1作目が2014年とけっこう前の映画ですが、少し前まで存在すら知りませんでした。
2010年ぐらいから2021年頃までは、私がほとんど映画を観ていなかった時期です。
NETFLIXなどのサブスクで「キングスマン」がチラつくようになっても、優先順位からなかなか視聴までに至りませんでした。
最近になって気になってきたので、ついに「キングスマン」3部作を視聴することになりました。
“KingsMan”ってなんだろ?
秘密の“諜報機関”らしいよ
映画「キングスマン」
映画.com&ソニー・ピクチャーズより
キングスマン(原題:Kingsman: The Secret Service)は、2014年(日本は2015年)公開のイギリスとアメリカ共同製作のスパイアクション映画。
マーク・ミラーとデイヴ・ギボンズによるコミック「ザ・シークレット・サービス」を改作した作品。
STORY
諜報機関「キングスマン」の一員である“ハリー・ハート”(コードネーム:ガラハッド)は、任務中のミスで候補生のリーに命と引き換えに救われた。ハリーはリーの家族を訪れ、息子の“エグジー”にメダルを渡し立ち去った。17年後、キングスマンの諜報員“ランスロット”が任務中に亡くなり、リーダーの“アーサー”はハリーにランスロットの後任を探すように指示した。ハリーは成長したエグジーを候補生に選び、エグジーは適正試験に挑むこととなった。その頃、世界中で科学者たちが失踪する事件が多発し、首謀者の“ヴァレンタイン”が恐ろしい計画を進行していた。キングスマンは、ヴァレンタインの計画を阻止するために動き出す。
監督:マシュー・ヴォーン
上映時間:129分
ハイテク傘
スパイアイテム最高!
MARV
マーヴ・スタジオ(Marv Studios 通称:MARV)は、マシュー・ヴォーンが所有するロンドンに拠点を置くテレビ・映画の制作会社。マシュー・ヴォーンとガイ・リッチーによって創設された。
1997年マシュー・ヴォーンとガイ・リッチーは“SKA Films”を立ち上げ、「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」や「スナッチ」を製作した。
2003年“SKA Films”から“Marv Films”に改名し、マシュー・ヴォーン初監督作品「レイヤー・ケーキ」を製作。
2007年には「ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント」と契約を結び、長編映画製作をするようになる。
2018年にヴォーンは子会社として「Marv Studios」を立ち上げた。
監督
マシュー・ヴォーン
本名:マシュー・デ・ヴィア・ドラモンドは、イギリス・ロンドン出身の映画プロデューサー、映画監督、脚本家。
高校卒業後にロサンゼルスで助監督として働いた後、ロンドンの大学に入るが数週間で中退した。
25歳の頃に低予算映画「謀殺」の製作を担当し、その後に親友“ガイ・リッチー”の「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」や「スナッチ」で製作を務めた。
2004年「レイヤー・ケーキ」で監督デビューし、2007年「スターダスト」で監督・脚本、2010年「キック・アス」で監督・脚本・製作、2013年「キック・アス/ジャスティス・フォーエバー」で製作を務めた。
2015年「キングスマン」を監督し大ヒット。2017年「キングスマン:ゴールデン・サークル」2021年「キングスマン:ファースト・エージェント」とシリーズ化され全て監督を務めた。
主演
タロン・エガートン(ゲイリー・“エグジー”・アンウィン役)
タロン・デヴィッド・エガートンは、イングランド出身のウェールズ人俳優。
2011年にTVドラマでキャリアをスタートし、2014年映画「キングスマン」で知名度を上げる。
2016年「SING/シング」のジョニー役で第77回ゴールデングローブ賞主演男優賞(ミュージカル・コメディ部門)を受賞。
2019年エルトン・ジョンの伝記ミュージカル映画「ロケットマン」で主演を務めた。
タロン・エガートンは、私が以前にレビューした「テトリス」で初めて認識しました。
その時に、彼のキャリアを見て「キングスマン」に出演していることを知りました。
それから観るまでに、けっこう時間が掛かってしまいました。
この作品ではまだ“若造”といった感じですが、もっと渋みを増していくところが見たいものです。
コリン・ファース(ハリー・ハート役)
本名:コリン・アンドリュー・ファースは、イングランド・ハンプシャー州グレイショット出身のイギリス人俳優。
ドラマセンター・ロンドン(セントラル・セント・マーチンズ)で演技を学び、1984年「アナザー・カントリー」で映画デビュー。
1995年ドラマ「高慢と偏見」で人気となリ、2001年「ブリジット・ジョーンズの日記」に出演しシリーズ化。
2009年「シングルマン」でヴェネツィア国際映画祭 男優賞を受賞し、第82回アカデミー賞 主演男優賞にもノミネートされた。
2010年「英国王のスピーチ」で第68回ゴールデングローブ賞 主演男優賞(ドラマ部門)を受賞、アカデミー主演男優賞、英国アカデミー主演男優賞も受賞した。
2015年「キングスマン」が大ヒットしシリーズ化され、私生活では2011年に大英帝国勲章を授与された。
知っているドラマや映画はあるものの、ほとんど観たことがないものばかりです。
コリン・ファースが、こんなに賞を受賞しているとは知りませんでした。
この作品では正に“英国紳士”といった姿で、激しいアクションを繰り広げます。
彼こそが「キングスマン」であると、視聴者に訴えかけているようでした。
登場人物
役名 | 役者名 | 説明 |
---|---|---|
ゲイリー・“エグジー”・アンウィン | タロン・エガートン | キングスマンの候補生であった“リー”の息子で、現在はニート生活 優れた能力を持っているため、ハリーによって「キングスマン」にスカウトされた |
ハリー・ハート | コリン・ファース | キングスマンのエージェントでコードネームは“ガラハッド” エグジーの父リーをキングスマンに勧誘し、17年前の任務で候補生だった彼に命を救われた |
マーリン | マーク・ストロング | キングスマンの補佐役であり、候補生を訓練する教官でもある |
アーサー | マイケル・ケイン | キングスマンのトップで、本名は“チェスター・キング” 「キングスマンには上流階級出身者が相応しい」という考えの持ち主 |
ロクサーヌ・モートン(ロキシー) | ソフィー・クックソン | パーシヴァルが推薦したキングスマンの候補生 上流階級の出身だが、庶民のエグジーをバカにしない“高所恐怖症”の女性 |
リッチモンド・ヴァレンタイン | サミュエル・L・ジャクソン | IT企業で成功した大富豪で、血が嫌いで見ると嘔吐してしまう 環境問題に関心があるが、裏で恐ろしい“人口削減計画”を進めている |
ガゼル | ソフィア・ブテラ | ヴァレンタインの部下で、両足に鋭い刃物の義足を履いている殺し屋。 |
ミシェル・アンウィン | サマンサ・ウォマック | エグジーの母親で、再婚相手のディーンとの間に子供がいる 夫を亡くしてからだらしない生活をしている |
ディーン・ベイカー | ジェフ・ベル | ミシェルの再婚相手で、不良グループのリーダー ミシェルやエグジーに暴力を振るう |
チャーリー・ヘスケス | エドワード・ホルクロフト | キングスマンの候補生で、上流階級の出身 エグジーを見下して嫌がらせをする |
ジェームズ・アーノルド教授 | マーク・ハミル | “ガイア理論”を提唱する学者で、ヴァレンタイン一味に誘拐されていた |
ランスロット | ジャック・ダヴェンポート | キングスマンのエージェントで、17年前に亡くなったエグジーの父・リーと同期 アーノルド教授の救出に向かったが、ガゼルに殺害されてしまう |
ティルデ王女 | ハンナ・アルストロム | スウェーデンの王女で、ヴァレンタインによって監禁されている |
JB | 候補生の訓練時にエグジーが相棒として選んだパグ 「24-TWENTY FOUR-」の“ジャック・バウアー”から“JB”と命名した |
“Kingsman”とは
1849年以来、仕立て屋“Kingsman”の顧客は強大な権力者たちだった。
1919年の第一次大戦で多くの跡継ぎが死に、多額の遺産が宙に浮いた。
権力者たちは世界の平和を願い、その資産を善行のために役立てることを決めた。
こうして“Kingsman”は誕生した。
“Kingsman”は国際的な独立諜報機関であり、どこの国や政府にも属さない。
“独立諜報機関”ってのがいいね
そう、どこの国や政府の許可もいらない
感想
「007」とは違った“ワクワクするスパイ映画”でした。
スパイと言えば“スパイアイテム”です。ハイテクの隠しアイテムが面白い!
アクションがカッコよくて“ワクワク”します。
“敵の弾が当たらない”なんて、野暮な考えはやめておきましょう。
スパイ映画に“現実味”なんていりません。ほとんどファンタジーの世界です。
「間に合うのか」という“ドキドキ感”や「どう切り抜けるのか」という“ワクワク感”が楽しめるスパイ映画です。
音楽も素晴らしく、アクションシーンなど映画全体を盛り上げている。
エグジー
海兵隊に入隊し才能もあったが、母親によって連れ戻されたエグジー。
いつも人のせいばかりにして堕落した生活を送る毎日だったが、エグジーの才能を見抜いたハリーによって「キングスマン」の候補生としてスカウトされる。
エグジー以外の候補生は上流階級出身者ばかりだったが、エグジーは状況判断や射撃の腕は彼らより優れていた。
相棒に選んだパグの“JB”が可愛かったし、“ジャック・バウアー”には笑いました。
心優しいエグジーは最終試験で…そりゃ撃てませんよね。
ハリーに起きた悲劇によって、エグジーは「キングスマン」として戦うことになります。
敵のアジトでの戦闘が、なかなかカッコ良かったですね。
スーツ姿はまだまだ新米という感じでしたが、一流のスーツで戦う「キングスマン」としてのデビューでした。
最後にハリーの真似をするシーンが最高でした。
ハリー
「キングスマン」のベテランエージェントである“ガラハット”ことハリー。
正に“ジェントルマン”という出で立ち。
17年前に任務中で起こしたミスにより、自らスカウトしたエグジーの父である“リー”に命を救われリーは犠牲となった。
成長したハリーを助け、彼を“ランスロット”の後任として「キングスマン」にスカウトする。
「キングスマンには上流階級出身者が相応しい」と言うアーサーと違い、ハリーは「キングスマンに出身は関係ない」という考えです。
ハリーのBARでの戦闘シーンがいいですね。
ここでさっそく“スパイアイテム”を披露しますが、アクションがめっちゃクールです。
さらに、教会での戦闘は圧巻でした!
軽快なロックミュージックと共に、自制心を失い暴れ回るハリー。
そして悲劇が…ここはなかなかショッキングなシーンでした。
マーリン
マーリンはパソコンでハッキングしたりして、キングスマンのエージェントをサポートします。
彼がいなければ、エージェントは任務遂行が困難になります。
教官として候補生の適性を見極め、補佐役としてエージェントをサポートする。
キングスマンになくてはならない存在
そして、彼は2作目の「ゴールデン・サークル」で…
“Manners Maketh man.”
「礼節(マナー)が人を作る」
と言いドアをロックするハリー。
この言葉はもはや「キングスマン」の名言となりました。
最後に再びエグジーが…
いつもそこにグラスがあるんかい!と、突っ込みたくもなりますが…
ロキシー
ロキシーは上流階級の出身でありながら、最初から庶民のエグジーを見下しませんでした。
ロキシーは高所恐怖症なんですが、降下訓練ではドキドキさせられました。
候補生の中でトップの成績だった彼女は、見事にキングスマンのエージェントになります。
任務でもきっちり仕事をこなす彼女は、とても頼もしい存在ですね。
2作目では…
ヴァレンタイン
ヴァレンタインは、チャラい格好した大富豪のおっさんです。
大量殺戮を計画しているくせに、血が苦手とか…ふざけた野郎です。
ハリーを招いた時の“マック”には笑いました。
ガゼル
両脚が鋭利な刃物になった義足を履いているガゼル。
何なんでしょうか彼女は…アクロバティックに人を殺します。
ランスロット殺害は衝撃的でした。
なぜ彼女は両脚を失ったのか、なぜヴァレンタインに仕えているのか…は謎です。
チャーリー
チャーリーは、上流階級出身でエグジーを見下す嫌な奴。
こういう輩は必ずいますね。お決まりのパターンです。
キングスマンにはなれず、簡単に敵側に寝返っていました。
こやつは2作目にも登場します。
JB
訓練でエグジーが相棒に選んだパグのJB。
エグジーは、ブルドッグだと勘違いしてJBを相棒にしました。
JBが愛くるしくて可愛いんですよね。
まさか名前の由来が“ジャック・バウアー”とは…笑
【販売実績世界90カ国以上】獣医師おすすめのペットフードブランド『アカナ・オリジン』スパイアイテム
スパイ映画といえば“スパイアイテム”です。
これにはワクワクしますよね。
防弾機能を持ち内側から透けて見えるビジョン、電撃ロープやスタン弾も飛ばし、ショットガンも撃てる万能な傘。
手榴弾になるライター、記憶喪失や気絶やハッキングまで出来る腕時計。
毒付きのナイフが出る革靴、リモート操作可能な毒入りペンなど、いろんなアイテムが出てきます。
高級テーラー“Kingsman”
ロンドンのサヴィル・ロウにある、高級な紳士服の仕立て屋“Kingsman”
その地下の奥深くに“キングスマン”の秘密基地(本部)に繋がる線路があります。
隠し部屋や秘密の通路を見ると、またワクワクしてしまいます。
一気に郊外の大邸宅の地下まで行き、そこには戦闘機や軍用機、プライベートジェット、多数の車が並ぶ広い格納庫がある。
ここでエグジーたち候補生は、キングスマンになるための訓練を受けます。
忍者屋敷みたいな隠し部屋や通路はいいね
秘密基地サイコー!
評価
Rotten Tomatoesでは、トマトメーター(批評家)75% オーディエンススコア(観客)84%
metacriticでは、メタスコア(批評家)60/100 ユーザースコア(観客)8.0/10
IMDbでは、IMDbレーティング7.7/10 ユーザー評価7.8/10
約8割のユーザーが満足しているようです。
「新しいスパイ映画が誕生した」という感じで、多くのユーザーがこの映画を楽しんだんだと思います。
メタスコアは少し低いですが、全体的にこの評価はうなづけるのではないでしょうか。
まとめ
シリーズ化された映画のオリジナルということで、「キングスマン」は高い評価を得ています。
“ワクワクする”新しいスパイ映画が誕生しました。
クールなアクションとスパイアイテム、音楽も素晴らく映画を盛り上げます。
“スーツの騎士”が世界を救う。
「アルマゲドン」のように、世界を救うのが“アメリカ”じゃなくて良かったです。
「キングスマン」はどこの国や政府にも属さない、というところがいいですよね。
非常に楽しめる作品だと思います。
面白かった!
まだ続くよ!
映画「キングスマン:ゴールデン・サークル」
映画.com&Amazon.co.jpより
キングスマン:ゴールデン・サークル(原題:Kingsman:The Golden Circle)は、2017年(日本は2018年)公開のスパイアクション映画。
前作「キングスマン」の1年後を描いた続編。
STORY
ヴァレンタインの計画から世界を救った1年後、コードネーム「ガラハッド」を受け継いだ“エグジー”は、かつて候補生だった“チャーリー”に襲われる。なんとかチャーリーを撒くが、残ったチャーリーのメカ義手が“キングスマン”の情報を抜き出した。麻薬密売組織“ゴールデン・サークル”に情報が渡り、ミサイルによってキングスマンの本部や拠点は壊滅。残されたのは、エグジーと“マーリン”のみだった。2人はウィスキーにあった情報から、アメリカ・ケンタッキー州にある諜報機関“ステイツマン”を訪れ協力を要請する。ザ・アメリカンのカウボーイ諜報員“ウィスキー”と共に、ゴールデン・サークルの陰謀の阻止に挑む!
監督:マシュー・ヴォーン
上映時間:141分
ハリー?!
まさかの…
新たな登場人物
役名 | 役者名 | 説明 |
---|---|---|
ポピー・アダムズ | ジュリアン・ムーア | 麻薬密売組織“ゴールデン・サークル”のボスで、麻薬を牛耳りロボット技術も持っている 麻薬を合法化するために毒物を仕込んだ |
ジンジャー (ジンジャーエール) | ハル・ベリー | 諜報機関“ステイツマン”のメンバーで、マーリンのような戦略責任者 本当は現場に出たいが、ウィスキーに反対されている |
テキーラ | チャニング・テイタム | ステイツマンのエージェントで優秀だが、麻薬の常習犯でもある |
ウィスキー | ペドロ・パスカル | ステイツマンのエージェントで、カウボーイのように投げ縄やムチ(スパイアイテム)を操る |
シャンパン | ジェフ・ブリッジス | ステイツマンのトップで、親しいものからは“チャンプ”と呼ばれている |
クララ | ポピー・デルヴィーニュ | チャーリーの元恋人で、今も親しくしている |
エルトン・ジョン | エルトン・ジョン | ポピーに誘拐された“エルトン・ジョン”は、演奏を強要されている |
アメリカ合衆国大統領 | ブルース・グリーンウッド | アメリカ大統領で、麻薬とその使用者が大嫌い |
フォックス首席補佐官 | エミリー・ワトソン | 大統領首席補佐官で、隠れて麻薬を使用していた |
ジュリアン・ムーアやジェフ・ブリッジス、ハル・ベリー、エルトン・ジョンなど、有名どころが新たに加わりました。
ハル・ベリーには、もっと活躍して欲しかったですね。
エルトン・ジョンは、そっくりさんかと思ったら本物でした。
びっくりしましたが、笑わせてもらいました。
感想
冒頭からカーチェイス・アクションと音楽で、「キングスマン」らしさに“ワクワク”します。
今作の見どころは、「あの男の復活」「マーリン」「ステイツマン」でしょう!
敵側に“メカ”が出てきたのは、個人的にはあまり好きではありません。
しかし、前作同様に“スパイアクション”を堪能できて楽しめました。
さすがに、1作目の“オリジナル”の方が面白かったですが…
“Statesman”
イギリス・ロンドンの高級テーラーに本拠地を置く“Kingsman”と、アメリカ・ケンタッキー州のバーボンウィスキー蒸留所に本拠地を置く“Statesman”
キングスマンは“高級スーツ”で、ステイツマンは“カウボーイ”姿。
ステイツマンの“スパイアイテム”は、投げ縄やムチ、香水爆弾、野球ボール型の手榴弾です。
お国柄が非常に出ていますね。
Kingsman壊滅
麻薬密輸組織「ゴールデン・サークル」が放ったミサイルで、キングスマンの本拠地やエージェントの居場所が攻撃されました。
これにより残ったのは、エグジーとマーリンのみ。
ロキシーもJBもアーサーも…みんな犠牲になってしまいました。
2作目にもロキシーやJBが出てきて嬉しかったのに…残念です。
2人ではどうしようもないので、パートナーであるアメリカの“ステイツマン”に協力を求めに旅立ちます。
ポピー
「ゴールデン・サークル」のボスである“ポピー”は、常に笑顔だが冷酷な女です。
前作のヴァレンタインに触発され“エルトン・ジョン”を誘拐し、プライベートで演奏させています。
麻薬を“合法化”するために麻薬に毒物を混入し、「世界中の麻薬使用者を殺す」とアメリカ大統領に脅しをかける。
アジトでは2匹の“メカドッグ”や“ウェイトレスロボ”がいて、チャーリーの“メカアーム”も彼女の部下が作った。
お金はあるが誰も自分のことを知らない…名声が欲しいと嘆く。
確かに、いくらお金があってもあんな山奥に缶詰め状態とはね。
ウィスキー
“ステイツマン”を代表して、ウィスキーがエグジーたちに同行します。
カウボーイ姿の彼が操るスパイアイテムは、“投げ縄や鞭(ムチ)”でどちらも電気が流れます。
さらに、ウェスタン映画のような“リボルバー”の2丁持ち。
雪山での戦闘で見せた立ち回りは凄かったです。
アイテムがめっちゃ“アメリカン”だったので笑いました。
エルトン・ジョン
まさかの本人役で出演している、本物の“エルトン・ジョン”
奇抜な格好で“ポピーランド”に監禁されている。
とにかく口が悪くて、ずっと悪態をついているのが笑えます。
「エルトン・ジョン…FRIEND」も面白かった。
エルトン・ジョンのファンは、どう思ったのでしょうか。
この人なんであんなに弾けてたの?
知らないけど…楽しかったのかな
ジンジャー
ステイツマンの“戦略責任者”のジンジャーエール。
キングスマンでいうマーリンと同じ役目です。
本当は現場のエージェントになりたいが、ウィスキーに反対されてる。
彼女を演じる“ハル・ベリー”は、「キャットウーマン」や「X-MEN」シリーズに出演しています。
出来れば彼女のアクションをこの作品でも観てみたかったです。
なぜ監督は、彼女をあの役に起用したのでしょうか。
あれなら他の無名の役者でも良かった気がして…残念でした。
それとも…“ウィスキー”になったことだし、次回作に持ち越しということでしょうか。
チャーリー
冒頭から今作にも登場してきた、裏切り者のチャーリー。
またもや敵対組織のために動いています。
よほど“キングスマン”が気に食わないんでしょう。
前作で運良く生き延びたチャーリーは、片腕と声帯を失ったため“メカアーム”を装着していました。
“メカドッグ”や“メカアーム”というアイデアは、なんかイマイチだと感じてしまいました。
ポピーが人を信用できないからと言っていましたが、なんとなくミスマッチだった気がします。
ハリー・ハート
まさかのハリーの登場!
これは嬉しい“サプライズ”でした。
1年前にヴァレンタインに頭部を撃たれた後、実はステイツマンの“テキーラ”と“ジンジャー”が来ていた。
“アルファ・ジェル”という、頭部を撃たれた際の応急処置の最先端技術。
やっぱり“Kingsman”にはハリーが必要です。
記憶喪失から復帰したハリーですが、まだ体がついてこなくていつものように動けません。
「Manners Maketh man.」のハリーのお家芸も失敗するし、腕時計の麻酔も当てられない。
さすがのハリーもリハビリが必要なんだな、と笑わせてもらいました。
マーリン
エグジーと同じく生き残ったマーリン。
今回はマーリンもスーツを着て、エグジーたちと現場へと出動します。
しかし、エグジーの代わりに…その場を動けなくなる。
マーリン…「カントリーロード」を歌います…
なんてこった…
マーーリーーーン!
あれは哀しかった…
Poppy Land
50’sのアメリカをモチーフにした“ダイナー”や“ボーリング場”がある「Poppy Land」
麻薬密売組織“ゴールデン・サークル”のアジトです。
エグジーとハリーが侵入し“スパイアイテム”を駆使して戦う。
今回のエグジーの武器は、ミサイルを放ちマシンガンにも盾にもなる“鞄(カバン)”
ハリーは、いつもの万能傘ですがバージョンアップしていました。
同時にエルトン・ジョンも暴れます。流れる「♪サタデーナイト」
ナイスな“ジャンピングキック”を披露していました。
そして、最後に現れる“裏切り者”
スコッチとマティーニ
前作もそうですが、この映画を観ていると“スコッチ”か“マティーニ”が飲みたくなります。
アーサーやハリーはいつも“スコッチウィスキー”を飲んでるし、“マティーニ”もよく出てきます。
「ステイツマン」は“ケンタッキー・バーボン”ですが、やっぱり英国紳士は“スコッチ”ですね。
日本にも“Kingsman”を
アメリカの“CIA”、イギリスの“MI6”、ロシアの“KGB”など、世界には諜報機関を持っている国があります。
日本には諜報機関がなく情報が筒抜けで、スパイを規制する法律もないので「スパイ天国」と言われています。
政治家は簡単に“ハニートラップ”にかかり、首相官邸が盗聴されていたり、どこかの国に常に監視されているような状態。
政治は腐敗し司法も崩壊しているこの国は、“Kingsman”のような独立諜報機関が必要なのではないでしょうか。
イギリスは“Kingsman”でアメリカは“Statesman”、日本だったら…なんでしょうね?
やっぱり“man”縛りになるんでしょうか…“Ninjaman”
いや、それはダサいですね…笑
ひょっとしたら…もう既に日本にも「秘密諜報機関」があるのかもしれません…。
裏金を許すな!
売国奴どもが!
評価
Rotten Tomatoesでは、トマトメーター(批評家)50% オーディエンススコア(観客)64%
metacriticでは、メタスコア(批評家)44/100 ユーザースコア(観客)6.4/100
IMDbでは、IMDbレーティング6.7/10 ユーザー評価6.8/10
批評家とユーザーともに、確実に評価が下がっているのがわかります。
“ステイツマン”で、少しふざけ過ぎたのかもしれません。
それでも、ユーザーはそれなりに楽しんだのではないかと思います。
少しやり過ぎた感はあるものの、私個人としても楽しく視聴しました。
まとめ
前作から1年後を描いた「キングスマン:ゴールデン・サークル」
「ゴールデン・サークル」のミサイルにより壊滅させられた“キングスマン”は、アメリカ・ケンタッキー州にある諜報機関“ステイツマン”を訪れます。
そこにはなんと…ハリーがいた。ハリーの記憶を呼び覚まし“ステイツマン”と共に「ゴールデン・サークル」の陰謀を阻止するために動き出す。
ハリーの復活は非常に嬉しかったんですが、ロキシーとJBとマーリンを失ったのはとても残念でした…。
シリーズが続いても、彼らは出てこないわけですから。
前作がかなり面白かったのでそれを超えることは出来ませんでしたが、それでも十分に楽しめる作品だと思います。
“ステイツマン”で少しふざけ過ぎた感はありますが、アメリカらしさと“キングスマン”との対比を強調したかったんでしょうか。
次回作があっても“ステイツマン”は、今回限りでお腹いっぱいです。
2021年に「キングスマン:ファースト・エージェント」が公開されましたが、これは“Kingsman”誕生の話なので時系列的には一番最初です。
これも視聴しましたので、また改めてレビューを書きたいと思います。
ちなみに、けっこう面白かったです。
「キングスマン」と「キングスマン:ゴールデン・サークル」は、“ハラハラドキドキ”のスパイアクション映画です。
お時間がある時に、続けて観るのもいいのではないでしょうか。
NETFLIXには「キングスマン」と「キングスマン:ゴールデン・サークル」の2作品、
Amazon Prime Videoには「キングスマン:ファースト・エージェント」まで3作品が全て視聴できます。
ぜひ、視聴してみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございます
VIVA LAS VEGAN