前回の「バックドラフト」に続き、名作映画シリーズ第2弾です。
今回は私の大好きな作品のひとつで、観る度に感動し胸が熱くなる作品。
アカデミー作品賞・監督賞・音響効果賞・メイクアップ賞・撮影賞の5部門受賞!
メル・ギブソン監督・主演の映画「ブレイブハート」です!
この映画もまた、4K ULTRA HDでの鑑賞です。
これは間違いなく名作だね
大事なことを思い出させてくれる作品
映画「ブレイブハート」
20世紀スタジオ&ナタリーより
ブレイブハート(BRAVEHEART)は、1995年公開のアメリカ映画。
スコットランドの独立のために戦った実在した人物“ウィリアム・ウォレス”の生涯を描いた歴史映画。
STORY
1280年のスコットランド、残虐なイングランドの王・エドワード1世の侵略により家族を殺害された“ウィリアム・ウォレス”。叔父の“アーガイル”に連れられ一旦故郷を離れたが、大人になり再び故郷を訪れ幼馴染のミューロンと恋に落ち結婚した。幸せも束の間、ミューロンはイングランド兵に殺害されてしまう。ウォレスは、イングランド兵を殺し復讐した。これを機に民衆は反乱を起こし、侵略を続けるイングランド軍に抵抗する。スコットランドの自由を勝ち取るため、ウォレスたちは戦い続けるのであった。
監督:メル・ギブソン
上映時間:177分
迫力の合戦シーン
CGではなく人がやってるからね
英語のみですが、キレイな予告編も置いておきます。
監督・主演
メル・ギブソン(ウィリアム・ウォレス役)
メル・ギブソンは、ニューヨーク州ピークスキル出身のアメリカとオーストラリアの映画俳優、映画監督、脚本家、映画プロデューサー。
ニューヨークで生まれるが、父親の事業の失敗で1968年に家族でオーストラリアに移住した。
オーストラリア国立演劇学院で演技を学び、1979年に映画「マッドマックス」の主役で人気となりスターとなった。
オーストラリアの映画界で活躍した後、1982年にアメリカ映画に初出演をし1987年に映画「リーサル・ウェポン」で人気者となった。
「リーサル・ウェポン」はシリーズ化され、メル・ギブソンの人気を確立した。
1995年に映画「ブレイブハート」で監督業に挑戦し、アカデミー監督賞を含む5部門を受賞。
その後も、2004年「パッション」2006年「アポカリプト」2016年「ハクソー・リッジ」で監督を務めている。
プライベートでは、DVや暴言などでたびたび世間を騒がせている。
「リーサル・ウェポン」シリーズは大好きで、過去に全て観ています。
どうやら「リーサル・ウェポン5」の製作が進行中のようです。
「トップガン」然り「ビバリーヒルズ・コップ」然り、最近は30年前の映画の復活が流行っていますね。
1990年代が、ハリウッドの“アクション映画全盛期”だったからでしょうか。
私も当時は毎月のように映画雑誌を買い、たくさんの映画を観ていた記憶があります。
ウォレスを演じた“メル・ギブソン”の、ライトブルーの瞳がとてもキレイで印象的でした。
主な登場人物
役名 | 役者 | 説明 |
---|---|---|
ウィリアム・ウォレス | メル・ギブソン ジェームズ・ロビンソン(少年期) | イングランド兵に妻を殺され、復讐のために立ち上がりスコットランドの自由のために民を率いる |
イザベラ | ソフィー・マルソー | フランスの王女でエドワード王子に嫁いできた 理解ある女性で、ウォレスに惹かれる |
エドワード1世 | パトリック・マクグーハン | 残虐で冷酷なイングランド王 |
ミューロン | キャサリン・マコーマック | ウォレスの幼馴染で後に妻となる女性 |
ハミッシュ・キャンベル | ブレンダン・グリーソン | ウォレスの幼馴染で力自慢の親友 |
キャンベル | ジェームズ・コスモ | ハミッシュの父親でタフな男 |
ロバート・ザ・ブルース | アンガス・マクファーデン | スコットランドの貴族で権力があるが、父親に支配されている |
スティーブン | デヴィッド・オハラ | 自称“アイルランドは俺の島”という男 ウォレスを助け、アイルランドからも援軍が来た |
アーガイル・ウォレス | ブライアン・コックス | ウォレスの叔父で、1人になったウォレスを育てた |
感想
元々は誰の土地でもないのに、勝手に自分の土地だと言い張り侵略する愚かな人間。
それは、1280年でも2024年(現代)でも変わらない。
人類は土地や資源を巡り、愚かな戦争を繰り返しているのである。
静かに暮らす人々の元に、ある日突然現れて「この土地は我々のものだ」と言う。
「従わなければ皆殺しだ」とか、無茶苦茶で強引で非人道的な手段だ。
人類の歴史の中で、一体どれだけの罪なき人々がこうして殺されてきたのだろう。
いつの時代も犠牲になるのは、罪なき人々なのだ。
ウィリアム・ウォレス
幼い頃からイングランド兵の残虐な行為を目にし、大切な家族の命を奪われてしまう。
大人になり故郷に戻ったウォレスは、幼馴染のミューロンと恋に落ち結婚する。
ウォレスは、スコットランドの自然の中でただ家族と静かに暮らしたかったんです。
しかし、愛するミューロンを殺害されウォレスは静かに怒ります。
何の感情もなく復讐を果たし、悲しむ間もなく“スコットランドの自由のために戦う”決意をする。
本当は争いなんかしたくないが、苦しむスコットランドの人々を見ていられない。
誰かが行動を起こし、戦わなければいけない。
ウォレスは、何度仲間に裏切られても“信念”を曲げることはありませんでした。
ウォレスの意志は、彼が死んでもなお生き続けます。
イザベラ
イザベラ演じる“ソフィー・マルソー”がとても美しい。
エドワード1世によっておかしな考え方がまかり通っているイングランド王室ですが、彼女は非常にまともで人の心がある女性です。
ウォレスに出会い、彼の信念と真っ直ぐな瞳に惹かれます。
帰り際の馬車の荷台から、覗き見する彼女の姿が可愛かったです。
ウォレスの最期に、助けることは愚か何も出来なかった自分が悔しくて辛かったでしょう。
本来ならば、彼女のように強く誠実な人間が人の上に立たなければならないのです。
エドワード1世
残忍で無慈悲で、権力を悪用する男。
イザベラとは真逆で、人の上に立ってはいけない人間です。
嘘や賄賂は当たり前、自分の手は汚さない最低野郎。
こいつはウォレス直々に始末して欲しいと思う人物ですが、流石のウォレスもイングランド王には辿り着けませんでした。
ミューロン
幼い頃、家族を失ったウォレスを思いやり…花を摘んでウォレスに渡した彼女。
優しく美しく成長し、村でも目立つ存在でした。
ウォレスは幼い頃にもらったその花を、大人になっても大切に保管していた。
「初夜権」などがあるため、2人はひっそりと愛を育み結婚する。
親の目を盗んで2人で夜中に抜け出すシーンは、楽しそうで幸せそうでほっこりします。
しかし、そんな幸せも束の間…悲劇が起こります。
非常に哀しく悲惨な出来事でした。
実在したウォレスも、恋人をイングランド兵に殺されたようです。
初夜権
初夜権とは、主に中世ヨーロッパで権力者が統治する地域の新婚夫婦の初夜に、領主などの権力者が新郎よりも先に新婦と性交(セックス)できた権利のこと。
なんて滅茶苦茶な制度でしょうか。
「ただ若い女とセックスしたいから作りました」と言わんばかりの権利。
こんなものが実際に、古今東西に存在していたから信じられません。
ロバート・ザ・ブルース
ロバートはスコットランドの貴族ですが、ウォレスのカリスマ性に惹かれ手を組みます。
しかし、父親のロバート卿はそれに反対し勝手に根回しします。
ずっと、父親によって支配されていました。
イングランド側について無難に振る舞い、いずれ“スコットランドの王”になる。
それが父親の望みでしたが、ロバートの心はウォレス側に傾いていきます。
自分の意思とは裏腹に、父親によって「結果的にウォレスを裏切る行為をする」自分に嫌気がさしてきたロバート。
最後には、ウォレスの意志を継ぎました。
全ての人は死ぬ、しかし本当に生きる者は少ない
“Every man dies, but not every man really lives.”
「人は皆死ぬが、本当の意味で信念を持って生きるものは少ない」という名言。
“生きるとは何か”と、非常に考えさせられる言葉です。
この映画を観るたびに、自分もウォレスのように“信念を持って生きたい”と思わされます。
我々の命は奪っても、我々の自由は奪えない!
“They may take our lives, but they’ll never take our freedom ! ”
「奴らは我々の命は奪えても、我々の自由までもは奪えない!」
ウォレスは、戦いの前にこう言って仲間たちを鼓舞します。
「今日こそ敵に示すのだ!」と、非常に熱くなるシーン。
味方の士気を上げるために、戦場ではこういう言葉は必要でしょう。
私もお気に入りのシーンです。
いいシーンだよね
最高にカッコいい!
ウォレス最期の時
罠にはめられイングランド兵に捕まってしまったウォレスは、反逆罪として公開処刑の場に立たされます。
イングランドの民衆に物を投げつけられ、拷問を受けてもウォレスは信念を曲げず屈することはありません。
観ているのが辛くなるシーンですが、必死に耐え続けるウォレスの姿に感動します。
そして、最後にウォレスは叫びます…「Freeeedooooom !!!」
その言葉は、後にロバートと今まで共に戦ってきた戦士たちの心を動かします。
ウォレスの信念が、スコットランドに自由をもたらすのです!
ウィリアム・ウォレスのように
戦争に負けた日本は、実質アメリカの植民地として裏で支配されています。
必要以上の税金を払わされ、働いても働いても我々の生活は豊かにはなりません。
30年も賃金が上がらない先進国などありませんし、賃金が上がらないのに社会保険料や税金は上がっていきます。
摂取された税金は、上級国民の老後のお金や外国人の生活保護、海外にばら撒かれたりと、我々のためには使われません。
インボイス制度など国民から厳しく税金を摂取するが、政治家は何千万も何十億も裏金をもらっています。
立派な犯罪なのに、彼らは逮捕も起訴もされません。
司法が崩壊し民主主義のかけらもない、こんなことが許されていいのでしょうか。
立ち上がれ
我々は“ウィリアム・ウォレス”のように、立ち上がらなければならないのではないでしょうか。
多くの人がこの事実に気づき反抗すれば、この社会を変えることが出来ます。
このままではあなたもあなたの子供も、いつまで経っても自由にはなれません。
我々は“売国奴”たちによって、意図的に苦しめられています。
私が生きている間にこの支配が終わり、まともな世の中になることを願います。
「フリーーーーーーダーーーーーーーーーーム!!!!!」
日米合同委員会
日本の総理はただの“操り人形”
史実との相違
監督であるメル・ギブソンは、史実よりも映画的な面白さに力を注いだと語っています。
- スターリング・ブリッジの戦い
- イザベラ
- 青塗りメイクとキルト
- ロバート・ブルース
- 初夜権
スターリング・ブリッジの戦い
最初の大きな戦いである“スターリング・ブリッジの戦い”は、史実では文字通り川の橋の上で行われた戦闘だった。
しかし、映画では橋など見当たらない。本当は橋を作って撮影したかったが、予算も時間も足りなかったようです。
この場面で騎馬兵の背後に白い車両が映り込んでいるようですが、私も気づきませんでしたし知らなければ気づかない程度のものです。
イザベラ
映画ではイザベラはウォレスと出会い彼の子をお腹に宿しますが、史実ではイザベラはウォレスと面識もなければ当時はまだ10歳の少女でフランスにいました。
イザベラが、エドワード2世に嫁ぐのも3年後の話です。
ミューロンを失いロマンスはもういいという感じだったのに、なぜイザベラとの色恋を描いたのでしょうか。
青塗りメイクとキルト
映画の中でウォレスは戦闘前に顔に青塗りのメイクをしますが、これはスコットランド人ではなく“古代ケルト人”の風習である。
“絵的に映える”という理由で採用されたようです。
キルトに関してはそもそもローランド地方ではキルトは着けないし、キルトがスコットランドの衣装扱いになるのももっと後の話である。
ロバート・ブルース
映画ではロバートの父親のブルース卿が“ハンセン病”にかかっているが、実際にハンセン病にかかり病死したのはロバート自身であった。
初夜権
映画ではエドワード1世が“初夜権”を復活させますが、史実ではこの戦争中にそんな記録はありません。
確かに多少は色付けしないとね
エンターテインメントだからね
評価
Rotten Tomatoesでは、トマトメーター(批評家)76% オーディエンススコア(観客)85%
Metacriticでは、メタスコア(批評家)68/100 ユーザースコア(観客)8.2/10
IMDbでは、IMDbレーティング8.3/10 ユーザー評価8.3/10
どれもユーザー評価の方が高いのは、いい映画だという証拠です。
アカデミー作品賞も受賞していますからね。
まとめ
今回は名作映画として、メル・ギブソン監督・主演作品「ブレイブハート」をご紹介しました。
スコットランド独立のために、命をかけて戦った実在の人物“ウィリアム・ウォレス”の生涯を描いた作品。
自由を勝ち取るためには行動を起こさなければならない、“信念を持って生きることの大切さ”を教えてくれます。
何度観ても、ウォレスの生き様に感動し胸が熱くなる。
スコットランドの美しい自然、CGなしの迫力のある戦闘シーン、バグパイプの音色、どれをとっても素晴らしい作品。
史実とは異なる場面があるものの、シンプルなストーリーで映画として観やすく作られています。
過去に観た方は改めて鑑賞を、まだ観たことない方は是非一度ご覧になってみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました
フリーーーダーーーーム!!!