捜査を独自に進めるのだった。
監督:フェルナンド・ロフサール
視聴時間:54〜57分
なんか面白そう
やっぱりワクワクしちゃうね
主な登場人物
役名 | 役者名 | 説明 |
---|---|---|
マリア・カマチョ・デ・ラ・トーレ | バルバラ・モーリ | 夫の浮気がきっかけで警察官に応募した 二児の母で推理小説が好き |
バレンティナ・カマチョ・モラレス | ナタリア・テレス | マリアの妹で気が強く言いたいことを言う性格 別れた彼氏に1年経ってもまだ未練がある |
ガビナ・エレラ・マルティネス・バスケス | アモリタ・ラスガド | 父は警察署長で兄は刑事の警察一家に育つが、自分が警察になることは反対されている |
アンヘレス・クルス | シメナ・サリニャーナ | 内気な性格だが、給料目当てに警察官に応募した 共に暮らすおばあちゃんの言うことを聞く |
オクタビオ・ロマンディア | ミゲル・ロダルテ | 元は優秀な警察官でキャバレーの用心棒 女性警官育成プログラムの指揮官に任命された |
アレハンドロ・デ・ラ・トーレ | レオナルド・スバラーリャ | マリアの夫でビジネスマン 浮気をしていたが改心して家族との時間を増やした |
ヘラルド・エレラ | オラシオ・ガルシア・ロハス | ガビナの兄で刑事 “脱がせ屋”と呼ばれる連続殺人犯を追っている |
エピソード
エピソード | タイトル | 時間 |
---|---|---|
エピソード1 | マリア | 57分 |
エピソード2 | パオラ | 54分 |
エピソード3 | ノルマ | 55分 |
エピソード4 | アルマ | 55分 |
エピソード5 | アンヘレス | 56分 |
エピソード6 | ローラ | 54分 |
エピソード7 | ドーラ | 49分 |
エピソード8 | ロサ | 44分 |
エピソード9 | ガビナ | 59分 |
エピソード10 | バレンティナ | 54分 |
感想
このドラマは、はっきり言って面白いです!
当時のメキシコはまだ、“女性は家にいるもの”という時代。
メキシコ初の女性警察官となったものの、お茶汲みや雑用をさせられて大した装備もなく移動はバス。
そんな中で、彼女たちが「どうやって連続殺人犯を追い詰めるのか」と非常に興味をそそります。
ミステリアスな犯人の見せ方やカメラワークもいい。
“メキシコ製作は雑だ”という勝手なイメージを覆されました。
2024年8月8日現在、エピソード3までしかまだ配信されていません。
「全10話」なのでまだ半分もいっていませんが、今後の展開がかなり楽しみです。
マリア
主人公というべきマリアは、“お上品な奥さん”という感じで警察官とは程遠いような女性です。
夫を愛し子供たちを大切にする理想の妻のようですが、夫の浮気を偶然にも知ったことで彼女は変わります。
推理小説が好きなせいか、連続殺人犯の心理を読み推理していく。
被害者の姉と話し、単純に悪人が許せないといった感じでしょう。
ただの話題づくりだった「女性警官育成プログラム」でしたが、マリアはもはや使命感に燃えています。
バレンティナ
マリアの妹のバレンティナは、姉とは正反対で気が強く物事をハッキリ言う性格です。
冒頭のデモのシーンで、“女性は生まれながらに囚人よ”なんて言っていました。
女性が下に見られるのが嫌いで、若い女性ばかり狙う連続殺人犯が許せない。
一方で、別れた彼氏が忘れられないという一面もあります。
感情を抑えられないタイプなので、今後も周りを掻き乱していくでしょう。
ガビナ
警察一家に生まれたガビナは、兄たちのように自分も警察官になりたいと憧れていました。
しかし、父親は娘に危険なことをして欲しくないし家にいて欲しい。
兄たちも1人を除いて皆同じで、ガビナは家族の猛反対にあいます。
でも、彼女には才能があるし警察官として市民を守りたい。
笑顔が可愛らしくて、ガビナはかなりいいキャラだと思います。
この先、彼女が父や兄たちに認められることを祈ります。
アンヘレス
おばあちゃんと2人で暮らす、内気で物静かなアンヘレス。
おばあちゃんの言うことをよく聞きます。
今の仕事の給料が低いことをおばあちゃんに指摘され、テレビで観た“女性警官育成プログラム”に応募します。
アンヘレスは、おばあちゃん次第で考え方が変わるのが面白い。
彼女もまたいいキャラで、今後もその内気な性格からは予想もしない活躍をするのではないでしょうか。
4人の個性とキャラクター
彼女たち4人のバックグラウンドや個性が魅力的で、非常に面白いチームワークを構成します。
それぞれが何を思い行動し、不利な状況下で連続殺人犯を追い詰めていくのか。
視聴者側である我々、特に女性は間違いなく彼女たちを応援するでしょう。
4人それぞれの私生活と警察官としての使命、さらに女性の地位の向上に奮闘する彼女たちから目が離せなくなります。
今後の彼女たちの“化学反応”が楽しみでなりません。
いいキャラが揃ってるよね
彼女たちのキャラがドラマを面白くしてるね
ロマンディア
警察官として18年間過ごし、多くの事件を解決し勲章も3回授与されているロマンディア。
しかし、命令違反や上司への暴行で“無期定職”となりキャバレーの用心棒をしていた。
皆が断ったことで「女性警官育成プログラム」の指揮官として彼に白羽の矢がたった。
厳しい指導をしますが、ロマンディアには優しさを感じます。
同僚の刑事にバカにされますが、彼はその挑発にはのりません。
このプログラムを成功させて“刑事に復帰したい”という思いだけでなく、彼女たちを成功に導いてやりたいという思いも感じることができます。
彼もまたナイスなキャラで、この先が楽しみです。
ヘラルド
できる刑事風のヘラルドですが、十分な証拠もなく強引に容疑者と決めつける男。
“脱がせ屋”と呼ばれる連続殺人犯を追っていますが、一向に逮捕することが出来ません。
妹のガビナを家に連れ帰ろうとしたり、ロマンディアを馬鹿にして邪魔をします。
今後ガビナたちの活躍により、プライドの高い彼の鼻がへし折られることでしょう。
脱がせ屋
“脱がせ屋”と呼ばれる犯人による、若い女性だけを狙った連続殺人事件。
おそらくこの事件が実際に起こった連続殺人事件だと思うんですが、検索しても見つけることが出来ませんでした。
この殺人鬼が殺害しているシーンは愚か、その姿さえほとんど見えないので非常にミステリアスです。
なぜ若く濃い茶色い髪の女性だけを狙うのか、なぜ殺害した後に脱がせるのか…全くの謎。
エピソード3でそれっぽい男が出てきますが、彼が犯人なのかそれともただの“デコイ”なのか。
どんな展開を見せるのか楽しみです。
シーズン1終了(追記)
2024年9月25日、最終話となる第10話が配信されました。
いやー素晴らしい!面白かったです!
同じ時期に配信されていた「サニー」とは違い、このドラマは最後まで失速することなく楽しめました。
動画配信サービスがApple TV+なのであまり多くの人に視聴されていませんが、もしNETFLIXで配信されていたらランキングの上位に入っていているかもしれません。
メキシコ製作ドラマだからといって、決してあなどれないということがわかりました。
シーズン2についてはまだ情報はありませんが、続くのであれば観たいと思っています。
機会があれば是非、視聴してみてください!
評価
Rotten Tomatoesでは2024年8月8日現在、トマトメーター(批評家)100% オーディエンススコア(観客)88%
metacriticでは、メタスコア(批評家)76/100 ユーザースコア(観客)5.8/10
IMDbでは、IMDbレーティング6.7/10 ユーザー評価6.6/10
まだエピソード3までしか配信されていないので、評価数自体が少ないです。
今後さらにエピソードが配信されて変動してきたら、また追記していきたいと思います。
追記
全10話が終了しましたが、IMDbの評価がレーティング7.2/10 ユーザースコア7.2/10と上がっていました。
しかし、相変わらず全体的に評価数は少ないです。
面白いのになー
まとめ
2024年7月31日より、Apple TV+で配信されたApple Original シリーズ「ウーマン・イン・ブルー」
全10話のメキシコのドラマで更新は毎週水曜日、オリジナル言語は“スペイン語”です。
1971年のメキシコを舞台に、実際に起きた事件を基に初めて採用された女性警官たちの活躍を描いた犯罪ドラマ。
個性ある4人の女性警官が、連続殺人事件の解明に挑む“クライム・ミステリー”
それぞれのキャラクターとバックグラウンドが、このドラマをより魅力的にしています。
8月8日現在、まだエピソード3までしか配信されていませんが、既に面白くて今後の展開から目が離せません。
少しでも気になっている方は、ぜひ試聴してみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました
刑事はただの憧れじゃないの…