2024年7月10日より、AppleTV+でApple Original ドラマシリーズ「サニー」が配信されました。
A24が製作する“京都を舞台にした近未来ドラマ”
これだけで“なんか面白そう”と思ってしまいました。
主演のラシダ・ジョーンズ以外は、西島秀俊や國村隼、YOUなど多くの日本人俳優が出演しジュディ・オングまで出ている。
変わったキャスティングだし、変なロボットも出てくる様なので観てみることにしました。
あのA24が京都を舞台に!
どんなドラマになるのか気になるよね
Apple Original シリーズ「サニー」
クランクイン!より
サニー(原題:Sunny)は、A24が製作したアメリカのテレビシリーズであり、ミステリーやスリラーの要素を含むブラックコメディ。
STORY
京都に住むアメリカ人の“スージー”は、飛行機事故で夫の“坂本雅彦”(マサ)と息子を失くしてしまった。悲しみから酒浸りの日々を送っていたスージーのもとに、夫の勤めていた会社から新型家庭用ロボットの“サニー”が届けられる。夫のマサがプログラミングしたというサニーと触れ合ううちに、スージーには夫に対する疑問が次々と芽生え始めた。スージーは夫の秘密を探るため、危険な世界へと足を踏み入れていく…。
監督:ルーシー・チェルニアク(1〜4,6話), デアブラ・ウォルシュ(5,8話), コリン・バックジー(7,10話), 長久允(9話)
視聴時間:29〜36分
ボットの“サニー”の顔がいいね
近未来なのに昭和の歌謡曲…
オープニング
オープニングがこれなんですが、これ…アメリカが製作した海外ドラマです。笑
渥美マリ「好きよ愛して」
私たち日本人は“懐かしい昭和の歌謡曲”って思いますが、外国人がこれを聞いてどう思うのでしょうか。
非常に興味があります。
A24
A24(エートゥエンティフォー)は映画業界出身の3人によって、2012年に設立されたアメリカのインディペンデント系エンターテインメント企業。
ニューヨークを拠点とし、映画やテレビ番組の制作・出資・配給を専門としている。
A24はアートワークを重視しているため、センスが良くお洒落な作品が多い。
映画祭などで世界の将来性のある若手監督を見つけてきて、彼らに“自由に撮らせる”など攻めた作品作りをするのも特徴のひとつ。
2016年「ムーンライト」2017年「レディ・バード」2023年「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」など、多くの賞レースで注目され受賞をする作品を生み出している。
“A24”という名前は、設立者の一人ダニエル・カッツがイタリアの高速道路「アウストラーダA24」を走行中に構想を思いついた事に由来する。
キャスト
役者名 | 役名 | 説明 |
---|---|---|
ラシダ・ジョーンズ | スージー・サカモト | 夫と息子を失くした、京都に住むロボット嫌いのアメリカ人 |
西島秀俊 | 坂本雅彦(マサ) | スージーの夫で、優秀なロボット工学者 |
YOU | ヒメ(Hime) | 京都のやくざの組長の娘 |
國村隼 | 田中ユウキ | マサと同じ会社「イマテック」のロボット工学者 |
ジョアンナ・サトムラ | サニー(Sunny) | イマテック社製で、マサがプログラミングした家庭用ロボット |
アニー・ザ・クラムジー | ミクシー(Mixxy) | バーテンダーを目指しているスージーの新しい友人 |
ジュディ・オング | 坂本典子 | マサの母親で、京都の古い家柄に生まれた女性 |
主演の“ラシダ・ジョーンズ”は、アメリカのハーバード大学を卒業した高学歴女優。
父親は、“マイケル・ジャクソン”の大ヒットアルバム「スリラー」などを手掛けた“クインシー・ジョーンズ”
その父親の半生を描いたドキュメンタリー「クインシー」では、共同監督と脚本を務めてグラミー賞で最優秀音楽映画賞を受賞した。
なかなか面白いキャスティングだね
“ジュディ・オング”久々に見た
エピソード
エピソードは全10話となっています。
エピソード | 日本語タイトル | 英語タイトル | 時間 |
---|---|---|---|
エピソード1 | 冷蔵庫担当の夫 | He’s in Refrigerators | 34分 |
エピソード2 | 機械は悪くない | Don’t Blame the Machine | 35分 |
エピソード3 | ヒノキの香り | Mmmm,Hinoki | 29分 |
エピソード4 | ねちっこい女 | Sticky | 32分 |
エピソード5 | 坂本ジョーイ | Joey Sakamoto | 36分 |
エピソード6 | 京都のおまんじゅう | Kyoto Manju, So Delicious | 30分 |
エピソード7 | 豹変したアイツ | There’s Been a Shift | 35分 |
エピソード8 | ゴミかゴミじゃないか | Trash or Not-Trash | 36分 |
エピソード9 | 箱の中身は何だろな? | Who’s in the Box ? | 35分 |
エピソード10 | ダークマニュアル | The Dark Manual |
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感想
近未来なのに舞台は京都だし、音楽は“ど昭和”だし主人公は外国人だし…
と、最初から混乱してしまう“得体の知れないドラマ”
そこに更に、「未知のロボット」が加わります。
少し笑えて少し怖い…不思議なドラマです。
スージー・サカモト
スージーは旦那と息子を失った悲しみから、酒浸りの生活をしている。
元からなのか未亡人になってからなのか、口がかなり悪いです。
今は亡き夫が“何者なのか”を調べるのに必死になっています。
日本人の旦那と日本で暮らしていたけど、日本語はほとんど話せないしわからない感じ。
でも近未来の四角いデバイスとイヤホンで、同時通訳が可能になっている様子。
マサ・サカモト
マサは最初から既に亡くなっている設定なので、回想シーンのみで出てきます。
やはり、素性を隠していることに間違いありません。
現在5話まで配信されていますが、「イマテック」に勤めていたのと“専用のラボ”があったことぐらいしかわかっていない。
あと、“ヤクザ”とどうやら繋がりがあるようです。
スージーと出会い一緒に過ごした回想シーンでは、とても優しくて裏があるようには見えませんでした。
彼女と結婚したことにも何か意図があったのでしょうか。
時より怖い顔になるマサの正体は、スージーと同じく視聴者が一番気になるところでしょう。
サニー
サニーは、ウルウルした目でときよりブラックジョークをかましてきます。
マサによってプログラミングされた新型の“家庭用ロボット”ですが、なぜロボット嫌いのスージーに贈られたのか。
何者かに監視されているようですが、その目的や意図は不明です。
サニーはけっこう笑かしてくれますが、一方でたまに怖い一面を見せる。
“敵か味方か”今後の展開が気になるところです。
ミクシー
ミクシーはスージーも出会って間もない人物ですが、仕事をほったらかしてスージーをヘルプしています。
出会ったばかりなのに、随分とお人好しですよね…。
スージーに同行して、何か得なことはあるのでしょうか。
彼女の動機がよくわかりません。
真相の究明
マサの正体を究明していくのが物語の流れですが、5話ぐらいに少し失速というか退屈になります。
展開のテンポが悪いからでしょうか…。
まあ、ちょうど真ん中ですしね…後半に巻き返しての挽回に期待しましょう。
近未来
近未来の設定ですが、京都を舞台にしているからか…ほぼ現代です。
自販機は普通だし車も電車も…むしろレトロな物が目立つ。
はっきり言って、スマホの代わりのような“四角いデバイス”のみが近未来的なものです。
普通に“昭和の日本”を見てるみたいだよね
確かに…音楽も“ど昭和”だし
シーズン1終了(追記)
最終話まで配信されましたが、最終的な評価は個人的には…イマイチでした。
後半も盛り上がらなかったんですよね…。
主人公のスージーも最後まで好きになれませんでした…口が悪いし特に魅力がないので。
あの子が生きていたってことは…マサも生きている可能性がありそう。
最後はめっちゃ中途半端な終わり方でしたが、シーズン2はあるのでしょうか。
まだ「マサがどこでどうなったのか」など解明されていないので、製作は可能だと思いますが…。
西島秀俊はインタビューで、シーズン2の可能性について「あるといいですね」と答えています。
私としては、あれば観るしなくても構わないと言った感じですね。
評価
Rotten Tomatoesでは2024年8月3日現在、トマトメーター(批評家)89% オーディエンススコア(観客)79%
Metacriticでは、メタスコア(批評家)68/100 ユーザースコア(観客)6.1/10
IMDbでは、IMDbレーティング7.0/10 ユーザー評価7.1/10
シーズン1終了後
Rotten Tomatoesでは2024年9月12日現在、トマトメーター(批評家)90% オーディエンススコア(観客)66%
Metacriticでは、メタスコア(批評家)69/100 ユーザースコア(観客)6.4/10
IMDbでは、IMDbレーティング6.6/10 ユーザー評価6.8/10
まだ半分しか配信されていませんが、まずまずの評価となっています。
後半で盛り上がればもっと評価が上がるだろうし、失速してしまえば下がってしまうでしょう。
シーズン1が終了して、ロッテントマトではユーザー評価が下がり、IMDbでは批評家もユーザーも共に下がっています。
やはり、後半に盛り上がらなかったのと…マサの件などが解決されてないからではないでしょうか。
まとめ
2024年7月10日よりAppleTV+で配信がスタートしたドラマ「サニー」
8月3日現在、全10話中5話まで配信されています。最終話が配信されるのは9月4日。
飛行機事故により夫と息子を失ってしまった主人公スージー。
突然送られてきた家庭用ロボット“サニー”をきっかけに、自分の夫“マサ”には別の顔があったことに気づく。
夫が何を隠し、彼は一体何者なのか!?というミステリーでありスリラーでもある。
クスッと笑えるコメディ要素もあり、ビジュアルや音楽は昭和感満載。
それでいて“近未来”という不思議な世界です。
物語はどんな結末を迎えるのでしょうか。気になるところです。
Apple TV+ではずっとこの「サニー」がNo.1なので、海外でも人気があるのでしょうか。
ぜひ一度、試聴してみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました
♪しとしとぴっちゃん しとぴっちゃん