「M:I/デッド・レコニング」の公開から2年が経過し、2025年5月17日についに続編の「M:I/ファイナル・レコニング」が公開されました。
前作が“Part One”だったのに…2023年10月の段階で“Part Two”が削除され、2024年11月に“The Final Reckoning”に変更されたんですよね。
「M:Iシリーズ完結編」ということで、少し出遅れましたが観に行ってきました。
劇場で大人数で観るのは好きではないですが(いろいろ気が散るので…)、平日の午前中ならほとんど人がいない映画館を見つけてチャリンコで行ってきたのです。

チャリンコ…いい劇場見つけたんだ?



あそこはこれからも使えるかも♪


映画「ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング」
「ミッション:インポッシブル」公式Xより
ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング(原題:Mission: Impossible – The Final Reckoning)は、2025年公開のアメリカのスパイ・アクション映画。
M:Iシリーズ第8作目であり、前作「M:I/デッド・レコニング」の続編である。
製作費は約4億ドル(約570億円)に膨れ上がり、映画史上最高額の製作費だと言われている。
STORY
AIプログラム「エンティティ」のソースコードの鍵の回収から2ヶ月後、IMFの“イーサン・ハント”は、グレースと共に因縁の敵“ガブリエル”を追っていた。エンティティによる世界規模の核攻撃を知ったハントは、アメリカ大統領“エリカ・スローン”を説得しチームと共に沈没したロシアの潜水艦“セヴァストポリ”を探す。思わぬ人物の協力を得たイーサンチームは、エンティティの核攻撃を止め世界を救うことが出来るのか!?
監督:クリストファー・マッカリー
上映時間:169分



トム走ってるね〜



本当に還暦過ぎてるのかよ…
監督
クリストファー・マッカリー
アメリカのニュージャージー州プリンストン生まれの脚本家、映画プロデューサー、映画監督。
若い頃にオーストラリア大陸西部をヒッチハイクで巡り、帰国後1992年にニューヨーク市の警察官という道へ進もうとしていた。
しかし、同級生の監督ブライアン・シンガーから映画「パブリック・アクセス」の脚本執筆に誘われ…映画はサンダンス映画祭でグランプリを受賞する。
1995年に再びシンガーと組んだ「ユージュアル・サスペクツ」で、多くの賞を受賞し2004年N.Y.タイムズの「過去最高の映画1000」に選ばれた。
2000年「誘拐犯」を初監督したが、興行的には成功しなかった。
2008年「ワルキューレ」の共同執筆をした時に、主演の“トム・クルーズ”と意気投合する。
2012年トム・クルーズ主演の「アウトロー」で監督業に復帰し、ここからトムとの仕事が多くなる。
2015年「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」で興行的にも大成功を収めた。
2018年「ミッション:インポッシブル/フォールアウト」、2023年「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE」、2025年「ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング」
2022年には「トップガン マーベリック」の脚本も担当している。
主演
トム・クルーズ(イーサン・ハント役)
本名トーマス・クルーズ・メイポーサー4世は、ニューヨーク州シラキュース出身の俳優、映画プロデューサー。
学生時代はレスリングに熱中し、高校生の頃に演劇に興味を持つ。
映画「卒業白書」で注目され、1986年公開の「トップガン」で世界的スターとなる。
1989年の「7月4日に生まれて」と1996年の「ザ・エージェント」でアカデミー賞主演男優賞にノミネートされた。
1999年の「マグノリア」では、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされ、名実ともに一流俳優となる。
「カクテル」「レインマン」「マイノリティ・リポート」「ラストサムライ」「ミッション:インポッシブル」シリーズなど、数々のヒット作を持つハリウッドを代表するトップスター。
1992年には、映画プロデューサー“ポーラ・ワグナー”と共にパラマウント映画内に「クルーズ/ワグナー・プロダクションズ」を設立した。
1996年公開の「ミッション:インポッシブル」では、初めて映画プロデューサー業に進出している。
どんなアクション映画でもスタントマンは使わず、自ら全てのスタントをこなし車やバイクの運転技術は“セミプロ級”で飛行機も操縦できる。
来日回数も多くファンサービスは旺盛で、日本語吹替を担当している“森川智之”はトム公認の声優である。
“ミミ・ロジャース”や“ニコール・キッドマン”と結婚したが離婚。“ペネロペ・クルス”との交際(不倫)を経て、“ケイティ・ホームズ”と結婚したが離婚した。
ニコール・キッドマンとの間に養子が2人いて、ケイティ・ホームズとの間に娘の“スリ・クルーズ”がいる。
「ミッション:インポッシブル」といえば、トム・クルーズの全力疾走ですね。
今回も、年齢を感じさせない全力疾走を披露してくれました。
そして、毎回ハードルの上がる超絶スタントですが…今回もかなりイカれてました。
キャスト
役者名 | 役名 | 説明 |
---|---|---|
トム・クルーズ | イーサン・ハント | IMFのエージェントでチームのリーダー いつも無謀な計画を立て、ギリギリで達成していく |
サイモン・ペッグ | ベンジー・ダン | IMFのエージェントで、イーサンのチームのエンジニア イーサンの無理難題をテクニカルな分野で支援している |
ヴィング・レイムス | ルーサー・スティッケル | IMFのエージェントで、イーサンのチームメンバー 技術支援から現場までこなすオールラウンダー |
ヘイリー・アトウェル | グレース | アブダビの空港でイーサンと出会った泥棒 現在はIMFの一員として、イーサンたちと行動を共にしている |
イーサイ・モラレス | ガブリエル | イーサンと深い因縁のある経歴不詳の謎の男 エンティティを支配しようと、イーサンの持つ鍵を狙う |
ポム・クレメンティエフ | パリス | ガブリエルの仲間の暗殺者だったが、イーサンに命を救われ行動を共にする |
ヘンリー・ツェニー | ユージーン・キトリッジ | CIAの長官で、イーサンが信頼できると言う男 |
シェー・ウィガム | ジャスパー・ブリッグス | イーサンを追うCIAのエージェント イーサンに執着しているのは… |
グレッグ・ターザン・デイヴィス | テオ・ドガ | ブリッグスと共にイーサンを追うCIAのエージェント |
アンジェラ・バセット | エリカ・ストーン | 元CIA長官(6作目)で、現在はアメリカ合衆国大統領 |
ロルフ・サクソン | ウィリアム・ダンロー | CIAに勤務していたアナリスト(1作目) イーサンにセキュリティーを破られ、セントマシュー島に左遷させられていた |
今作はシリーズ最終作ということで、過去作との繋がりが多く描かれていました。
特に“ダンロー”の登場には驚かされ、同時にかなり嬉しかったです。
「PART ONE」で死んだ“イルサ”が、今回もしかしたら出てくるんじゃないかと思ったんですけどね…


感想
M:Iシリーズ完結編となった「M:I/ファイナル・レコニング」ですが、めちゃめちゃ面白かったです!
169分という長さでしたが、あちらこちらで同時に起こるドキドキハラハラの展開が観客を釘付けにする。
これぞ“ミッション:インポッシブル”、これぞ“ハリウッドのアクション超大作”という感じでした。
作品ごとに難易度と危険度の上がるトム・クルーズの超絶アクション!
前作のバイクジャンプも凄かったですが、今作も完全にイカれてました!!
イーサンの全力疾走も見せてくれましたし、ベンジーとルーサーには泣かされた。
ツッコミどころが全くないわけではないが、シリーズ最終作として素晴らしかったと思います。
イーサン
相変わらず無謀な行動をするイーサンは健在でした。
すっかり名物となったイーサンの全力疾走ですが、今回は完結編だからか…一度と言わず三度ぐらい走っていたと思います。
「トップガン マーベリック」でも森の中を全力疾走していましたね。
イーサンの枠を飛び越えて、いつしかトムの名物になっています。
しかし、還暦を超えてのあの走りは…トレーニングの賜物でしょう。
今作で空に深海に…ドキドキハラハラさせてくれたイーサンですが、同時にベンジーたちもピンチとなり戦っていたのが良かったです。
多くの命を救うために、身近な人間が犠牲になってしまう。
哀しみを堪え、イーサンは目的を果たさなければならない。
“イーサンなら必ずやり遂げる”と、わかっていても面白いんですよね。
もう“イーサン・ハント”の活躍は観ることが出来ないのか?!
んー、まだ観れる…きっと観せてくれる気がする。
ベンジー
「M:I:Ⅲ」で初めて登場し、以来ずっとイーサンをIT技術で支えてきたベンジー。
いつもイーサンの無茶振りに応えてきた。
いきなり「ベンジー○○してくれ」と言う…イーサンの要望に対応できるのが凄い。
「デッドレコニング」で爆弾を前にハラハラさせてくれたベンジー、今作でもピンチがやってきます。
しかし、チームで乗り越える姿が素晴らしかったです。
ルーサー
1作目からシリーズ全ての作品に登場しているルーサー。
技術面でも現場でも、イーサンを支えてきたオールラウンダー。
今作で“エンティティ”を無力化する“ポイズンピル”を開発する天才。
イーサンの親友ともいえるルーサーは、この完結編で…。
「そうなるかー」…哀しかったですね。
ルーサーのメッセージにはグッときました。
グレース
前作でアブダビの空港で、イーサンと出会ったスリの天才グレース。
武器商人“ホワイト・ウィドウ”(アラナ)に雇われていることが、前作で判明しました。
今作では、IMFの一員としてイーサンたちと行動を共にします。
イルサが死んでしまって、ヒロインの座を奪おうとしているのか!?
イルサの死を哀しむ暇もなく目的へと進むイーサンでしたが、いつしか巨乳をチラつかせながら寄り添うグレイス。
まさか…おっぱじまるのかと思ってしまいましたが、それどころではなかった。
よくぞ欲望を抑えたイーサン・ハント。笑
グレースはただの泥棒かと思っていたら、格闘はできるし…今作ではベンジーの指示通りに技術的なこともやってのけた。
個人的には、イルサの方が好きだったんですけどね。
パリス
元々は、ガブリエルと行動を共にしていた暗殺者パリス。
前作でイーサンに見逃され一命を取り留め、イーサンとグレースのピンチを救った。
今作でもイーサンたちと行動を共にし、グレースと同様にすっかりチームの一員となっている。
近接戦闘に優れているが、銃を持つと撃ちまくる危ない女。
前作の登場時は制御の効かない感じでしたが、今作ではだいぶ落ち着いた様子で終盤はとても好感が持てました。
ガブリエル
前作でエンティティのソースコードの鍵を巡り、イーサンたちを翻弄したガブリエル。
イーサンとは深い因縁があったようですが、それは一体何だったのでしょうか…。
そんなイケオジのガブリエルですが、イーサンに鍵を奪われたことで“エンティティ”に見放されてしまう。
そこから、逆にエンティティを支配してやろうと考えます。
ルーサーから奪った“ポイズンピル”を取り返すために、イーサンとの空での戦いが始まります。
前作からあんなに手強かった因縁の敵の最後は…
ダンロー
1作目で登場したあのダンローが、まさかの30年ぶりの再登場となりました。
「あーあの人かー」と、ファンなら皆んな覚えているでしょう。
予想外の人物の登場でしたが、何だか嬉しくなりました。
あんたあのナイフ持ってたんかい!
セキュリティーを掻い潜られた記念に持って帰ったのかな?!
そして、彼が今の場所にいる理由と結果論が素晴らしい!
彼の奥さんとグレースの会話も面白かったです。



本人もまさか30年ぶりに出るとは思わなかっただろうね



幸せそうで良かったよ
ブリッグス
イーサンを執拗に追うCIAのエージェントであるブリッグス。
彼は、1作目でIMFのリーダーだった“ジム・フェルプス”の息子だった。
フェルプスはイーサンに濡れ衣を着せた裏切り者で、後にイーサンが列車に仕掛けた爆弾により命を落とした。
そのことでイーサンに執着し、追い回していたのかもしれない。
しかし、彼がフェルプスの息子だとういう事実は…個人的にはどうでも良かったです。
特に「そうだったのかー」とはならない情報でしたが、皆さんはどう思ったのでしょうか…。
イカれたスタント
今作のメインスタントシーンとして、公開前から大体的に宣伝されていた飛行機のスタント。
マッカリー監督が、トムに軽い気持ちでTikTokの動画を見せたら「僕なら出来る」となったようです。
時速225kmで飛ぶ飛行機にしがみつくトムの頭は、激しい風圧を受けて“スナフキン”のようになっていました。
息もできないような過酷な状況でのイカれたスタントです。
62歳ですよ!?
1年かけて準備したとはいえ、還暦過ぎた人がやるようなスタントではありません。
作品ごとにエスカレートしていくM:Iのスタントですが、トム自身も期待に応えたいし止められなかったのではないでしょうか。
とにかく凄過ぎるし、観ていてハラハラさせられました。
その後のスカイダイビングも手に汗握りました…。
潜水艦も含め、超絶アクションが詰め込められた作品でした。
欲を言えば…またバイクスタントが観たかったです。
デッドレコニングでは、イタリア警察の白バイに少し乗っただけでしたからね。
まあ、崖から大ジャンプはしましたが、“ハイスピードチェイス”も観たかったです。
潜水艦スタント
深海に沈没した“セヴァストポリ”に潜入するシーン。
水中でパニックになると危険なので、トムたちは手信号を開発して撮影に臨んだ。
トムは、水中で6分半潜っていられる準備が出来ていたようです。
6分半って凄くないですか!?
さらに深海へと落下していく潜水艦の中は、回転し魚雷などが落ちてくるハラハラするシーンでした。
脱出時に裸になっていましたが…水圧で肺が潰れますよね。
でも、彼は“イーサン・ハント”だからいいんです!
ミッション:インポッシブル
1996年に公開された「ミッション:インポッシブル」は、大ヒットを記録しシリーズ化されました。
変装による騙しや大掛かりなアクションで、スパイ・アクション映画の代表的な存在となった。
シリーズが進むにつれスタントアクションがエスカレートし、観客の期待も増していったと言っていいでしょう。
2015年のシリーズ5作目「ローグ・ネイション」以降は、“クリストファー・マッカリー監督×トム・クルーズ”のタッグが確立した。
いつしか「ミッション:インポッシブル」は、“トムのやりたいことをやっている”という感じになっていたと思います。
今作はその集大成で、いろんなものを詰め込んだ“バラエティパック”のような作品でしたね。
信じられないようなアクションの連続は、エンターテインメントとして素晴らしくお得に感じた。
まさに“映画の醍醐味”といった感じで、ハリウッドのスケールのデカさを感じさせてくれました。
これで本当に終わりなのか…きっとまた観れる気がする。
でもトムはもう62歳ですから、体力的にもどんどん厳しくなってきます。
彼は「100歳になっても映画を作り続ける」と言っています。
もし彼が映画の撮影中に命を落としても、きっとトムらしいと言われるんでしょうね。
評価
Rotten Tomatoesでは2025年6月7日現在、トマトメーター(批評家)79% ポップコーンメーター(観客)89%
metacriticでは、メタスコア(批評家)67/100 ユーザースコア(観客)7.0/10
IMDbでは、IMDbレーティング7.5/10 ユーザー評価7.7/10
全体的に高い評価で特に観客の評価が高くなっています。
これぞ「ミッション:インポッシブル」という、素晴らしいアクションの連続だったと思います。
4億ドル(約570億円)をぶち込んだ超大作は、ハリウッド映画のスケールのデカさを観せてくれました。


まとめ
2025年5月17日より、本国アメリカよりも数日早く日本で公開された「ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング」
シリーズ8作目であり、完結編とも言われています。
前作「M:I/デッドレコニング」の続編でありながら、169分という長編の映画となっています。
還暦を超えたトム・クルーズの超絶スタントが詰め込まれた作品。
過去作との繋がりもあり、ちょっとした「サプライズ」もある。
これぞ“ハリウッドのアクション超大作”といった感じで、エンターテインメントとして非常に満足しました。
イーサン・ハントのイカれた行動と、演じるトム・クルーズの生き様!
映画に全てを捧げる彼のスピリット、誰にも真似できないようなスタントを自らこなす圧倒的なこだわり。
62歳のイカれたおじさんの超絶アクション!
IMAXで観るのがオススメらしので、ぜひIMAXで鑑賞してみてください!



最後まで読んでいただきありがとうございます



人は影に生きて影に死んでいく