2024年11月29日にNETFLIX シリーズ「セナ」が世界同時配信されました。
日本では「音速の貴公子」と称された、あの“アイルトン・セナ”の生涯を描いたドラマ。
数ヶ月前から、ずっと楽しみにしていた作品です。
あの頃の“F1”は面白かった!
当時を知る人たちは、皆口を揃えて言うと思います。
今ではすっかり観なくなったF1ですが、昔はいつも“テレビ中継”されていました。
F1を観ない人やあまり興味がない人でも、“アイルトン・セナ”という名前は知っていたのではないでしょうか。
それだけに、1994年の「サンマリノグランンプリ」は…世界中に大きな衝撃を与えました。
あれから30年…私たちは彼の“知られざる素顔”を観ることが出来るのです。
NETFLIX シリーズ「セナ」
NETFLIX公式Xより
セナ(原題:SENNA)は、レーシングドライバーの“アイルトン・セナ”の生涯を描いたブラジルの伝記ドラマ。
セナのレースキャリアの始まり「フォーミュラ・フォード」から、1994年の「F1 サンマリノグランプリ」までの生涯を追っている。(全6話)
STORY
生まれながらのレーサー“アイルトン・セナ”は、幼い頃からの「カートレース」に始まり「フォーミュラ・フォード」、「F2000」、「F3」、そして「F1」とキャリアを積み重ねてきた。“史上最高のF1ドライバー”と称されたセナだが、知られざる苦悩や葛藤、恋、ライバル“アラン・プロスト”との確執などがあった。イタリア「サンマリノグランプリ」の悲劇が起こるまで、30年の時を経て…彼の人生の軌跡を辿る。
監督:ビセンテ・アモリム, ジュリア・レゼンデ
視聴時間:53〜71分
“マクラーレン・ホンダ”だー!
ダメだ…これだけで泣けてくる…
アイルトン・セナ
本名:アイルトン・セナ・ダ・シルバ(1960年3月21日 – 1994年5月1日)は、ブラジル・サンパウロ州サンパウロ出身のレーシングドライバー。
資産家であり工場経営者でもある父親“ミルトン・ダ・シルバ”と母親“ネイジ・セナ・ダ・シルバ”の間に生まれた。
長男であるセナには、姉の“ヴィヴィアーニ”と弟の“レオナルド”という姉弟がいる。
家族から「ベコ」(Beco)という愛称で呼ばれていたセナは、幼い頃から運動神経が良く4歳の時には既に自動車とモータースポーツに興味を持っていた。
13歳の時に初めて「レーシングカート」の競技会に参戦し、1977年に“南アメリカ・カート選手権”を制した。
1978年から1982年まで「世界カート選手権」に参戦し、その間にイギリスに渡り「フォーミュラ・フォード1600」に参戦しチャンピオンとなる。
しかし、両親との約束もありフォーミュラ・フォードから引退し…1981年にブラジルに帰国することとなる。
レーサーとしての情熱が冷めないセナは、1980年に結婚した幼馴染であり妻の“リリアン”と離婚して単身でイギリスへと渡る。
「フォーミュラ・フォード2000」でイギリス選手権とヨーロッパ選手権でチャンピオンとなり、1983年から「イギリスF3選手権」に参戦した。
F3で“20戦中12勝”という当時の最多勝記録を作り、1984年から…ついに「F1」へ参戦することとなる。
人種の壁に阻まれ、マシン性能があまり良くないチーム“トールマン”でのF1デビューとなった。
第2戦の“南アフリカGP”で初入賞6位となり、第6戦の“モナコGP”では大雨の中13位から2位まで追い上げてフィニッシュ…初の表彰台を経験した。
1985年“ロータス”に移籍し、第2戦ポルトガルGPで自身初の“ポールポジション”(PP)を獲得しそのまま初優勝を飾った。
1986年にロータスの“ファースト・ドライバー”となり、1987年にロータスが「ホンダエンジン」を獲得し“中嶋悟”がチームメイトとなる。
F1が初めて日本(鈴鹿サーキット)で開催されることとなった、第15戦“日本GP”で予選7位から2位でフィニッシュし、ホンダに母国初の表彰台をもたらした。
1988年に“マクラーレン”に移籍し、 2度のワールド・チャンピオンを獲得していた“アラン・プロスト”とチームメイトとなる。
セナとプロストのマクラーレン同士の激しい競り合いとなったが、第15戦日本GPで14位に後退した後に挽回して優勝し、自身初の“ワールド・チャンピオン”となった。
1989年にPP最多記録を更新するも、チームメイトであるプロストとの溝は深まっていく。
当時のFIA会長の“ジャン=マリー・バレストル”から「危険なドライバー」とみなされたり、レース外での問題が多くなりセナを悩ませた。
1990年の第15戦日本GPで、スタート直後にセナがプロストに故意に突っ込み「両者リタイア」となる。
このことが大きな問題となり、セナはF1の統括組織やシステムを批判した。
1991年の第2戦“ブラジルGP”で、マシントラブルがあったものの念願の『母国初優勝』を飾った。
第10戦ハンガリーGP直前に“本田宗一郎”が死去し、1992年にはホンダがF1参戦を休止する。
1993年にプロストが引退表明し、日本GPと最後の対決となったオーストラリアGPはセナが連勝。
このF1通算41勝目の勝利が、自身最後のF1勝利となった。
1994年、6年間在籍したマクラーレンから“ウィリアムズ・ルノー”へと移籍。
前年度までハイテク技術で圧倒的な速さを誇っていたウィリアムズだったが、この年の「レギュレーション」の変更によりハイテク技術が禁止となってしまった。
開幕から2戦共にリタイアに終わったセナは、第3戦イタリア“サンマリノGP”に挑むこととなる。
予選の1日目に“ルーベンス・バリチェロ”が大クラッシュを起こし負傷、翌日の2日目には“ローランド・ラッツェンバーガー”がクラッシュして死亡してしまった。
セナは一時的に精神が不安定になったが、翌日の決勝には出場しPPからスタートする。
そして、7周目…セナは「タンブレロコーナー」で突然グリップを失いコースアウトし、コンクリートウォールに激突しクラッシュした。
セナはヘリコプターで緊急搬送されたが、頭部に負った致命傷により事故発生から4時間後…34歳という若さで帰らぬ人となった。
1988年・1990年・1991年と3度のワールド・チャンピオンとなり、通算65回のPPを獲得していた。
セナの亡骸がイタリアからブラジルに搬送された際には、100万人以上のブラジル国民が出迎え、「ブラジルの英雄」であるセナの葬儀は“国葬”として行われた。
かなり長くなってしまいましたが、それだけ偉大な人物だったということです。
セナは“天才”や“マジック・セナ”という異名がありますが、日本では古舘伊知郎によって名付けられた“音速の貴公子”が有名ですね。
セナという人は非常に真面目で、正々堂々と戦う男だということがこのドラマでよくわかりました。
キャスト
役名 | 役者名 | 説明 |
---|---|---|
アイルトン・セナ・ダ・シルバ | ガブリエル・レオーネ | 生まれながらの“天才レーサー”にして「ブラジルの英雄」 “ワールド・チャンピオン”に3度輝き、数々の伝説を残した |
ミルトン・ダ・シルバ | マルコ・リッカ | ベコ(セナ)の父親で、資産家であり工場経営者 幼いベコに、芝刈り機のエンジンを乗せた“カート”を作って与えた |
ネイジ・セナ・ダ・シルバ | スサーナ・リベイロ | ミルトンの妻で、ベコの優しい母親 常にベコを気にかけ心配し、イギリスにまで単独で応援に行った。 |
ヴィヴィアン・セナ・ダ・シルバ | カミラ・マルディラ | ベコの姉で、いつでも弟を思い応援している |
ローラ・ハリソン | カヤ・スコデラリオ | モータースポーツの記者で、セナに対する厳しい記事も書く “フォーミュラ・フォード”の頃から、ずっとセナを取材している |
リリアン・デ・バスコンセロス・ソウザ | アリス・ウェグマン | ベコの幼馴染であり、最初の妻でもある イギリスまで一緒に来たが馴染めず、ブラジルに帰国後に離婚した |
シューシャ・メネゲル | パメラ・トメ | ブラジルの有名なテレビ司会者であり歌手 セナが帰国しテレビ番組で共演し、お互いに惹かれ合い恋人となる |
ロン・デニス | パトリック・ケネディ | イギリスの実業家であり、「マクラーレン」のチーム代表でCEO |
ジャン=マリー・バレストル | アルノー・ヴィアール | フランスのモータースポーツの管理者で、国際自動車連盟(FIA)の会長 セナを「危険なドライバー」と名指しし、2人の間に確執が生まれた |
アラン・プロスト | マット・メラ | セナの最大のライバルであり、“プロフェッサー”と呼ばれたレーシングドライバー フランス出身で、通算4度の“ワールド・チャンピオン”に輝いていた |
ネルソン・ピケ | ヒューゴ・ボネマー | ブラジル出身のレーシングドライバーで、セナらと共に“F1四天王”と呼ばれた 引退するまでに、通算3度の“ワールド・チャンピオン”に輝いた |
ニキ・ラウダ | ヨハネス・ハインリヒス | オーストリア出身のレーシングドライバー 引退するまでに、通算3度の“ワールド・チャンピオン”に輝いた |
ルーベンス・バリチェロ | ジョアン・マエストリ | ブラジル出身のレーシングドライバー フェラーリで2度のワールドチャンピオンシップ準優勝を果たした |
テリー・フラートン | ロブ・コンプトン | イギリス出身のカートレーサーで、セナのライバルであった |
ガルヴァオン・ブエノ | ガブリエル・ルシャ | ブラジルのタレントであり、スポーツ解説者 ブラジルの主要なサッカーの試合の解説やF1レースの司会をしている |
エピソード
エピソード | タイトル | 視聴時間 |
---|---|---|
第1話 | 天職 | 61分 |
第2話 | 決意 | 66分 |
第3話 | 野心 | 71分 |
第4話 | 情熱 | 53分 |
第5話 | 英雄 | 69分 |
第6話 | 時間 | 58分 |
感想
めちゃくちゃ面白かったです!
F1マシンからモニターやテープレコーダーに至るまで、当時の様子を非常にリアルに表現していました。
もちろんセナの家族や人間関係、起きた出来事なども、忠実に再現されていたと思います。
迫力とスピード感のあるレースシーンが素晴らしかった!
苦難を乗り越えたセナがレースで勝った時は、まるで自分のことのように嬉しくて感動してしまう。
最後の本物のセナのメッセージと映像、ここは涙が止まりませんでした。
セナという男は、本当に真っ直ぐでレースに人生を捧げていた…そして、様々な苦悩や葛藤があったことがよくわかりました。
衝撃の事故死から30年…本当に素晴らしいドラマだったと思います。
セナ
セナって、結構いいお家に生まれたんですね。
まあ、そうでなければ“F1レーサー”なんてなれません。
サッカーなどとは違い、モータースポーツにはかなりのお金がかかりますから。
もちろん、お金以外にも才能が必要です。
セナは幼い頃から運動神経も良く、レーシングドライバーとしての才能も備わっていました。
“カートレース”に始まり“フォーミュラ・フォード”でチャンピオンとなりましたが、まさかここで一度引退していたとは知りませんでした。
「子供には堅実な仕事をしてほしい」…どこの国の親も同じですね。
しかし、セナのレースに対する情熱は冷めませんでした。
ついに、モータースポーツの最高峰である“F1”へと辿り着いたセナ。
最初の契約で彼は「ブラジル人」ということで、いいマシンのあるチームに加入することが出来ませんでした。
ここからセナは、F1レースは“純粋なモータースポーツではない”と感じ始めます。
その後もレースやレース外でも、彼は政治的な圧力に悩まされることとなる。
嫌ですねーこういうのって、見ている方は純粋にスポーツを楽しみたいんですけどね。
“プロスト”との確執や、FIA会長の“バレストル”にも嫌われました。
セナはいつでも正々堂々と戦い、信念を持って真剣にレースに取り組んできたのに…。
この社会では、どこに行っても“黒い闇”の勢力に直面してしまう。
それから逃れられないと理解したセナは、“ロン・デニス”からの助言もあり…1990年に復活します。
しかし、まだまだセナを悩ませる出来事は続く…。
純粋な彼を…政治的な圧力が歪ませていきます。
私はレースは観ていましたが、セナを巡る裏のいざこざは知りませんでした。
こんなことが、あの天才セナを悩ませていたとは…。
セナは、最初の“カートレース”こそが「政治やお金も絡まない純粋な真のレースだった」と語っていました。
彼が幼い頃から憧れ目指していたものは、「思っていた世界とは違っていた」なんて…皮肉なことですね。
セナを演じた“ガブリエル・レオーネ”は、セナになりきりとても良かったと思います。
プロスト
セナより先に、2度の“ワールド・チャンピオン”を獲得していたプロスト。
セナという“天才ドライバー”の出現により、彼のレース人生も大きく狂わされることになります。
時が経つとともに、セナとの確執は深くなっていきました。
プロストは勝利のために無理はせず、綿密に計画を練り走ることから“プロフェッサー”(教授)という異名があった。
自分とは対照的なセナが気に入らず、彼を「危険な奴だ」と非難します。
“マクラーレン”で同じチームメイトだった2人は、関係がどんどん悪化していきプロストは“フェラーリ”に移籍する。
とにかく、セナと一緒のチームにいるのが嫌だったというプロスト。
いつも何かが起こるのは、第15戦“日本GP”でした。
第15戦日本GP
F1レース全16戦ある中の第15戦に位置する“日本GP”
ここで“ワールド・チャンピオン”が決まることが、必然的に多くなります。
セナが初めて“ワールド・チャンピオン”となったのも「鈴鹿」で行われた日本GPでした。
「奇跡の走り」で優勝したセナ、日本人にとってもブラジル人にとっても最高の瞬間だったのではないでしょうか。
そして、3度目の“ワールド・チャンピオン”となったのも日本GP。
日本では日中の開催で問題ありませんが、ブラジルは夜中ですから大変です。
セナとプロストの事件、バレストルとの問題が起きたのもいつも日本GPだった。
セナと日本には、“不思議な縁”があったのかもしれませんね。
そんな大事な日本GPですが、ドラマで最初の日本GPの時だったでしょうか…。
変な白塗りの“芸者”のような女性が映っていたんです…大事なGPがこれから始まるのにがっかりしました。
どうしてもあれ入れたかったの!?笑
ロン・デニス
当時のマクラーレンのCEOでチーム代表だったロン・デニス。
彼はずっと間近で、セナやプロストを見てきました。
ドラマの役者さんは、非常に“ロン・デニス”の雰囲気が出ていて良かったです。
同じチーム内で起きていたセナとプロストの対立は、彼を大きく悩ませていたと思います。
2人の関係を悪化させないように気を遣い、大変だったのではないでしょうか。
ロンはいつもセナをサポートしていて、セナにとっても大切な存在だったはず。
彼はマクラーレンの株式を売却した後、2019年まで英国政府のビジネス大使として国際貿易省に勤務していた。
“ドリーム・チェイシング”という慈善団体も設立し、慈善活動も行なっていたようです。
ミルトンとネイジ
セナの両親である父ミルトンと母ネイジ。
2人は、子供の頃からベコ(セナ)のレース人生をサポートしてきました。
父親は工場の跡継ぎをして欲しかったようですが、レースがしたいというベコをサポートします。
母親はベコが可愛くて仕方がない様子で、単身でイギリスに行ったベコが心配で会いに行く。
2人は多くのレースに顔を出し、ベコを最後までサポートしていました。
姉の“ヴィヴィアン”も同じくずっと弟を気にかけサポートしていたし、セナは家族に愛され助けられていたのがよくわかります。
ローラ
モータースポーツ記者であるローラは、ドラマだけの架空の人物です。
彼女を通じて、セナの成長や記者との関係と距離感を描いている。
“フォーミュラ・フォード”の頃からセナの取材を続ける彼女は、時にセナに対して厳しい質問をしたり記事を書きます。
演じているのは“カヤ・スコデラリオ”という女優。
どこかで見たことがあると思ったら、NETFLIX シリーズ「ジェントルメン」に“スージー役”で出ていた女優でした。
実際に、彼女のような記者がいたのではないでしょうか。
マスコミはいつだって大袈裟に記事を書いたり、悪く報道したりしますから信用できません。
セナを取り巻く人々
“ロン・デニス”や“プロスト”、“ニキ・ラウダ”、“バレストル”、“シューシャ”、セナの家族も、かなり実物に寄せていて似ていました。
メイクやウィッグなどに、かなりこだわっていたようです。
ここが違うと一気に冷めてしまいますからね。
サーキットも然り、かなり慎重に作り上げたんだと思います。
しかしセナにもいろんな恋があったんですね…まあ、あれだけの才能ですからモテたでしょう。
シューシャの番組に出たシーンやバレストルが話すシーンなど、当時の映像のまんまでした。
鈴鹿でフジテレビの女性アナウンサーにもキスしていたので、かなり女好きだったのではないでしょうか。
サーキット
“モナコ”も“鈴鹿”も“イモラ”も、作品に登場した6つのサーキットは全て1つのサーキットで撮影された。
モナコは市街地だしトンネルもあるし、CGや特殊効果を駆使して作られたのでしょう。
まさか1つのサーキットだったとは…驚きです。
30年前のレース映像を観て再現したようですが、そのとき鈴鹿に芸者がいたんかい?!
あそこだけ修正してほしいですね…笑
製作陣
監督から役者からエキストラまで、全てのスタッフが深い敬意と情熱を持って作品を作り上げました。
皆がセナを尊敬していて、この作品に関われたことを誇りに思い仕事をしていたのです。
“製作の舞台裏”の映像では、涙を流して作品に携われた喜びを語っていました。
それだけセナは偉大であり「ブラジルの英雄」だったのでしょう。
ブラジルのこの作品の視聴回数は、とんでもないことになっていそうですね。
レースシーン
レースシーンは、とても臨場感があって素晴らしかったです。
当時のマシンが完全再現され、スピード感も上手く表現されていたと思います。
撮影のために、22台のレーシングマシンを製作したらしい。
アイルトン・セナ 〜音速の彼方へ〜
「アイルトン・セナ 〜音速の彼方へ〜」という作品があります。
実際のレースやインタビュー映像などで、セナのF1人生を振り返っている作品です。
ドラマ「セナ」を観た後に、ぜひこの作品を観ていただきたい!
ドラマ「セナ」が、いかに忠実に再現されているかがよくわかります。
同じくNETFLIXで視聴できるので、強くお勧めします!
バレストル
FIA(国際自動車連盟)の会長であるバレストル。
このおじさんは、セナを大いに悩ませました。
セナが言うF1における“政治的なもの”は、ほぼこのおじさんのことを言っています。
今でいう「老害」のような男で、“私の決断はいつも正しい”と言う。
その彼の決断により、セナは優勝が取り消しになったこともあります。
会社にもどこにもこういう人はいますよね…議論もへったくれもありません。
こういう人がトップにいると困るんですよね。
評価
Rotten Tomatoesでは2024年12月1日現在、トマトメーター(批評家)20% ポップコーンメーター(観客)90%
metacriticでは、メタスコア(批評家) % ユーザースコア(観客)8.3/10
IMDbでは、IMDbレーティング8.6/10 ユーザー評価8.7/10
ロッテントマトでは謎の批評家20%となっていますが、まだ配信間もないので評価が少な過ぎます。
メタスコアもまだ出ていませんが、どのサイトもユーザー評価は非常に高いです。
ブラジル人の視聴者も満足できる作品ではないでしょうか。
まとめ
2024年11月29日より世界同時配信された、NETFLIX シリーズ「セナ」
「ブラジルの英雄」であり、“F1史上最高のドライバー”と称された“アイルトン・セナ”の人生を描いたドラマです。
セナの「衝撃の事故死」から30年経ち、彼の知られざる姿が再現されている。
当時の人間関係からマシンまで、非常に細かくリアルに描写されています。
あの頃のセナを知る人も、知らない人も楽しめる作品ではないでしょうか。
私個人の感想としては、最高でした!!
30年前はテレビでF1中継もされていたし、鈴鹿で行われた“日本GP”はリアルタイムで観ることが出来ました。
セナの凄さは十分知っっていたし、それだけに…あの事故には衝撃を受けたのをよく覚えています。
そのセナの“栄光の軌跡”がもう一度観れて、“知られざる姿”も観れるということで前々から楽しみにしていました。
世界中の人々に愛されたセナですから、特にブラジル人の期待を裏切るわけにはいきません。
製作陣はブラジル人なので、そんなことはよくわかっていたでしょう。
結果的に素晴らしい作品が出来上がったと思います。
ぜひ、視聴してみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございます
“神を見た”